結論:接地工事は「感電・漏電から人を守る」ための必須工事
接地(アース)は、電気設備の金属部分を大地に接続して、漏電時の感電を防止し、地絡電流を確実に流して保護装置を動作させるための工事です。A種〜D種の4種類があり、接地抵抗値は必ず覚えましょう。
接地工事の種類と接地抵抗値
| 種類 | 接地抵抗値 | 施設する箇所 |
|---|---|---|
| A種 | 10Ω以下 | 高圧・特別高圧の機器の鉄台・外箱 |
| B種 | 150/Ig Ω以下 | 高圧と低圧を結合する変圧器の中性点(混触防止) |
| C種 | 10Ω以下 | 300Vを超える低圧機器の鉄台・外箱 |
| D種 | 100Ω以下 | 300V以下の低圧機器の鉄台・外箱 |
暗記のコツ:「A種=10、B種=150/Ig、C種=10、D種=100」。AとCが10Ω(厳しい)、Dが100Ω(緩い)。B種だけ計算式で、Igは高圧側の1線地絡電流[A]です。
B種接地の計算
B種接地抵抗値
RB = 150Ig [Ω]
Ig:高圧側の1線地絡電流 [A]。1秒以内に遮断する場合は600/Ig
【練習問題①】B種接地
【問題】高圧側の1線地絡電流 Ig = 5 A のとき、B種接地抵抗値の上限 [Ω] を求めよ。
接地工事の省略条件
漏電遮断器(ELB)を設置した場合、C種・D種の接地抵抗値は500Ω以下に緩和できます。
理解度チェック
【第1問】
D種接地工事の接地抵抗値の上限はいくらか。
(1) 5Ω (2) 10Ω (3) 50Ω (4) 100Ω (5) 500Ω
【第2問】
B種接地工事を施す箇所として、正しいものはどれか。
(1) 高圧機器の外箱 (2) 変圧器の中性点 (3) 低圧機器の鉄台 (4) 避雷器の接地 (5) 通信線の接地
【第3問】
C種・D種接地の接地抵抗値を500Ω以下に緩和できる条件はどれか。
(1) 接地線を太くした場合 (2) 漏電遮断器を設置した場合 (3) 二重絶縁の機器を使用した場合 (4) 乾燥した場所の場合 (5) 金属管工事の場合
【第4問】
A種接地工事の接地抵抗値はいくら以下か。
(1) 5Ω (2) 10Ω (3) 50Ω (4) 100Ω (5) 150Ω
まとめ
- A種:10Ω。高圧・特別高圧機器の外箱
- B種:150/Ig Ω。変圧器の中性点(混触防止)
- C種:10Ω。300V超の低圧機器
- D種:100Ω。300V以下の低圧機器
- 緩和:ELB設置でC種・D種は500Ω以下に
次の記事では、「架空電線路・地中電線路」の技術基準を学びます。
※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。
内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。