法規

【電験三種・法規】電気設備技術基準・電気使用場所(屋内配線・幹線・過電流遮断器・漏電遮断器)

結論:電気使用場所は「配線の太さと遮断器の選定」がカギ

電気使用場所とは、電力を実際に使う場所(建物内など)のことです。屋内配線の施設方法、幹線の許容電流、過電流遮断器や漏電遮断器の設置基準が試験で問われます。

低圧幹線の許容電流

幹線の許容電流の決め方

幹線の許容電流 IW は、接続する負荷の合計以上とする。
電動機がある場合:
IW ≥ IM × 定数 + IH

電動機の合計
(IM)
IMにかける定数
50A以下 1.25
50A超 1.1

過電流遮断器

幹線の過電流遮断器の定格電流

過電流遮断器の原則

定格電流 ≤ 幹線の許容電流の2.5倍(電動機等を含む場合)
電動機等がない場合は許容電流以下

漏電遮断器の設置

以下の場所には、漏電遮断器(ELB)の設置が義務です。

  • 金属製外箱を使用する機器で、人が容易に触れるおそれがある場所
  • 水気のある場所に設置した低圧の電気機器
  • 特に感電のおそれが多い場所

【練習問題①】幹線の許容電流

【問題】電動機の定格電流の合計 IM = 40 A、電熱器の定格電流の合計 IH = 20 A のとき、幹線の最小許容電流 [A] を求めよ。

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IM = 40A(50A以下)→ 定数 1.25

IW = 40 × 1.25 + 20 = 50 + 20 = 70 A

理解度チェック

【第1問】

電動機の定格電流合計が30A、その他の負荷の定格電流合計が10Aのとき、幹線の最小許容電流 [A] はいくらか。

(1) 40 (2) 43 (3) 47.5 (4) 50 (5) 55

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正解:(3) 47.5

IM=30A(50A以下)→1.25倍。IW = 30×1.25 + 10 = 37.5 + 10 = 47.5 A

【第2問】

漏電遮断器の設置が義務づけられる場所として、適切でないものはどれか。

(1) 水気のある場所 (2) 感電のおそれが多い場所 (3) 金属製外箱の機器 (4) 乾燥した事務室 (5) 湿気の多い工場

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正解:(4) 乾燥した事務室

乾燥した場所は感電のおそれが比較的少ないため、漏電遮断器の設置は義務ではありません。

【第3問】

電動機の定格電流合計が60A、その他20Aの場合、幹線の最小許容電流 [A] はいくらか。

(1) 80 (2) 86 (3) 90 (4) 95 (5) 100

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正解:(2) 86

IM=60A(50A超)→1.1倍。IW = 60×1.1 + 20 = 66 + 20 = 86 A

【第4問】

低圧幹線に接続する過電流遮断器の定格電流は、原則として幹線の許容電流の何倍以下か(電動機を含む場合)。

(1) 1.0倍 (2) 1.5倍 (3) 2.0倍 (4) 2.5倍 (5) 3.0倍

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正解:(4) 2.5倍

電動機等を含む幹線の過電流遮断器の定格電流は、許容電流の2.5倍以下です。

まとめ

  • 幹線の許容電流:IM × 定数 + IH(50A以下→1.25、50A超→1.1)
  • 過電流遮断器:電動機含む場合、許容電流の2.5倍以下
  • 漏電遮断器:水気のある場所、金属製外箱の機器に必須

次の記事では、法規科目最後の「電力の需給と省エネルギー」を学びます。

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