全180問の解答・解説
ビル管理士模擬試験 第1回の正答と解説です。先に全180問を解き、解答用紙へ記録してから開くことをおすすめします。
2026年8月13日に問題と正答を全件突合し、旧基準や条件不足の設問を改訂しました。本模試は当サイト独自の学習問題で、公式試験問題・公式判定ではありません。
採点方法
各問1点です。各科目40%以上に加え、全体117点以上かを確認します。全体117点でも1科目が基準未満なら、両条件は満たしません。
| 科目 | 得点欄 | 基準 |
|---|---|---|
| 建築物衛生行政概論 | / 20 | 8点以上 |
| 建築物の環境衛生 | / 25 | 10点以上 |
| 空気環境の調整 | / 45 | 18点以上 |
| 建築物の構造概論 | / 15 | 6点以上 |
| 給水及び排水の管理 | / 35 | 14点以上 |
| 清掃 | / 25 | 10点以上 |
| ねずみ、昆虫等の防除 | / 15 | 6点以上 |
| 合計 | / 180 | 117点以上 |
科目へ移動:建築物衛生行政概論 | 建築物の環境衛生 | 空気環境の調整 | 建築物の構造概論 | 給水及び排水の管理 | 清掃 | ねずみ、昆虫等の防除
第1科目:建築物衛生行政概論
問1 正解:(2)建築物の環境衛生上の維持管理に関する事項を定め、公衆衛生の向上を図ること
建築物衛生法の目的は、多数の人が使用・利用する建築物の環境衛生上の維持管理に関する事項を定め、公衆衛生の向上と増進に資することです。
問2 正解:(3)延べ面積3,000平方メートル以上(学校は8,000平方メートル以上)
特定建築物は延べ面積3,000平方メートル以上の建築物です。ただし学校教育法に基づく学校は8,000平方メートル以上です。
問3 正解:(2)都道府県知事等(保健所設置市・特別区では市長・区長を含む)
届出先は都道府県知事です。保健所を設置する市又は特別区では、市長又は区長が事務を担うため、本問では『都道府県知事等』としました。『市町村長のみ』『保健所長のみ』では範囲を正しく表せません。
問4 正解:(3)原則として特定建築物ごとに選任する
管理技術者は原則として特定建築物ごとに選任します。兼任は、職務遂行に支障がないことを所有者等が確認するなどの条件があり、無制限ではありません。24時間常駐という一律の義務もありません。
問5 正解:(4)建築物の構造変更そのものを設計する
管理技術者は維持管理の計画、監督、測定結果の評価、意見具申などを担います。構造変更の設計そのものは管理技術者の法定職務ではなく、内容に応じて建築士等が扱う業務です。
問6 正解:(3)2か月以内ごとに1回
空気環境(浮遊粉じん、CO、CO2、温度、相対湿度、気流)の測定は2か月以内ごとに1回行います。ホルムアルデヒドの測定は新築・増改築後に1回です。
問7 正解:(3)1,000ppm以下
CO2の基準値は1,000ppm以下です。CO2濃度は室内の換気状態を示す指標として重要で、超過した場合は換気量の増加などで対応します。
問8 正解:(2)0.15mg/m3以下
浮遊粉じんの基準値は0.15mg/m3以下です。粒径10マイクロメートル以下の浮遊粉じんが対象です。
問9 正解:(3)0.1mg/L以上
飲料水の遊離残留塩素は0.1mg/L以上(結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上)を保持することが求められます。
問10 正解:(4)8業種
建築物衛生法に基づく事業登録制度の対象は8業種です。清掃、空調管理、飲料水水質検査、飲料水貯水槽清掃、排水管清掃、ねずみ昆虫等防除、環境衛生総合管理、空気環境測定の8つです。
問11 正解:(3)身体的・精神的及び社会的に完全に良好な状態
WHO憲章では健康を「身体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と定義しています。
問12 正解:(3)5年間
空気環境の測定、水質検査、設備の点検など、維持管理状況に関する帳簿書類は5年間保存します。建築物の配置・系統を示す図面など永久保存の書類もあるため、『帳簿書類はすべて5年』とは区別します。
問13 正解:(4)工場
工場は特定建築物の対象用途に含まれません。特定建築物の対象は事務所、百貨店、旅館、図書館、集会場など多数の人が使用・利用する建築物です。
問14 正解:(4)1年以内ごとに1回
受水槽(貯水槽)の清掃は1年以内ごとに1回行うことが環境衛生管理基準で定められています。
問15 正解:(5)総トリハロメタン
この用途の雑用水では、pH値、臭気、外観、大腸菌、濁度などを基準に従って確認します。総トリハロメタンは、この雑用水の定期検査項目として示されていません。用途により項目が異なる点にも注意します。
問16 正解:(2)10立方メートルを超えるもの
簡易専用水道は、水道事業者から供給される水を受水槽に貯めて供給する施設で、受水槽の有効容量が10立方メートルを超えるものが該当します。
問17 正解:(3)6か月以内ごとに1回発生状況の調査を行い、必要に応じて防除を行う
ねずみ等の防除は6か月以内ごとに1回、発生状況の統一的調査を実施し、必要に応じて防除を行います。
問18 正解:(3)ホルムアルデヒド
建築基準法ではシックハウス対策として、ホルムアルデヒドを発散する建築材料の使用制限と換気設備の設置を義務づけています。
問19 正解:(2)1人あたり10立方メートル以上
事務所衛生基準規則では、労働者1人あたりの気積を10立方メートル以上確保することが定められています。
問20 正解:(4)4類感染症
レジオネラ症は4類感染症に分類されています。レジオネラ菌は冷却塔や給湯設備で増殖し、エアロゾルを介して感染するため、ビル管理において重要な感染症です。
第2科目:建築物の環境衛生
問21 正解:(1)放射(ふく射)
常温安静時には放射(ふく射)が熱放散全体の約40〜50%を占め、最も大きな割合です。対流が約25〜30%、蒸発が約20〜25%と続きます。
問22 正解:(1)-0.5〜+0.5
PMVの快適範囲は-0.5〜+0.5です。PMVは温度、湿度、気流、放射温度、代謝量、着衣量の6要素から算出されます。
問23 正解:(2)気温と湿度から算出される
不快指数(DI)は気温(乾球温度)と湿度(湿球温度)から算出される指標で、体感的な蒸し暑さを表します。
問24 正解:(3)熱痙攣
熱痙攣は大量の発汗後に水分だけを補給し、塩分(ナトリウム)が補給されない場合に起こります。血中の塩分濃度が低下して筋肉の痙攣が生じます。
問25 正解:(1)ヘモグロビンとの結合による酸素運搬能力の低下
COはヘモグロビンとの親和性が酸素の約200〜250倍あり、ヘモグロビンと強く結合してCOHbを形成します。これにより血液の酸素運搬能力が低下し、組織の酸素欠乏を引き起こします。
問26 正解:(4)0.1mg/m3以下
ホルムアルデヒドの室内濃度基準は0.1mg/m3以下(0.08ppm以下)です。シックハウス症候群の原因物質として規制されています。
問27 正解:(4)特定の原因物質が常に明確に特定できる
シックビル症候群の特徴は、原因物質が必ずしも明確に特定できない点です。複数の要因(化学物質、微生物、換気不足など)が複合的に関与している場合が多いです。
問28 正解:(4)吸入後すぐに症状が現れる
アスベストは潜伏期間が20〜40年と非常に長く、吸入後すぐに症状が現れるわけではありません。石綿肺、肺がん、中皮腫などの原因となります。
問29 正解:(3)エアロゾルの吸入で感染する
レジオネラ症は、汚染されたエアロゾルを吸入することで感染します。通常、人から人へ直接感染するものではありません。『絶対に人から人へ感染しない』という表現にはせず、設備由来のエアロゾル管理を中心に考えます。
問30 正解:(2)飛沫核感染(空気感染)
結核は結核菌を含む飛沫核(直径5マイクロメートル以下の微粒子)を吸入することで感染します。空気感染(飛沫核感染)が主な感染経路です。
問31 正解:(3)芽胞に対して有効である
塩素消毒は芽胞(がほう)に対しては効果が低いです。芽胞の殺菌にはオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)などの方法が必要です。
問32 正解:(4)250倍
5%=50,000mg/Lです。50,000÷200=250。よって250倍に希釈します。C1×V1=C2×V2の公式を使えば、必要な原液量も求められます。
問33 正解:(5)視力低下
視力低下は騒音の直接的な影響ではありません。騒音の影響には聴力障害(難聴)、睡眠障害、自律神経への影響(血圧上昇、消化機能低下)などがあります。
問34 正解:(5)赤外線より波長が長い
紫外線は赤外線より波長が短い電磁波です(紫外線:10〜400nm、赤外線:780nm〜1mm)。紫外線には殺菌作用、ビタミンD合成促進の効果がありますが、過度な曝露は皮膚がんや白内障のリスクを高めます。
問35 正解:(3)照度 — ルクス(lx)
照度の単位はルクス(lx)です。カンデラは光度、ルーメンは光束の単位です。1ルクスは1平方メートルの面積に1ルーメンの光束が均等に入射する照度です。
問36 正解:(4)画面と周辺の明るさの差は、できるだけ大きくする
厚生労働省ガイドラインは、書類・キーボード面300ルクス以上、ディスプレイ画面500ルクス以下を目安とし、画面と周辺の明るさの差を小さくするよう求めています。差を大きくする選択肢4が不適当です。
問37 正解:(5)麻疹ウイルス
麻疹(はしか)は空気感染する感染症であり、水系感染症ではありません。クリプトスポリジウム、コレラ菌、赤痢菌は飲料水を介して感染する水系感染症の原因です。
問38 正解:(4)窓や壁面の表面結露が生じやすくなる
表面結露は、表面温度が空気の露点温度を下回ると生じます。同じ室温・表面温度なら、相対湿度が高いほど露点温度が上がり結露しやすくなります。低湿度では静電気や乾燥などが問題になります。
問39 正解:(4)体表面積に比例する
基礎代謝量は体表面積にほぼ比例します。一般に男性の方が女性より大きく、年齢とともに減少します。基礎代謝は生命維持に必要な最低限のエネルギー消費です。
問40 正解:(1)ダニの糞や死骸がアレルゲンとなる
ダニアレルゲンの主な原因はダニの糞や死骸(死体の破片)です。ヒョウヒダニ属が主要な原因で、温度20〜30度C、湿度60〜80%の環境で繁殖しやすくなります。
問41 正解:(3)0.5m/s以下
室内の気流は0.5m/s以下とすることが環境衛生管理基準で定められています。気流が強すぎると不快感(ドラフト感)を生じます。
問42 正解:(1)6ppm以下
一酸化炭素の現行基準は6ppm以下です。10ppm以下は2022年4月施行の改正前に使われていた値であり、現行問題では選びません。
問43 正解:(2)温度18度C、相対湿度45%
現行の建築物環境衛生管理基準は、温度18〜28度C、相対湿度40〜70%です。18度C・45%は両方の範囲内です。温度17度Cは2022年4月施行の改正前の下限です。
問44 正解:(3)一酸化炭素
たばこ煙の成分のうち、CO(一酸化炭素)と浮遊粉じんは建築物衛生法の環境衛生管理基準の測定項目に含まれています。
問45 正解:(3)二酸化炭素濃度は微生物汚染の直接的な指標である
CO2濃度は換気の指標であり、微生物汚染の直接的な指標ではありません。微生物汚染は空調設備、加湿装置、フィルターの管理不良などが原因となります。
第3科目:空気環境の調整
問46 正解:(4)鋼(鉄)
鋼(鉄)の熱伝導率は約45〜80W/(m・K)で、選択肢の中で最も大きいです。コンクリートは約1.0〜1.6、木材は約0.1〜0.2、グラスウールは約0.04、空気は約0.024です。
問47 正解:(4)熱貫流率の単位はW/(m2・K)である
熱貫流率の単位はW/(m2・K)です。値が大きいほど熱が通りやすい(断熱性能が低い)ことを意味します。壁体が厚いほど熱貫流率は小さくなります。
問48 正解:(4)室内の湿度を上げる
室内の湿度を上げると露点温度が上昇し、結露が発生しやすくなります。結露防止には断熱の強化、換気の促進、湿度の低減が有効です。
問49 正解:(5)風速
湿り空気線図からは乾球温度、湿球温度、相対湿度、絶対湿度、露点温度、エンタルピーなどを読み取れますが、風速は読み取れません。
問50 正解:(3)給気・排気ともに機械で行う
第1種換気は給気と排気の両方を機械で行う方式です。第2種は給気を機械・排気を自然、第3種は給気を自然・排気を機械で行います。換気の確実性は設計風量や運転・保守にも左右されます。
問51 正解:(4)33m3/h
必要換気量Q=M÷(Ci-Co)=0.02÷(0.001-0.0004)=0.02÷0.0006≒33.3m3/hです。Ci、Coはそれぞれ小数で計算します(0.1%=0.001、0.04%=0.0004)。
問52 正解:(4)室内の気流分布が常に均一である
VAV方式は送風量を変化させるため、風量が減少した場合に気流分布が不均一になる場合があります。これは定風量(CAV)方式と比較した場合のデメリットの一つです。
問53 正解:(1)冷風と温風の2本のダクトで送風する
二重ダクト方式は冷風ダクトと温風ダクトの2本を各室に引き、混合ボックスで混合比を調整して室温を制御する方式です。個別制御性に優れますが、ダクトスペースが大きくなります。
問54 正解:(3)外気の取入機能がある
FCU自体には外気の取入機能がありません。外気はAHU(空気調和機)で処理して供給するか、別途外気ダクトを設ける必要があります。
問55 正解:(2)冷媒:水/吸収剤:臭化リチウム水溶液
この吸収式冷凍機では、水を冷媒、臭化リチウム水溶液を吸収剤として使用します。アンモニアを冷媒、水を吸収剤とする別方式と混同しないよう、問題文で方式を特定しています。
問56 正解:(5)冷却塔の運転を停止した状態で長期間放置する
運転停止中の冷却塔は水が滞留し、レジオネラ菌が増殖しやすくなります。長期間使用しない場合は冷却水を排水し、乾燥させるべきです。
問57 正解:(2)蒸気を空気へ加え、空気状態の変化は近似的に等温加湿として扱える
蒸気式は、発生させた蒸気を空気へ加える方式で、空気線図上は近似的に等温加湿として扱います。選択肢1・3は水噴霧式の説明に近く、熱源と機器の保守も必要です。
問58 正解:(1)排気の熱と湿気を給気に移す
全熱交換器は排気中の熱(顕熱)と湿気(潜熱)を外気(給気)に移す装置です。冷暖房負荷を軽減し省エネに貢献します。顕熱のみ交換するのが顕熱交換器です。
問59 正解:(2)前向きに湾曲した多数の羽根を持ち、比較的コンパクトでダクト系にも用いられる
多翼送風機は、前向きに湾曲した多数の羽根を持つ遠心送風機です。比較的コンパクトに風量を得られ、空調・換気のダクト系などに使われます。製品の市場占有率ではなく、構造と用途で判断します。
問60 正解:(1)等価直径
矩形ダクトの寸法を円形ダクトの直径に換算する際は等価直径(等価円形ダクト径)を使います。摩擦損失が等しくなる円形ダクトの直径です。
問61 正解:(3)温度変化による配管の伸縮を吸収する
伸縮継手は温度変化による配管の伸縮(膨張・収縮)を吸収するための継手です。温水配管や蒸気配管など温度変化が大きい配管に設置します。
問62 正解:(2)ポンプが水を押し上げる高さに相当する圧力のことである
揚程はポンプが液体に与えるエネルギーを高さ(m)で表したもので、全揚程=実揚程+管路の摩擦損失です。ポンプの選定では必要揚程を計算して適切な機種を選びます。
問63 正解:(3)三方弁は分流または混合制御に使い、二方弁は流量の絞り制御に使う
三方弁は3つのポートを持ち、分流(1つの流れを2つに分ける)や混合(2つの流れを1つにする)の制御に使用します。二方弁は2つのポートで流量を絞り制御します。
問64 正解:(2)オフセット(残留偏差)が生じる
比例制御(P制御)は偏差に比例して操作量を出力する制御方式ですが、オフセット(残留偏差)が生じます。オフセットの解消にはI(積分)動作を加えたPI制御が必要です。
問65 正解:(3)流線に沿って静圧と動圧の和は一定である
一般のベルヌーイ式は圧力水頭、速度水頭、位置水頭の和を扱います。本問は同じ高さ、損失なしという前提なので、静圧と動圧の和が流線に沿って一定となります。
問66 正解:(3)放射温度(平均放射温度に関する温度)
グローブ温度計は黒球の中心に温度計を入れた測定器で、放射熱の影響を受けた温度を測定します。平均放射温度(MRT)の算出に使用されます。
問67 正解:(2)モーターで一定の通風を行う
アスマン通風乾湿計はモーター(ファン)で一定の通風(約2.5〜3m/s)を行い、乾球温度と湿球温度を精度よく測定する器具です。通風により外部の気流や放射熱の影響を軽減できます。
問68 正解:(3)200ルクス
平均照度は、面へ入る光束を面積で割ります。2,000lm÷10m2=200lxです。実際の設計では利用率や保守率なども考慮しますが、本問は損失なしという条件です。
問69 正解:(4)紫外線の放出が多い
LED照明は紫外線の放出がほとんどないことが特徴の一つです。紫外線が少ないため、美術品の照明や食品売り場の照明にも適しています。
問70 正解:(2)デシベル(dB)
音圧レベルの単位はデシベル(dB)です。ヘルツは周波数、フォンは等ラウドネスレベル、パスカルは圧力の単位です。
問71 正解:(2)周波数が高いほど遮音しやすい
質量則により、壁の質量(面密度)が大きいほど、また音の周波数が高いほど遮音性能(透過損失)は大きくなります。高い音ほど遮音しやすいのが一般的です。
問72 正解:(2)ビルのエネルギー消費量の削減
BEMSはビルのエネルギー消費をIT技術で監視・制御し、エネルギー消費量の削減(省エネ)を目的としたシステムです。空調・照明・動力設備の最適運用を支援します。
問73 正解:(2)冷凍能力を消費電力で割った値である
成績係数(COP)=冷凍能力(または暖房能力)÷消費電力で、値が大きいほどエネルギー効率が良いことを意味します。COPは無次元数(単位なし)です。
問74 正解:(3)粒子数
計数法はフィルターの上流・下流の粒子数をカウントして粒子捕集効率を求める方法です。HEPAフィルターなど高性能フィルターの評価に使われます。重量法は質量で評価する方法です。
問75 正解:(5)常に最大風量で送風機を運転する
常に最大風量で運転するのは省エネに反します。省エネには負荷に応じた変風量運転、外気冷房、全熱交換器による熱回収、インバータ制御などが有効です。
問76 正解:(4)循環水の質量流量、比熱、往還温度差の積で求める
温水が運ぶ顕熱量は、質量流量×比熱×往還温度差で求めます。蒸気暖房の凝縮潜熱と混同せず、流量と温度差の両方を見る問題です。
問77 正解:(2)ピーク電力の削減(電力負荷の平準化)
蓄熱槽は夜間の割安な電力で蓄熱し、昼間のピーク時に放熱することで電力負荷の平準化を図ります。ピーク電力の削減と電気料金の節約が最大のメリットです。
問78 正解:(3)アネモスタット型吹出口
アネモスタット型吹出口は天井面に設置され、放射状(全周方向)に気流を広げる円形の吹出口です。オフィスビルの天井で最もよく見かけるタイプです。
問79 正解:(3)曲がり(エルボ)は圧力損失を増大させる
ダクトの曲がり(エルボ)、分岐、断面変化などは局所的な圧力損失(局部抵抗)を発生させます。なお風速が2倍になると圧力損失は約4倍(速度の2乗に比例)になります。
問80 正解:(4)水質、圧力、温度、接合方法、既設の異種金属との組合せを確認する
給水管は一律の『最も一般的な材料』で決めず、水質、使用圧力・温度、接合法、施工性、既設管との異種金属接触などを総合します。耐食材料でも継手や施工部を含む点検は必要です。
問81 正解:(3)各室ごとの温度制御が容易である
定風量(CAV)単一ダクト方式は送風量が一定のため、各室ごとの個別温度制御が難しいのがデメリットです。個別制御にはVAV方式やFCU併用が必要です。
問82 正解:(4)必要外気量や外気負荷に応じ、別途換気・外気処理設備を検討する
パッケージ空調は室内の温熱処理を担っても、必要外気量を機器単体で確保できるとは限りません。用途・在室者数・機器仕様に応じ、換気設備や外気処理設備を別に検討します。
問83 正解:(3)0.3マイクロメートルの粒子を99.97%以上捕集できる
HEPAフィルターは定格風量で0.3マイクロメートルの粒子を99.97%以上捕集できる高性能フィルターです。手術室やクリーンルームなど高清浄度が要求される場所で使用されます。
問84 正解:(5)暖房配管からの放熱
暖房配管からの放熱は暖房に関するものであり、冷房負荷の構成要素ではありません。冷房負荷は外壁伝導熱、日射、人体発熱、照明発熱、機器発熱、外気負荷などで構成されます。
問85 正解:(2)乾球温度が下がり絶対湿度も下がる
冷却除湿では空気を露点温度以下まで冷却するため、乾球温度が下がると同時に水蒸気が凝縮して絶対湿度も下がります。空気線図上では左下方向への変化となります。
問86 正解:(2)粒子へ光を照射し、散乱光の強さから相対濃度を求める
光散乱式は、吸引した空気中の粒子へ光を当て、散乱光の強さから粉じんの相対濃度を求めます。建築物の浮遊粉じん測定では、較正された機器と所定の方法を用いることが前提です。
問87 正解:(3)使用開始後、最初に到来する6月1日〜9月30日の間で使用開始日に最も近い時点に1回
新築、増築、大規模な修繕・模様替えの完了後に使用を開始した場合、最初に到来する6月1日から9月30日までの間で、使用開始日に最も近い時点に1回測定します。2か月ごとの6項目とは頻度が異なります。
問88 正解:(1)1時間あたりの換気量を室容積で割った値
換気回数=換気量(m3/h)÷室容積(m3)で、1時間に室内の空気が何回入れ替わるかを表します。単位は回/hです。
問89 正解:(2)0度Cの水1トンを24時間で0度Cの氷にする能力
日本冷凍トンは0度Cの水1トン(1,000kg)を24時間で0度Cの氷にする能力と定義されます。約3.86kWに相当します。
問90 正解:(2)コールドドラフトは暖房時に窓面付近で生じやすい
コールドドラフトは冬季に冷えた窓ガラス面に沿って下降する冷たい気流で、窓面付近の足元が冷える原因です。断熱ガラスやペリメーターゾーンの暖房で対策します。
第4科目:建築物の構造概論
問91 正解:(2)耐火性に優れている
RC造は耐火性に優れているのが大きな特徴です。コンクリートが鉄筋を覆っているため火災時にも鉄筋が保護されます。一方、重量が大きく大スパンには不向きです。
問92 正解:(2)空気中の二酸化炭素がコンクリートのアルカリ性を低下させる
中性化はCO2がコンクリート中の水酸化カルシウムと反応し、アルカリ性が低下する現象です。中性化が鉄筋位置まで達すると鉄筋が錆びやすくなります。
問93 正解:(3)40%
建ぺい率=建築面積÷敷地面積×100=200÷500×100=40%です。建ぺい率は敷地に対する建物の水平投影面積の割合です。
問94 正解:(5)300%
容積率=延べ面積÷敷地面積×100=1,500÷500×100=300%です。容積率は敷地に対する建物の全フロア面積の合計の割合です。
問95 正解:(3)建物と地盤の間に装置を置いて地震の揺れを建物に伝えにくくする
免震構造は建物と基礎の間に免震装置(積層ゴムなど)を設置し、地震の揺れを建物に伝えにくくする構造です。耐震は「耐える」、制震は「揺れを吸収」、免震は「揺れを伝えない」です。
問96 正解:(3)耐火被覆が不要である
鉄骨は火災時に約500〜600度Cで強度が急激に低下するため、耐火被覆(耐火塗料や耐火ボードなど)が必要です。「耐火被覆が不要」は誤りです。
問97 正解:(4)一般の事務所
特殊建築物は不特定多数の人が利用する建物(映画館、百貨店、病院、ホテルなど)や危険物を扱う建物です。一般的な事務所は特殊建築物に該当しません。
問98 正解:(3)火災の延焼を一定範囲内に抑える
防火区画は耐火構造の壁や防火設備(防火戸・防火シャッター)で建物を区画し、火災の延焼を一定範囲内に抑えることを目的としています。
問99 正解:(2)高圧(6,600V)を低圧(100V/200V)に変換する設備である
受変電設備は電力会社から供給される高圧(通常6,600V)の電気を、建物内で使用する低圧(100V/200V)に変換する設備です。
問100 正解:(2)火災の熱で感熱部が作動又は破壊され、開放したヘッドから散水する
閉鎖型ヘッドは、ヒュージブルリンクやグラスバルブなどの感熱部が所定温度で作動・破壊され、そのヘッドが開いて散水します。すべてが一斉に開くとは限りません。
問101 正解:(2)調速機(ガバナー)
調速機(ガバナー)はかごの速度を監視し、規定速度を超えた場合にかごの非常止め装置を作動させてかごを停止させる安全装置です。
問102 正解:(2)持続荷重下でひずみが時間とともに増大する現象
クリープは一定の荷重(持続荷重)のもとで、時間の経過とともにひずみ(変形)が増大する現象です。コンクリートに特徴的な性質で、長期的なたわみの原因となります。
問103 正解:(2)室外側に庇やルーバーを設置する
日射遮蔽は室外側(ガラスの外側)で行うのが最も効果的です。庇やルーバー、外付けブラインドは日射を建物に入る前に遮断します。室内のブラインドは日射が室内に入った後の対策なので効果が劣ります。
問104 正解:(1)建築基準法で設置が義務づけられている
非常用の照明装置は建築基準法で一定規模以上の建築物に設置が義務づけられています。停電時に自動的に点灯し、床面で1ルクス以上の照度を30分以上確保する必要があります。
問105 正解:(4)耐水性に優れている
ALCパネルは内部に多くの気泡を含むため、耐水性は低いです(吸水しやすい)。このため外壁に使用する場合は防水処理(塗装など)が必要です。軽量・断熱・耐火の特性を持ちます。
第5科目:給水及び排水の管理
問106 正解:(2)ポンプで受水槽から直接各階に給水する
ポンプ直送方式は受水槽に貯めた水をポンプで直接各階に送水する方式です。高置水槽が不要で、屋上の荷重軽減やメンテナンス性の向上が図れます。
問107 正解:(1)飲料水系統と他の配管系統を直接接続すること
クロスコネクションは飲料水系統と雑用水・排水・冷却水等の他の系統を直接接続することで、逆流による飲料水汚染の原因となります。絶対に禁止されています。
問108 正解:(2)40立方メートル
本問の仮定では80×1/2=40立方メートルです。実施設計では給水方式、断水時対応、時間使用量、滞留による水質劣化なども検討し、『常に半日分』と機械的に決めません。
問109 正解:(3)60度C以上
レジオネラ菌は20〜50度Cで増殖し、60度C以上で死滅します。そのため貯湯槽の温度は常時60度C以上に維持することが求められます。
問110 正解:(3)下水のガスや臭気の逆流を防止する
排水トラップの封水(トラップ内に溜まっている水)は、下水管からのガスや臭気が室内に逆流するのを防ぐ「水の蓋」の役割を果たします。封水深は50〜100mmが標準です。
問111 正解:(2)管内の圧力変動を緩和し、トラップの封水を保護する
通気管の主目的は、排水時の正圧・負圧を緩和し、トラップの封水が吸い出しやはね出しで失われるのを防ぐことです。通気末端から空気や臭気を排出する働きもありますが、主目的で判断します。
問112 正解:(4)検出されないこと
飲料水の水質基準では大腸菌は「検出されないこと」とされています。大腸菌が検出された場合は、直ちに給水を停止して原因を調査する必要があります。
問113 正解:(1)水中の有機物量の指標である
BODは水中の有機物が微生物によって分解される際に消費される酸素の量で、水の有機汚濁の指標です。値が大きいほど有機物が多く汚染されていることを意味します。
問114 正解:(3)6か月以内ごとに1回以上
排水槽の清掃は6か月以内ごとに1回以上行うことが定められています。汚水・雑排水の長期滞留は悪臭や害虫発生の原因となります。
問115 正解:(2)一般細菌・大腸菌
一般細菌と大腸菌は毎回の水質検査で必ず実施しなければならない項目です。その他の項目は過去の検査結果に基づいて省略できる場合があります。
問116 正解:(2)散水・修景・トイレ洗浄等に利用できる
雑用水は散水、修景、トイレ洗浄水、清掃用水などに利用できます。飲料、炊事、洗面、入浴など人体に直接接触する用途には使用できません。
問117 正解:(3)弁の急閉により管内圧力が急変すること
ウォーターハンマーは弁の急閉などにより管内の水流が急に止められた際、運動エネルギーが圧力に変換されて衝撃波が発生する現象です。対策には緩閉式の弁やエアチャンバーの設置があります。
問118 正解:(2)給水器具の数と種類から瞬時最大流量を求めて決定する
給水管の管径は、同時使用する給水器具の数と種類から瞬時最大給水量を求め、適正な流速となるように決定します。
問119 正解:(3)浄化槽法により管理基準が定められている
浄化槽法により、浄化槽の保守点検・清掃・法定検査の基準が定められています。単独処理浄化槽の新設は2001年から原則禁止されています。
問120 正解:(2)排水管内に負圧が発生すること
逆サイホン作用は排水立て管内に大量の排水が流れた際に負圧が発生し、トラップの封水が吸い出される現象です。通気管の設置で防止します。
問121 正解:(3)飲料用冷水機の排水
間接排水は食品関連機器や飲料用機器の排水に適用されます。飲料用冷水機、冷蔵庫、食洗機などは排水管に直接接続せず、排水口空間を設けて間接的に排水し、逆流による汚染を防止します。
問122 正解:(3)次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウムは塩素剤で、水中に残留消毒効果を持たせられます。オゾンや紫外線は消毒方法ですが、ここで問う『注入する塩素剤』ではありません。薬品は表示と取扱手順に従います。
問123 正解:(2)給水管の吐水口端と越流面(あふれ縁)との間の垂直空間である
排水口空間は給水器具の吐水口端と越流面(あふれ縁)との間の垂直距離のことで、逆サイホンによる逆流汚染を防止するために確保が必要です。
問124 正解:(3)配管内の湯を循環させて湯待ち時間を短くする
循環ポンプは貯湯槽と各給湯箇所の間で湯を常に循環させ、蛇口を開けた際にすぐに適温の湯が出る(湯待ち時間を短くする)ために設置します。
問125 正解:(4)パネル、接合部、シール、架台、漏水、亀裂、光の侵入などを点検する
FRP槽でも紫外線や経年、施工部の状態により劣化、亀裂、漏水、光の侵入などが起こり得ます。材質名だけで耐久性を断定せず、パネル、接合部、シール、架台を含めて点検します。
問126 正解:(2)逆流を防止する
バキュームブレーカーは管内に負圧が生じた際に空気を吸い込み、逆サイホンによる逆流を防止する装置です。大便器洗浄弁などに設置します。
問127 正解:(2)5.8〜8.6
水道法の水質基準では、pHは5.8以上8.6以下と定められています。この範囲を外れると配管の腐食や人体への影響が懸念されます。
問128 正解:(2)受水槽の清掃を1年以内ごとに1回行う
簡易専用水道の管理基準には、受水槽の清掃を1年以内ごとに1回行うこと、施設の点検、汚染時の水質検査、登録検査機関の検査を受けることが含まれます。
問129 正解:(2)140mm
勾配1/100は、水平長さ100に対して高さが1変わる意味です。14m×1/100=0.14m=140mmとなります。管径ごとの許容勾配とは別に、与えられた条件を計算します。
問130 正解:(3)直ちに給水を停止し、利用者への周知や関係機関への連絡など必要な措置を講じる
健康を害するおそれのある汚染を知った場合は、直ちに給水を停止し、利用者への周知、原因調査、関係機関との連携など必要な措置を取ります。残留塩素の不検出だけを根拠にした旧設問より、停止要件を明確にしました。
問131 正解:(4)ポンプ直送方式より水質汚染のリスクが低い
高置水槽方式は受水槽と高置水槽の2段階で水を貯留するため、水の滞留時間が長く、ポンプ直送方式に比べて水質汚染のリスクが高くなります。
問132 正解:(4)洗面用水
排水再利用水(中水)は人体に直接接触する用途(洗面、入浴、飲料など)には使用できません。トイレ洗浄水、散水、修景用水、冷却塔補給水などに限られます。
問133 正解:(3)50〜100mm
排水トラップの封水深は50mm以上100mm以下が標準です。浅すぎると封水が破れやすく、深すぎると自浄作用が低下して汚物が堆積しやすくなります。
問134 正解:(3)120mg/L
30mg/L×濃縮倍率4=120mg/Lです。実設備ではブロー、飛散、水質処理などが濃度へ影響するため、それらを無視するという本問の前提で計算します。
問135 正解:(2)異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)
電解質である水中で電位の異なる金属が接触すると電池が形成され、卑な金属側の腐食が促進されることがあります。これを異種金属接触腐食又はガルバニック腐食といいます。
問136 正解:(2)排水槽内に設置する水中ポンプである
マンホールポンプは排水槽(ピット)内に設置する水中ポンプで、自然流下では排水できない地下階などの排水を汲み上げるために使用します。
問137 正解:(3)自己サイホン作用
Sトラップ(S字型のトラップ)は自己サイホン作用により封水が破壊されやすい構造です。排水時に管内の水がサイホン効果で引っ張られ、封水が失われます。Pトラップの方が封水保持性に優れています。
問138 正解:(3)1年以内ごとに1回
貯水槽は1年以内ごとに1回、定期に清掃します。日常の外観・水質確認やポンプ点検と、槽内清掃の法定頻度を分けて覚えます。
問139 正解:(2)水道本管の水圧に増圧ポンプを加えて直接給水する
直結増圧方式は水道本管の圧力にブースターポンプ(増圧ポンプ)を加えて直接各階に給水する方式です。受水槽も高置水槽も不要で、水質の安全性と省スペースが利点です。
問140 正解:(1)排水中の油脂分を分離・阻集し、排水管の詰まりや公共下水道への油脂流出を防止する
グリストラップは厨房の排水に含まれる油脂分を分離・阻集する装置です。油脂が排水管に流入すると管の詰まりや悪臭の原因となるため、飲食施設の排水には設置が必要です。
第6科目:清掃
問141 正解:(1)日常清掃は短い間隔で反復する作業、定期清掃は日常作業で除きにくい汚れ等を計画周期で処理する作業として、対象ごとに頻度を定める
日常・定期の区分は、汚れの発生、利用状況、要求品質、作業方法を踏まえて計画します。『毎日』『月1回』のような一律の暦だけで定義せず、対象場所ごとに必要な周期を定めます。
問142 正解:(2)定めた品質基準と仕上がりを照合し、目視や必要な測定の結果を記録して改善へつなげる
インスペクションは、仕様・品質基準に対して実際の仕上がりを評価する品質管理です。目視に限定せず、必要に応じて測定や利用者情報も用い、結果を記録して作業計画の改善へつなげます。
問143 正解:(3)色だけで共通の研磨力を断定せず、製造者の用途表示と床材・作業目的を確認する
パッド色には一般的な傾向があっても、製品系列や製造者によって用途・研磨力は異なります。色だけの暗記で断定せず、製造者の仕様、床材、仕上げ、作業目的を確認します。
問144 正解:(4)テラゾー
テラゾーは大理石などの砕石をセメントで固めた硬性床材です。弾性床材にはビニルタイル、リノリウム、ゴムタイル、ビニルシートなどが含まれます。
問145 正解:(4)製品表示の希釈・塗布条件と床材への適合を確認し、指定どおり施工する
水性樹脂系フロアポリッシュには原液使用の製品もあり、『水性=水で希釈』とは限りません。ラベル・仕様書、床材との適合、塗布量、乾燥時間に従います。
問146 正解:(2)洗剤液を噴射し、直後に汚水を回収する方法
エクストラクション法(温水抽出法)は洗剤液をカーペットに噴射し、汚れとともに直後にバキュームで吸引回収する方法です。汚れの除去効果が高い方法です。
問147 正解:(2)中性洗剤 — 日常清掃の一般的な汚れ
中性洗剤は素材への影響が少なく、日常清掃の一般的な汚れの除去に適しています。油汚れにはアルカリ性洗剤、尿石・水垢には酸性洗剤が適しています。
問148 正解:(2)古いフロアポリッシュの塗膜を除去する
剥離剤は床に塗布された古いフロアポリッシュ(ワックス)の塗膜を溶解・除去するための薬剤です。定期清掃でのワックスの塗り替え時に使用します。
問149 正解:(3)市町村が一般廃棄物処理計画を定める一方、事業者にも廃棄物の適正処理や減量に関する責務がある
市町村は区域内の一般廃棄物処理計画を定め、計画に従って処理します。ただし、事業者にも事業活動に伴う廃棄物を自らの責任で適正に処理し、減量へ努める責務があります。『市町村だけが責任者』で終わらせません。
問150 正解:(2)廃棄物の処理状況を管理し不法投棄を防止する
マニフェスト(産業廃棄物管理票)制度は、排出事業者が廃棄物の処理を委託する際に管理票を交付し、処理状況を追跡管理することで不法投棄を防止する制度です。
問151 正解:(1)0.03kg/(m2・日)
発生原単位=排出量÷延べ面積=300kg÷10,000m2=0.03kg/(m2・日)です。発生原単位はビルの廃棄物管理計画の基礎データとなります。
問152 正解:(2)日常はダストモップやバキューム等の乾式作業を中心とし、必要な局部処理や計画的な洗浄を組み合わせる
ドライメンテナンスは日常の乾式除じんなどを中心に、床材・汚れ・塗膜状態に応じた局部処理や定期作業を組み合わせます。名称だけから『全工程で水を一切使わない』と断定しません。
問153 正解:(4)家電製品
家電製品は家電リサイクル法の対象であり、容器包装リサイクル法の対象ではありません。容器包装リサイクル法はペットボトル、ガラスびん、紙製・プラスチック製容器包装を対象としています。
問154 正解:(3)利用時間、人数、汚れ方、衛生上の要求、巡回点検結果を基に、場所ごとの頻度を定める
トイレは高頻度の管理が必要ですが、必要回数は利用者数や時間帯、汚れ、要求品質で変わります。一律の『最も一般的な回数』ではなく、巡回・補充を含む作業計画と結果から調整します。
問155 正解:(3)外壁材、汚染状況、劣化、周辺環境、作業アクセスと安全上の条件を調査して決める
外壁の汚れ方と適切な洗浄法は、材質、仕上げ、方位、交通・海塩環境、劣化状態などで変わります。固定の年数を正解にせず、現地調査と安全なアクセス計画に基づいて決めます。
問156 正解:(3)ガラス表面の水分を切る
スクイジーはゴムのブレードでガラス表面の水分と洗剤を切る(拭き取る)道具です。洗剤の塗布にはシャンパー(ウォッシャー)を使います。
問157 正解:(4)バキュームクリーニング(掃除機がけ)
カーペットの日常管理で最も基本的な作業はバキュームクリーニング(掃除機がけ)です。日常的にほこりや粒子を除去することで、カーペットの劣化を防ぎ、定期清掃の効果を高めます。
問158 正解:(4)大理石
大理石は硬性床材です。硬性床材にはほかに花崗岩、テラゾー、コンクリート、セラミックタイルなどがあります。ビニルタイル、リノリウム、ゴムタイル、コルクタイルは弾性床材です。
問159 正解:(2)柄の角度を自由に変えられるほうき
自在ほうきは柄と掃く部分の角度を自由に変えられるほうきで、テーブルの下や什器の隙間など狭い場所の清掃に便利です。日常清掃で広く使われています。
問160 正解:(3)砂糖(糖分)
水溶性の汚れは水に溶ける汚れで、砂糖、塩、水性インクなどが該当します。油脂は油溶性、泥砂は不溶性、錆は化学変化による汚れに分類されます。
問161 正解:(3)他の用途と兼用している
廃棄物保管場所は衛生上の理由から他の用途と兼用すべきではありません。専用のスペースを確保し、換気、防虫・防鼠、清掃のしやすい構造が求められます。
問162 正解:(4)再生利用が困難な場合などに、定められた条件を満たして行う熱回収は制度上の取組に含まれる
食品廃棄物等の熱回収は、再生利用が困難な場合などに、施設の距離・処理能力や得られる熱・電気量等の条件を満たして行う制度上の取組です。『焼却はすべて対象外』とも『すべて熱回収』とも断定できません。
問163 正解:(3)フロアポリッシュの塗膜表面の光沢を回復する
バフィング(スプレーバフ)はフロアポリッシュの塗膜表面を高速回転のパッドで磨き、光沢を回復させる作業です。白パッドを使い、少量のスプレー液を噴霧しながら行います。
問164 正解:(3)Check(点検・評価)
PDCAサイクルはPlan(計画)→Do(実施)→Check(点検・評価)→Act(改善)の4段階を繰り返す品質管理手法です。Cは「Check(点検・評価)」で、インスペクションがこれに当たります。
問165 正解:(4)不法投棄
不法投棄は廃棄物処理法で禁止されている違法行為であり、中間処理には該当しません。中間処理は減容化(圧縮・破砕)、安定化(焼却・脱水)、資源化(分別・選別)などの適正な処理方法です。
第7科目:ねずみ、昆虫等の防除
問166 正解:(2)クマネズミ
クマネズミは高所を好み、天井裏や壁の中を主な活動場所とします。警戒心が強く、殺鼠剤を避ける傾向があります。ドブネズミは地下や下水を好みます。
問167 正解:(2)泳ぎが得意で下水に住む
ドブネズミは大型で泳ぎが得意なため、下水管や地下室に生息します。ビルの厨房や食品倉庫の地下階で見かけることが多いです。
問168 正解:(3)繁殖サイクルが非常に速い
チャバネゴキブリは小型で、温度などの条件が整うと短い期間で世代交代します。発育期間は環境条件で変わるため、固定日数で断定せず、厨房等の温暖な潜伏場所、餌、水分を含めて管理します。
問169 正解:(2)害虫が餌を食べることで殺虫する方法
ベイト剤は毒餌のことで、害虫(主にゴキブリ)が薬剤を含む餌を食べることで殺虫する方法です。空間への薬剤散布が不要で、食品を扱う場所でも使いやすいのが利点です。
問170 正解:(2)薬剤だけに頼らず、環境整備を基本とした総合的な防除を行う
IPMは薬剤だけに頼らず、発生源対策(環境整備)・侵入防止・モニタリング(調査)を基本とし、必要に応じて薬剤を使用する総合的な管理手法です。
問171 正解:(2)昆虫の神経系の電位依存性ナトリウムチャネルへ作用し、ノックダウン効果を示すものがある
ピレスロイド系は昆虫の神経系、特に電位依存性ナトリウムチャネルへ作用し、速いノックダウンを示す成分があります。安全性を絶対視せず、対象害虫、用法・用量、換気、環境影響を製品表示で確認します。
問172 正解:(2)粘着トラップを設置して捕獲数を調べる
ゴキブリ指数は粘着トラップ(ゴキブリホイホイ型)を一定期間設置し、1トラップ1日あたりの捕獲数で求めます。モニタリング調査の基本的な方法です。
問173 正解:(2)コリンエステラーゼの働きを阻害する
有機リン系殺虫剤はコリンエステラーゼ(アセチルコリンを分解する酵素)の働きを阻害し、神経伝達物質(アセチルコリン)が過剰に蓄積することで害虫を殺虫します。
問174 正解:(3)水たまりを除去し幼虫の発生源をなくす
蚊の幼虫(ボウフラ)は水中で発生するため、排水溝の詰まり解消、不要な水たまりの除去、側溝の清掃など発生源対策が最も効果的です。成虫の駆除だけでは根本的な解決になりません。
問175 正解:(2)累積毒性により血液の凝固を阻害する
ワルファリンは抗凝血性殺鼠剤で、ねずみが連続して摂取することにより血液の凝固能力が徐々に失われ、内出血により死亡します。即効性はなく、累積的に効果を発揮します。
問176 正解:(2)夜間に吸血し、刺されると強いかゆみを生じる
トコジラミは翅がなく飛べません。夜間に活動して人の血を吸い、刺されると強いかゆみが生じます。近年、旅行者の増加に伴い日本でも再び問題になっています。
問177 正解:(2)通気口に金属メッシュを設置する
防鼠構造は建物へのねずみの侵入を物理的に防ぐもので、通気口や排水口に金属メッシュ(12mm以下の目)を設置する、配管貫通部の隙間をモルタルで塞ぐなどの方法があります。
問178 正解:(2)幼虫の脱皮や変態を阻害して成虫になるのを防ぐ
IGR(Insect Growth Regulator)は害虫の脱皮ホルモンやキチン合成を阻害し、幼虫が正常に成虫になれないようにする薬剤です。即効性はありませんが、長期的な個体群抑制に効果的です。
問179 正解:(2)ふんや虫体由来のアレルゲンが、気管支喘息やアレルギー性鼻炎に関係する
室内じん中のヒョウヒダニ類のふんや虫体片はアレルゲンとなり、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などに関係します。感染症の媒介と、吸入性アレルゲンによる影響を区別します。
問180 正解:(2)少量の高濃度薬液を微粒子化して空間に噴霧する方法
ULV(Ultra Low Volume)処理法は少量の高濃度殺虫剤を微粒子(ミスト)化して空間に噴霧する方法です。薬液の使用量が少なく、残留が少ないのが特徴です。
採点後の復習方法
誤答は、知識不足だけでなく、条件の読み落とし、適当・不適当の反転、単位計算、時間切れ、転記へ分けてください。科目点と原因の両方を残すと、次に解く範囲が決まります。
7科目得点表で原因を診断する | 90問×2の時間配分を直す | 2026年版教材を比較する
基準更新に使用した公式資料
問題・解答・公式資料の最終照合日:2026年8月13日