電験三種(第三種電気主任技術者試験)は、年齢・国籍・学歴・実務経験の制限なく受験できる国家試験です。理論・電力・機械・法規の4科目すべてに合格すると、免状を申請できます。
2026年8月31日現在、上期試験は終了し、次は下期です。下期の申込は2026年11月9日10時〜11月26日17時、CBTは2027年2月4日〜2月28日、筆記は2027年3月21日です。
制度・日程確認日:2026年8月31日。日程変更や災害時の扱いは、必ず電気技術者試験センターの最新案内を優先してください。
電験三種で何ができるか
第三種電気主任技術者は、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の工事、維持、運用に関する保安監督を担うための資格です。高圧で受電するビルや工場などが代表例です。
ただし、試験合格と現場への選任は同じ手続ではありません。4科目合格後に免状交付を申請し、事業場の設備条件や選任形態に応じた届出が別に必要です。未経験者が「合格した翌日から単独で保安管理できる」とは限りません。
2026年度の試験日程|次は下期申込
| 期 | 申込受付 | CBT会場予約 | CBT試験 | 筆記試験 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年度上期 | 5/18 10:00〜6/4 17:00 | 6/11〜7/12 | 7/16〜8/9 | 8/30 |
| 2026年度下期 | 11/9 10:00〜11/26 17:00 | 12/7〜2027/1/7 | 2027/2/4〜2/28 | 2027/3/21 |
インターネット申込の受験手数料は7,700円(非課税)、やむを得ない事情で書面申込をする場合は8,100円(非課税)です。これはCBTと筆記の受験料差ではなく、申込方法による金額差です。
2026年度からは、受験申込時にCBTまたは筆記を選びます。CBTを選んだ人は、申込とは別に会場予約が必要です。予約期間を過ぎるとCBTにも筆記にも振り替えられないため、申込日と予約開始日を別々にカレンダー登録してください。
CBTと筆記のどちらを選ぶか
| 比較 | CBT方式 | 筆記方式 |
|---|---|---|
| 日時・会場 | 期間内の空席から予約 | 指定日・指定会場 |
| 解答 | 画面上で五肢択一 | マークシートで五肢択一 |
| 合いやすい人 | 日程を選びたい、画面操作に抵抗がない | 紙の問題へ直接書き込みながら解きたい |
| 事前確認 | 公式体験版で画面を操作 | 過去問を実時間でマーク |
出題範囲・解答数・試験時間・合格基準は共通です。パソコン画面で図や計算式を追えるか、紙でページを行き来する方が安定するかを、申込前に確かめると選びやすくなります。
4科目の解答数・試験時間・合格基準
| 科目 | 主な範囲 | 解答数 | 時間 | 合格基準 |
|---|---|---|---|---|
| 理論 | 電気・電子理論、電気・電子計測 | A14+B3 | 90分 | 原則60点 |
| 電力 | 発・変・送・配電、電気材料 | A14+B3 | 90分 | 原則60点 |
| 機械 | 電気機器、パワエレ、制御・情報処理等 | A14+B3 | 90分 | 原則60点 |
| 法規 | 保安関係の電気法規、電気施設管理 | A10+B3 | 65分 | 原則60点 |
B問題は1問の中に2つの小問があります。理論と機械のB問題は選択問題を含みます。合格基準は各科目とも原則60点ですが、試験の難易度等により調整される場合があります。「不得意科目を他科目で補う」総合点方式ではありません。
科目合格は「3年」より連続5回で管理する
4科目のうち一部だけ合格した場合、最初に合格した試験以降、申請により最大で連続5回、その科目の試験が免除されます。最初に合格した回を含めると6期分の幅があるため、一般に「3年間」と説明されます。
例:2026年度下期で理論に初合格した場合
2027年度上期、2027年度下期、2028年度上期、2028年度下期、2029年度上期の連続5回、申込時に免除申請をすると理論が免除される、という読み方です。
科目免除は自動ではありません。申込画面で免除情報を確認し、免除したい科目を申請します。自分の初合格期を起点に「あと6回」ではなく「免除できる残り期」を表にすると、失効時期の勘違いを防げます。詳細な計画例は電験三種の科目合格制度と受験スケジュールで扱います。
直近の合格率|2025年度は上期12.9%・下期13.1%
| 実施期 | 受験者 | 4科目合格者 | 合格率 | 4科目合格者を除く科目合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度上期 | 24,766人 | 3,201人 | 12.9% | 6,859人 |
| 2025年度下期 | 24,176人 | 3,164人 | 13.1% | 6,680人 |
| 2025年度合計 | 48,942人 | 6,365人 | 約13.0% | 13,539人 |
この合格率は「1科目以上に出席した人のうち、その期で4科目すべてをそろえた人」の割合です。科目免除を使って残り科目だけを受けた人も含まれるため、「初心者が1回で4科目に合格する確率」とは異なります。
4科目受験と分割受験をどう選ぶか
科目合格制度があるからといって、必ず1〜2科目だけ申し込む必要はありません。4科目を受験して現在地を測る方法と、学習可能時間を1〜2科目へ集中する方法には、それぞれ条件があります。
| 選択 | 向いている状態 | 事前に決めること | 主な注意 |
|---|---|---|---|
| 4科目受験 | 基礎学習が一巡し、科目ごとの過去問得点を比較できる | 本命科目と、現在地確認の科目を分ける | CBTは科目間の日程と会場予約を自分で管理する |
| 1〜2科目に集中 | 仕事・家庭との両立で週の学習時間が限られる | 残る科目を連続5回の免除期間内にどこで受けるか | 初合格が早すぎると、末期に残科目が集中する |
判断材料は「年数の希望」より、直近の過去問で式を自力で再現できたか、毎週固定で使える時間が何分か、最初に合格した科目の免除がいつ終わるかです。学習プランはこの3点が変わったときに更新します。
4科目合格後は免状交付を申請する
4科目がそろったら試験は合格ですが、免状が自動的に届くわけではありません。試験センターの案内に従い、経済産業大臣への免状交付申請を行います。2026年度上期受験案内に記載された試験合格者の交付手数料は2,350円(非課税)です。
合格通知と免状は別の書類です。氏名・住所変更や必要書類、手数料の最新条件を申請時に再確認し、交付までは合格を確認できる書類を保管してください。
申込前に決める5項目
- 受験期:2026年度下期を受けるなら、11月9日前にマイページ・写真・決済手段を準備する。
- 方式:公式CBT体験版と紙の過去問を各1回試し、操作と見直しやすさで比べる。
- 受験科目:過去問を時間無制限で解き、式を立てられる科目と未学習分野を分ける。
- 科目免除:既合格科目があれば、免除番号と最終免除期を申込前に確認する。
- 道具:関数電卓ではなく、四則演算と開平計算(√)ができる試験要件内の電卓で練習する。
理論の電磁気から実力を確認する場合は、静電気とクーロンの法則から学び、静電気ミニテスト第1回で式を再現できるか確かめられます。
公式資料と更新の確認先
- 電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験」:最新の受付・試験日、受験案内
- 令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内:上期・下期の日程と手数料
- 第三種電気主任技術者の試験概要:科目範囲、科目合格、電卓
- 第三種電気主任技術者試験の試験結果と推移:受験者数、合格者数、科目合格者数
- 第三種電気主任技術者試験の問題と解答:本番の形式と難度を確認
まとめ|2026年度下期から逆算する
電験三種は誰でも受験でき、理論・電力・機械・法規を科目別に合格してそろえる試験です。直近の2025年度合格率は約13.0%ですが、科目合格後は申請により連続5回の免除を使えます。
2026年8月31日現在、次の締切は下期申込開始の11月9日です。それまでに公式過去問とCBT体験版を試し、方式、受験科目、科目免除、学習時間を一枚に書き出すと、申込後の迷いを減らせます。
制度・日程確認日/最終更新日:2026年8月31日
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