ビル管理士模擬試験 第2回|全180問の解答・解説

全180問の解答・解説

ビル管理士模擬試験 第2回の正答と解説です。先に全180問を解き、解答用紙へ記録してから開くことをおすすめします。

2026年8月14日に問題・選択肢・正答を全件機械突合し、旧基準や複数正答、条件不足を改訂しました。本模試は当サイト独自の学習問題で、公式試験問題・公式判定ではありません。

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採点方法

各問1点です。各科目40%以上に加え、全体117点以上かを確認します。全体117点でも1科目が基準未満なら、両条件は満たしません。

科目 得点欄 基準
建築物衛生行政概論  / 20 8点以上
建築物の環境衛生  / 25 10点以上
空気環境の調整  / 45 18点以上
建築物の構造概論  / 15 6点以上
給水及び排水の管理  / 35 14点以上
清掃  / 25 10点以上
ねずみ、昆虫等の防除  / 15 6点以上
合計  / 180 117点以上

科目へ移動:建築物衛生行政概論建築物の環境衛生空気環境の調整建築物の構造概論給水及び排水の管理清掃ねずみ、昆虫等の防除


第1科目:建築物衛生行政概論

問1 正解:(2)届出は、特定建築物に該当することとなった日から1か月以内に行わなければならない

特定建築物の届出は、該当することとなった日から1か月以内に、所有者等(所有者、占有者その他の者で当該特定建築物の維持管理について権原を有するもの)が都道府県知事(保健所設置市・特別区では市長・区長)に届け出なければならない。届出を怠ると30万円以下の罰金に処せられる。

問2 正解:(4)免状の有効期間は5年であり、更新が必要である

建築物環境衛生管理技術者免状に有効期間の定めはなく、更新の必要もない。免状は試験合格者または登録講習会修了者に厚生労働大臣が交付する。返納命令を受けた場合は1年間再交付を受けられない。

問3 正解:(3)登録の有効期間は6年であり、6年ごとに更新を受ける必要がある

建築物衛生法に基づく事業の登録の有効期間は6年間であり、引き続き登録を受けようとする場合は6年ごとに更新を受けなければならない。

問4 正解:(4)4月15日

7日以内ごとなので、4月8日の7日後である4月15日までに次の検査を行います。『週1回くらい』ではなく、前回日からの間隔で管理します。

問5 正解:(3)立入検査を拒んだ者は、30万円以下の罰金に処せられる

建築物衛生法では、立入検査を拒み、妨げ、または忌避した者は30万円以下の罰金に処せられる。届出を怠った者も30万円以下の罰金、改善命令違反は100万円以下の罰金に処せられる。

問6 正解:(4)工場

特定建築物の用途には、事務所、店舗、百貨店、図書館、博物館、美術館、旅館、ホテル、興行場、集会場、遊技場などが含まれるが、工場は特定建築物の用途に該当しない。

問7 正解:(1)特定建築物の届出を行うこと

特定建築物の届出は所有者等の義務であり、建築物環境衛生管理技術者の職務には含まれない。管理技術者の職務は維持管理の監督、測定・検査の実施と評価、計画の立案、必要な意見具申である。

問8 正解:(4)空気環境の測定結果は5年間保存しなければならない

建築物衛生法に基づく環境衛生管理基準に関する帳簿書類は5年間保存しなければならない。これには空気環境の測定結果、水質検査の記録、清掃やねずみ等の防除の記録などが含まれる。

問9 正解:(5)健康とは、単に疾病がないということではなく、身体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態をいう

WHO憲章では「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と定義している。3つの側面(身体的・精神的・社会的)が含まれることがポイントである。

問10 正解:(1)学校教育法第1条に規定する学校は8,000 m²以上で特定建築物となる

学校教育法第1条に規定する学校(いわゆる一条校)は延べ面積8,000 m²以上で特定建築物となる。それ以外の特定用途の建築物は3,000 m²以上で特定建築物に該当する。倉庫や駐車場は特定用途に供される面積に含まれない。

問11 正解:(2)建築物電気設備管理業

建築物衛生法に基づく登録業種は8業種あり、建築物清掃業、建築物空気環境測定業、建築物飲料水水質検査業、建築物飲料水貯水槽清掃業、建築物排水管清掃業、建築物ねずみ昆虫等防除業、建築物環境衛生総合管理業、建築物空気調和用ダクト清掃業である。電気設備管理業は含まれない。

問12 正解:(4)政府が維持されることが望ましい環境上の条件として定める行政上の目標

環境基準は、人の健康保護や生活環境保全のため、維持されることが望ましい条件として政府が定める行政上の目標です。個別施設へ直接適用する排出基準とは区別します。

問13 正解:(2)エボラ出血熱

一類感染症にはエボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱の7疾患が分類される。結核は二類、コレラは三類、腸管出血性大腸菌感染症は三類、鳥インフルエンザ(H5N1)は二類である。

問14 正解:(5)CO 6ppm以下・温度18〜28℃・湿度40〜70%

現行基準は、一酸化炭素6ppm以下、温度18〜28℃、相対湿度40〜70%です。CO10ppm、温度17℃、湿度30〜80%は旧基準を混ぜた値です。

問15 正解:(1)測定は2か月以内ごとに1回行う

建築物衛生法では、空気環境の測定は2か月以内ごとに1回、定期に行うこととされている。

問16 正解:(1)保健所は都道府県、政令指定都市、中核市、特別区等が設置する

保健所は地域保健法に基づき、都道府県、政令指定都市、中核市、その他の政令で定める市、特別区が設置する。保健所長は原則として医師でなければならない。

問17 正解:(2)10 m³以上

事務所衛生基準規則では、労働者1人あたりの気積は10 m³以上と定められている。ただし、設備の占める容積と床面から4 mを超える高さにある空間は算入しない。

問18 正解:(3)pH値の基準は5.8以上8.6以下である

雑用水の水質基準では、pH値は5.8以上8.6以下、大腸菌は検出されないこと、濁度は2度以下(水洗便所用は制限なし)、遊離残留塩素は0.1 mg/L以上(結合残留塩素0.4 mg/L以上)とされている。

問19 正解:(5)いずれも都道府県知事等の許可が必要である

興行場法、旅館業法、公衆浴場法はいずれも都道府県知事(保健所設置市・特別区では市長・区長)の許可を受けなければ営業できないとされている。

問20 正解:(2)所有者等が職務遂行に支障がないことを確認し、その結果を記載した書面を備える

現行制度では、特定建築物所有者等が、兼任しても業務遂行に支障がないことを確認し、その結果を書面で備えます。旧制度の『やむを得ない事由・知事承認』をそのまま答えにしません。

第2科目:建築物の環境衛生

問21 正解:(4)屋内のWBGTは、自然湿球温度と黒球温度から算出される

屋内(日射のない場合)のWBGTは、0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度で算出される。屋外(日射のある場合)は0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度で算出される。WBGTは暑熱環境の評価指標であり、黒球温度により放射熱の影響も考慮している。

問22 正解:(4)有効温度は平均放射温度を含めて算出される

有効温度(ET)はYaglouらが提唱した指標で、気温・湿度・気流の3要素を総合した体感温度である。放射熱(平均放射温度)は考慮されていない。平均放射温度を含めたものは修正有効温度(CET)と呼ばれる。

問23 正解:(1)発汗による蒸発放熱の重要性が高まる

気温が皮膚温を上回ると、対流で熱を受ける側になり得るため、汗の蒸発による放熱が重要です。高湿度は蒸発を妨げ、適度な気流は蒸発を助けます。

問24 正解:(1)ボツリヌス菌は毒素型食中毒を引き起こす

ボツリヌス食中毒は、食品中で産生された毒素を摂取して発症する毒素型です。黄色ブドウ球菌も食品中の毒素が原因です。サルモネラ属菌の潜伏時間には幅があるため、固定時間だけで断定しません。

問25 正解:(2)アナフィラキシーショックはI型アレルギー反応である

アナフィラキシーショックはI型(即時型)アレルギー反応であり、IgE抗体が関与する。気管支喘息もI型、接触性皮膚炎とツベルクリン反応はIV型(遅延型)アレルギーに分類される。

問26 正解:(4)麻疹(はしか)は空気感染(飛沫核感染)により伝播する

麻疹(はしか)は空気感染(飛沫核感染)で伝播する代表的な感染症である。空気感染する感染症には、麻疹、水痘、結核がある。インフルエンザは飛沫感染、コレラは経口感染(水系感染)、破傷風は創傷感染である。

問27 正解:(1)白血病は確率的影響に分類される

放射線の人体影響のうち、白血病やがんは確率的影響に分類され、しきい値はないとされている。皮膚紅斑や白内障、不妊などは確定的影響に分類され、しきい値が存在する。

問28 正解:(5)振動障害は高温環境で発症しやすい

振動障害(特にレイノー現象)は寒冷により誘発・悪化しやすく、高温環境で発症しやすいということはない。局所振動によるレイノー現象は冬季や寒冷暴露時に発現しやすい。

問29 正解:(3)特定の化学物質が原因として明確に同定される場合をいう

シックビル症候群は特定の原因物質が同定できないにもかかわらず、建築物内の居住者に非特異的な症状が現れる状態をいう。特定の化学物質が原因として明確に同定される場合は、シックハウス症候群等と区別される。

問30 正解:(5)紫外線による急性障害として電気性眼炎がある

紫外線による急性障害として電気性眼炎(雪目)がある。紫外線は可視光線より波長が短い電磁波であり、UV-Aの波長はUV-Bより長い。UV-Cはオゾン層でほとんど吸収される。紫外線は皮膚でビタミンD合成に関与する。

問31 正解:(5)主流煙は副流煙に比べてpHが高い(アルカリ性)

主流煙はpHが低く(酸性)、副流煙はpHが高い(アルカリ性)である。副流煙は不完全燃焼により生成されるため、一酸化炭素やニコチン、発がん性物質の濃度が主流煙より高い。

問32 正解:(3)一酸化炭素のヘモグロビンとの親和性は酸素の約200〜250倍である

一酸化炭素はヘモグロビンとの親和性が酸素の約200〜250倍であり、少量の吸入でも酸素運搬能力を著しく低下させる。一酸化炭素は無色・無臭であり、中毒に気づきにくい。重症例では回復後も神経障害等の後遺症を残すことがある。

問33 正解:(4)ホルムアルデヒドは不揮発性の有機化合物である

ホルムアルデヒドは揮発性有機化合物(VOC)であり、常温で気体となりやすい。合板や壁紙の接着剤などから放散され、シックハウス症候群の原因物質として知られる。厚生労働省の指針値は0.1 mg/m³(0.08 ppm)である。

問34 正解:(2)大腸菌は検出されないこと

水道法の水質基準では、大腸菌は検出されないことが求められている。一般細菌は1 mLの検水で形成される集落数が100以下、pH値は5.8以上8.6以下、濁度は2度以下である。

問35 正解:(1)寒冷環境ではふるえ(シバリング)により産熱が増加する

寒冷環境では、ふるえ(シバリング)により筋肉の不随意収縮が起こり、産熱量が増加する。暑熱環境では皮膚血管が拡張し発汗が促進される。

問36 正解:(3)感染源・感染経路・感受性宿主

感染成立には、感染源、感染経路、感受性のある宿主の三要因が関係します。対策は、感染源への対応、経路の遮断、宿主側の抵抗力向上のどこへ働くかで整理します。

問37 正解:(4)細胞性免疫の主役はB細胞である

細胞性免疫の主役はT細胞(Tリンパ球)であり、B細胞ではない。B細胞は体液性免疫において抗体を産生する役割を担う。

問38 正解:(2)致命率とは、ある疾病にかかった者のうち、その疾病で死亡した者の割合である

致命率(致死率)とは、ある疾病にかかった者のうち、その疾病で死亡した者の割合である。罹患率は一定期間における新規患者の発生割合、有病率はある時点における有病者の割合である。相対危険度は比、寄与危険度は差で表される。

問39 正解:(5)中皮腫はアスベスト暴露と関連が深い

中皮腫(悪性中皮腫)はアスベスト暴露と極めて関連が深い。アスベストの健康影響は主に吸入(経気道)によるもので、石綿肺(じん肺の一種)や肺がん、中皮腫を引き起こす。潜伏期間は20〜40年と非常に長い。

問40 正解:(2)騒音性難聴は早期に発見すれば完全に回復する

騒音性難聴は不可逆的であり、一度進行すると回復しない。初期には4,000 Hz付近(c5-dip)の聴力低下が特徴的で、内耳の有毛細胞の障害による感音性難聴である。

問41 正解:(2)ディスプレイと目の距離は40 cm以上が望ましい

VDT作業ガイドラインでは、ディスプレイと目の距離は40 cm以上が望ましいとされている。画面の上端は目の高さ以下、室内照明は300〜500ルクス程度、一連続作業時間は1時間以内で10〜15分の休止が望ましい。

問42 正解:(1)ヒトからヒトへの感染が主要な感染経路である

レジオネラ症は、汚染されたエアロゾルの吸入などで感染します。通常、人から人へ直接感染するものではなく、冷却塔、循環式浴槽、給湯系統等の水・温度・滞留・清掃を管理します。

問43 正解:(1)健康増進法では受動喫煙の防止に関する規定がある

健康増進法(2018年改正)では、望まない受動喫煙の防止を図るため、多数の者が利用する施設における喫煙の禁止等が規定されている。受動喫煙は肺がんや心臓疾患のリスクを高めることが科学的に証明されている。

問44 正解:(3)1.5

乳児死亡率は、生後1年未満の死亡数÷出生数×1,000です。60÷40,000×1,000=1.5となります。単位が百分率ではなく出生千対である点を確認します。

問45 正解:(5)マラリアはハマダラカが媒介する

マラリアはハマダラカ属の蚊が媒介する。デング熱やジカウイルス感染症はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介し、日本脳炎はコガタアカイエカが媒介する。ペストはノミが媒介する。

第3科目:空気環境の調整

問46 正解:(1)暖房負荷の計算では外壁を通しての熱損失を考慮する

暖房負荷の計算では、外壁・窓等を通しての貫流熱損失、すきま風(外気侵入)による熱損失を考慮する。日射熱取得、人体発熱、照明発熱は冷房負荷として計算されるか、暖房負荷の低減要素となるが、負荷として加算するものではない。

問47 正解:(4)26℃

風量で重み付けして、(30×600+20×400)÷1,000=26℃です。実際の湿り空気では乾き空気質量とエンタルピーで収支を取りますが、本問は密度・比熱一定の条件です。

問48 正解:(5)水噴霧加湿方式は等温加湿に分類される

水噴霧加湿方式は断熱加湿に分類される。噴霧された水が蒸発する際に空気中の熱を奪うため、乾球温度が低下する。蒸気加湿方式は蒸気の持つ熱により温度低下がほとんどないため、等温加湿と呼ばれる。

問49 正解:(3)配管内の水中の溶存酸素を増加させると腐食を防止できる

配管内の水中の溶存酸素は腐食の主要因であり、増加させると腐食が促進される。腐食防止には溶存酸素の除去(脱気)が重要である。異種金属の接触回避、適切な流速管理、防食剤の投入、ライニング等はいずれも有効な腐食対策である。

問50 正解:(4)同じ音圧レベルの音源が2つあると、合成音圧レベルは元の値より約3 dB増加する

音圧レベルが等しい2つの音源を合成すると、10×log₁₀(2)≒3 dBの増加となる。デシベルは対数尺度であるため、エネルギーが2倍になると約3 dBの増加、10倍で約10 dBの増加となる。

問51 正解:(1)NC曲線は騒音の周波数特性を考慮した評価法である

NC曲線は騒音の周波数特性を考慮した室内騒音の評価法であり、オクターブバンドごとの音圧レベルを測定して評価する。NC値が小さいほど静かな環境を示す。主に室内の定常騒音(空調騒音等)の評価に使用される。

問52 正解:(3)建築物のエネルギー消費性能は一次エネルギー消費量で評価される

建築物のエネルギー消費性能は一次エネルギー消費量で評価される。2025年4月から原則すべての新築建築物に省エネ基準適合が義務化された。対象設備は空調・換気・照明・給湯・昇降機等である。

問53 正解:(1)CAV方式では送風量を変化させて室温を制御する

CAV(定風量)方式では送風量は一定であり、送風温度を変化させて室温を制御する。送風量を変化させて室温を制御するのはVAV(変風量)方式である。VAV方式は負荷に応じて風量を調整するため搬送動力の低減が期待できる。

問54 正解:(3)COPが大きいほどエネルギー効率が良い

COP(成績係数)は冷凍能力を消費エネルギーで割った値であり、COPが大きいほどエネルギー効率が良い。一般に圧縮式冷凍機のCOPは吸収式より大きい。ヒートポンプではCOPが1を超えることが普通である。

問55 正解:(2)HEPAフィルタの粒子捕集率は定格風量で99.97%以上である

HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)は、定格風量で0.3μmの粒子に対して99.97%以上の捕集率を有する。プレフィルタはHEPAフィルタの上流側に設置し、大きな粒子を除去してHEPAフィルタの寿命を延ばす。

問56 正解:(4)第一種機械換気は給気・排気ともに機械で行う方式である

第一種機械換気は給気・排気ともに機械(ファン)で行う方式であり、室内の圧力制御が可能である。第二種は給気が機械で室内正圧、第三種は排気が機械で室内負圧となる。自然換気には風力換気と温度差換気がある。

問57 正解:(2)冷却塔の冷却水温度は外気の乾球温度まで低下させることができる

冷却塔の冷却水温度は理論上外気の湿球温度まで低下させることができるが、乾球温度まで低下させることはできない。冷却塔は水の蒸発潜熱を利用するため、外気の湿球温度が限界値となる。

問58 正解:(2)管の一端から給水し、保有水量が少ないため比較的起動が速い

貫流ボイラーは管の一端から給水し、加熱しながら他端から蒸気を取り出します。保有水量が少なく、比較的起動が速い点が特徴です。法規上の区分は伝熱面積や圧力等の条件も確認します。

問59 正解:(3)等摩擦損失法は各区間の単位長さあたりの摩擦損失を一定に設計する方法である

等摩擦損失法は各区間の単位長さあたりの摩擦損失を一定に設計する方法で、実務で広く用いられている。角ダクトは丸ダクトより摩擦損失が大きく、フレキシブルダクトはリジッドダクトより摩擦損失が大きい。

問60 正解:(4)60m³/h

流量は回転数の1乗に比例するため、48×1,500÷1,200=60m³/hです。揚程は回転数比の2乗、軸動力は3乗に比例します。

問61 正解:(4)湿球温度線と等エンタルピー線は完全に一致する

湿球温度線と等エンタルピー線は近似的には似た方向であるが、完全には一致しない。湿球温度は断熱飽和温度と近い値であるが厳密には異なる。空気線図では両者はわずかに異なる傾きを持つ。

問62 正解:(1)二位置制御(ON-OFF制御)ではオフセットが生じない

二位置制御(ON-OFF制御)では制御量が設定値の上下で切り替わるため、ハンチング(振動)が生じやすい。オフセットが生じないのではなく、制御量は設定値を中心に上下に変動し続ける。オフセットの概念は連続制御(比例制御等)に関するものである。

問63 正解:(1)全熱交換器は排気中の熱と水分を給気に回収する装置である

全熱交換器は排気中の顕熱と潜熱(水分)の両方を給気に回収する装置であり、冷暖房負荷の低減に寄与する。回転型では微量の空気混合が起こる。換気量は衛生基準により確保が必要であり、全熱交換器では減らせない。夏季・冬季ともに有効である。

問64 正解:(5)コインシデンス効果により特定の周波数で遮音性能が低下する

コインシデンス効果とは、壁の曲げ波と音波が一致する特定の周波数で遮音性能が著しく低下する現象である。質量則では面密度が大きいほど遮音性能が高い。二重壁は共鳴透過により特定周波数で性能低下する場合がある。

問65 正解:(1)壁体の熱貫流率を大きくすると表面結露が生じにくい

壁体の熱貫流率を大きくすると壁の断熱性能が低下し、室内側表面温度が低下して表面結露が生じやすくなる。熱貫流率を小さくする(断熱性能を高める)ことが結露防止に有効である。

問66 正解:(5)演色性とは光源が物体の色の見え方に及ぼす影響をいう

演色性(演色評価数Ra)とは、光源が物体の色の見え方に及ぼす影響の程度を示すものである。照度は距離の2乗に反比例する(逆二乗則)。タスク・アンビエント照明方式は全般照明より省エネ性に優れる。LEDは白熱電球より発光効率が高い。

問67 正解:(2)R32はオゾン層破壊係数(ODP)が0の冷媒である

R32(ジフルオロメタン)はHFC冷媒であり、オゾン層破壊係数(ODP)は0である。R410AもHFC冷媒であるがHCFCではない。CFC冷媒は既に製造が禁止されており、HCFC冷媒もODPは0ではない。自然冷媒はCO₂、アンモニア、プロパン等でフロンは含まない。

問68 正解:(3)換気量=CO₂発生量÷(室内許容濃度-外気濃度)

定常・完全混合を仮定すると、必要換気量Q=CO₂発生量M÷(室内許容濃度Ci-外気濃度Co)です。在室人数が増えて発生量が増えれば必要換気量も増えます。

問69 正解:(2)4管式は冷暖房の同時運転が可能である

4管式は冷水往管・冷水還管・温水往管・温水還管の4本を設ける方式であり、冷暖房の同時運転が可能で各室の個別制御に優れている。2管式は冷温水共用の往・還2本で冷暖房の切り替えは一斉となる。逆還り方式は流量バランスが良い。

問70 正解:(2)光散乱法は重量法の代替法として使用される

浮遊粉じんの測定には重量法が基準法であるが、光散乱法(デジタル粉じん計)が重量法の代替法として広く使用されている。測定対象は粒径10μm以下の粒子であり、デジタル粉じん計は重量法との間で較正(質量濃度変換係数K)が必要である。

問71 正解:(4)放射(輻射)による熱移動は媒体を必要としない

放射(輻射)は電磁波による熱移動であり、媒体(空気等)を必要とせず真空中でも生じる。対流熱伝達は流体の移動に伴う熱移動であり真空中では生じない。熱伝導率が大きいほど熱を伝えやすく断熱性能は低い。

問72 正解:(1)FCUは外気処理機能を持つため、別途外気処理装置は不要である

ファンコイルユニット(FCU)は室内空気を循環処理する装置であり、外気処理機能は持たない。したがって、外気を取り入れるための中央空調機(AHU)等の外気処理装置が別途必要である。

問73 正解:(4)冷媒に水を使用し、吸収剤に臭化リチウム水溶液を使用する

吸収式冷凍機(一般的なもの)は冷媒に水、吸収剤に臭化リチウム(LiBr)水溶液を使用する。圧縮機を使わず加熱源(ガス・蒸気等)で駆動するため電力消費は少なく、振動・騒音も小さい。

問74 正解:(1)ドラフトとは不快な気流感のことである

ドラフトとは、不快な局所的気流感のことをいう。建築物衛生法の気流の基準値は0.5 m/s以下である。コールドドラフトは冬季に冷えた窓面に接した空気が下降する気流である。置換換気は床面付近から低速で給気する方式である。

問75 正解:(1)送風温度は負荷に応じて変化させる

VAV方式では送風温度は一定に保ち、各室の負荷変動に応じてVAVユニットにより送風量を変化させて室温を制御する。送風温度を変化させるのはCAV(定風量)方式の特徴である。低負荷時には風量が絞られるため換気量不足に注意が必要である。

問76 正解:(5)内部発熱には人体、照明、機器からの発熱が含まれる

内部発熱(内部負荷)には人体、照明、事務機器等からの発熱が含まれ、冷房負荷を増加させる。外気負荷は冷暖房とも考慮する。潜熱負荷は水蒸気の状態変化に起因する。冷房負荷計算では構造体の蓄熱効果(タイムラグ・減衰)を考慮する。

問77 正解:(4)グローブ温度計は平均放射温度(MRT)の測定に使用される

グローブ温度計(黒球温度計)は周囲からの放射熱を受けて平衡温度を示し、平均放射温度(MRT)の測定に使用される。アスマン通風乾湿計は強制通風により乾球温度と湿球温度を測定し、カタ温度計は気流の測定に使用される。

問78 正解:(5)683m³/h

発生量は18×0.022=0.396m³/h、濃度差は(1,000-420)×10⁻⁶=0.00058です。0.396÷0.00058≒683m³/hとなります。

問79 正解:(4)外壁の窓部に設けた二重ガラスの間に室内還気を通す方式である

エアフローウィンドウは、二重ガラス(またはブラインド内蔵型複層ガラス)の間に室内還気を通す方式である。窓面からの冷放射を低減する効果があり、冬季のコールドドラフト防止や夏季の日射熱負荷低減にも効果がある。

問80 正解:(2)設備図、製品仕様、設置場所を照合し、温度ヒューズや煙感知器との連動条件を確認する

ダンパの種類と作動条件は設置場所・製品・設計で異なります。一般空調用FD、厨房排気、高温部、煙感知器連動のSD等を区別し、図面・仕様・試験で確認します。

問81 正解:(3)外気取入量の制限によるCO₂基準値の緩和

CO₂基準値は建築物衛生法で1,000 ppm以下と定められており、省エネルギーのために緩和することはできない。外気冷房、全熱交換器、VWV制御、高効率機器の採用は正当な省エネルギー手法である。

問82 正解:(4)発電時の排熱を冷暖房や給湯に利用するシステムである

コージェネレーション(熱電併給)は、発電時に発生する排熱を冷暖房や給湯に利用するシステムであり、エネルギーの総合利用効率を高める。ガスエンジンやガスタービンなどが使用され、大規模ビルにも適用される。

問83 正解:(2)蓄熱システムはピーク電力の削減に寄与する

蓄熱システムは夜間電力等のオフピーク時に蓄熱し、昼間のピーク時に放熱することでピーク電力の削減に寄与する。氷蓄熱は潜熱を利用するため水蓄熱より蓄熱密度が高い。熱源機は夜間の長い運転時間で蓄熱するため容量を小さくできる。

問84 正解:(5)PMVが0のとき、中立的(快適に近い)な状態を示す

PMV(予測平均申告)はFangerが提唱した温熱環境の快適性評価指標で、4つの環境要素(気温、放射温度、気流、湿度)と2つの人体要素(代謝量、着衣量)から算出される。PMV=0が中立(快適)、+側が暑い、-側が寒いを示し、±0.5の範囲が推奨される。

問85 正解:(5)冷却コイルでは空気側が管外、水側が管内を通る

冷却コイルは、空気が管外(フィン側)を通り、冷水が管内を流れる構造である。列数が多いほど除湿能力は高くなる。通過風速は一般に2.5〜3 m/s程度、フィンピッチが小さいと汚れやすく清掃が困難になる。

問86 正解:(4)外気ダンパを閉じ、温水循環を確保し、凍結防止サーモとコイル温度を確認する

低温外気の流入を止め、コイル内の温水循環を確保し、凍結防止サーモや温度を確認します。実設備では設計されたインターロックと運転手順を優先します。

問87 正解:(4)気密性が低い建築物ではすきま風が多く冷暖房負荷が増大する

気密性が低い建築物ではすきま風(外気侵入)が多くなり、冷暖房負荷が増大する。高層建築物では室内外の温度差により煙突効果(スタック効果)が発生し、冬季に最も顕著になる。気密性は換気計画に大きく影響する。

問88 正解:(2)水熱源ヒートポンプは空気熱源に比べて安定した運転が可能である

水熱源ヒートポンプは地下水や冷却水等の水を熱源とするため、外気温度の変動の影響を受けにくく、空気熱源に比べて安定した運転が可能である。ヒートポンプは冷暖房両方に使用でき、COPは1を大きく超える。外気温度が低いと暖房能力は低下する。

問89 正解:(2)ホルムアルデヒドの測定にはDNPH法(捕集管法)が用いられる

ホルムアルデヒドの測定には、DNPH(2,4-ジニトロフェニルヒドラジン)カートリッジによる捕集・HPLC分析法が広く用いられる。二酸化炭素は検知管法やNDIR(非分散型赤外線吸収法)、一酸化炭素は検知管法や定電位電解法で測定される。

問90 正解:(5)BEMSはエネルギー使用量の計測・分析・制御を統合的に行うシステムである

BEMS(Building Energy Management System)はビル全体のエネルギー使用量の計測・分析・制御を統合的に行うシステムであり、省エネルギーと快適性の両立を図る。空調のみでなく照明や電力等を含めた総合的なエネルギー管理が可能である。

第4科目:建築物の構造概論

問91 正解:(5)コンクリートにあらかじめ圧縮力を与えて引張応力に対する抵抗力を高めた構造である

プレストレストコンクリート(PC)構造は、コンクリートにあらかじめPC鋼材により圧縮力(プレストレス)を与えることで、荷重による引張応力を相殺し、ひび割れを防止する構造である。長スパンの梁や床に使用される。

問92 正解:(3)建築物の荷重を支持する構造部材である

カーテンウォールは建築物の荷重を支持しない非耐力壁(帳壁)であり、外力を柱や梁などの構造体に伝える。建築物の荷重は柱と梁で支持される。カーテンウォールには気密性、水密性、耐風圧性、断熱性等が要求される。

問93 正解:(1)2方向避難の確保は避難計画の基本原則である

2方向避難は、一方が使えない場合にも別経路を選べるようにする基本的な考え方です。必要な階段数や経路幅は、用途、階、床面積、在館者等の法令条件で確認します。火災時のエレベーター利用も、設備と避難計画を踏まえた施設手順に従います。

問94 正解:(3)防煙区画の面積は500 m²以内とし、防煙壁は天井面から50 cm以上下方に突出させる

防煙区画は500 m²以内ごとに区画し、防煙壁(防煙垂れ壁)は天井面から50 cm以上下方に突出させる。防煙壁は不燃材料で造り、煙の拡散を防止する。スプリンクラーは防煙区画の要件ではない。

問95 正解:(2)高さ31 mを超える建築物に設置義務がある

非常用エレベーターは高さ31 mを超える建築物に設置が義務付けられている。消防隊の消防活動に使用するもので、一般利用者の避難用ではない。かごの積載量は定められており、乗降ロビーには排煙設備等が必要である。

問96 正解:(4)鉄筋のかぶり厚さは小さいほど耐久性に優れる

鉄筋のかぶり厚さは大きいほど鉄筋の腐食防止に有効であり、耐久性、耐火性に優れる。かぶり厚さが小さいとコンクリートの中性化が鉄筋に達しやすく、腐食が進行する。

問97 正解:(2)竪穴区画は階段室やエレベーターシャフト等を区画するものである

竪穴区画は、階段室、エレベーターシャフト、吹抜け等の竪穴部分を区画し、上下階への延焼を防止するものである。防火区画の壁は耐火構造とする必要があり、貫通する配管には埋め戻し等の防火措置が必要である。

問98 正解:(1)べた基礎は建築物の底面全体を基礎スラブとする形式である

べた基礎は建築物の底面全体を基礎スラブ(版)とする形式で、地盤が軟弱な場合や不同沈下の防止に有効である。直接基礎は支持地盤が浅い場合、杭基礎は支持地盤が深い場合に用いる。

問99 正解:(4)スプリンクラー設備は感熱ヘッドが自動的に散水する設備である

スプリンクラー設備は感熱ヘッド(スプリンクラーヘッド)が火災の熱で自動的に開放し散水する設備である。連結送水管は乾式(常時充水しない)と湿式がある。火災報知設備には熱感知器と煙感知器がある。電気室には不活性ガス消火設備等が適している。

問100 正解:(2)鉄骨構造は長スパンの空間に適している

鉄骨構造は軽量で強度が高いため、長スパンの空間(大空間)に適している。鉄骨は高温で急激に強度が低下するため耐火被覆が必要であり、錆びやすいため防錆処理(塗装等)が必要である。鉄筋コンクリート構造に比べ軽量だが剛性は低い。

問101 正解:(3)機械室なしエレベーター(マシンルームレスエレベーター)は巻上機を昇降路内に設置する

機械室なしエレベーター(マシンルームレスエレベーター)は巻上機を昇降路内に設置することで機械室を不要とした方式である。トラクション式はワイヤロープと巻上機で駆動する方式で、油圧式は低・中層建築物に適している。

問102 正解:(1)中性化が進行するとコンクリートの圧縮強度は著しく低下する

中性化はコンクリートのpHが低下する現象であるが、コンクリートの圧縮強度自体は著しく低下しない。中性化の主な問題は、鉄筋周囲のアルカリ性が低下することで鉄筋の不動態被膜が失われ、腐食が進行することである。

問103 正解:(2)不燃20分・準不燃10分・難燃5分

区分の基準時間は、不燃材料20分、準不燃材料10分、難燃材料5分です。単に『燃えない時間』だけでなく、有害な変形・溶融・亀裂や有害な煙・ガスを生じない等の性能要件を含みます。

問104 正解:(3)建築物と基礎の間にアイソレータとダンパを設置し地震力を低減する

免震構造は建築物と基礎の間にアイソレータ(支承)とダンパ(減衰装置)を設置し、地震の揺れを建築物に伝わりにくくする構造である。水平方向の揺れに対して特に効果が大きい。制震構造は建築物内に制震装置を設置して揺れを吸収する方式で原理が異なる。

問105 正解:(2)DS(Duct Space)は空調ダクトを通す竪穴スペースである

DS(Duct Space)は空調ダクトを通す竪穴スペースである。EPS(Electric Pipe Space/Shaft)は電気配線・通信ケーブルを通すスペース、PS(Pipe Space/Shaft)は給排水管等を通すスペースである。機械室は地下や屋上など建築物の各所に設けられる。

第5科目:給水及び排水の管理

問106 正解:(3)1.43m/s

断面積は3.14×0.04²÷4=0.001256m²、流量は0.0018m³/sです。流速は0.0018÷0.001256≒1.43m/sとなります。

問107 正解:(5)クロスコネクションとは飲料水系統と他の配管系統が接続されることである

クロスコネクションとは飲料水系統の配管と、雑用水や冷温水などの他の配管系統が直接接続されることをいう。逆止弁やバルブの設置に関わらず、直接接続されていれば法令上のクロスコネクションに該当し禁止されている。

問108 正解:(1)排水立て管の上部を管径を縮小せず延長して大気に開放する

伸頂通気方式は、排水立て管の上部を延長して大気へ開放する方式です。各器具ごとに設けるのは各個通気方式です。

問109 正解:(1)BODは微生物が有機物を分解する際に消費する酸素量である

BOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)は微生物が有機物を分解する際に消費する酸素量である。COD(Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量)は化学的に酸化する際の酸素消費量。BODは河川、CODは湖沼・海域の水質基準に用いられる。値が小さいほど水質は良好。

問110 正解:(5)ディスポーザー排水処理システムは排水処理装置と組み合わせて使用する

ディスポーザー排水処理システムは、ディスポーザーで粉砕した生ごみを排水処理装置で処理した後に下水に排出する方式である。排水処理装置を設けないディスポーザー単体の設置は多くの自治体で制限されている。

問111 正解:(5)吐水口端と越流面の間を空気で隔て、逆サイホンによる逆流を防ぐ

吐水口空間は、吐水口端と受け側の越流面を物理的に離す逆流防止方法です。必要寸法は管径や器具条件で異なり、クロスコネクションを許すものではありません。

問112 正解:(4)オーバーフロー管の防虫網が破れ、虫の侵入痕がある

防虫網の破損と侵入痕は水の汚染につながるため、給水への影響を確認して速やかに是正します。点検空間、防水されたふた、施錠、照明は維持管理に必要です。

問113 正解:(3)レジオネラ属菌対策として貯湯槽内の温度は60℃以上に維持する

レジオネラ属菌対策として中央式給湯設備の貯湯槽内の温度は60℃以上に維持することが推奨されている。末端の給湯温度は55℃以上が望ましい。給湯管は熱膨張するため伸縮継手等の対策が必要である。

問114 正解:(5)排水トラップの封水深は50〜100 mmが標準である

排水トラップの封水深は50〜100 mmが標準とされている。50 mm未満では封水が破れやすく、100 mmを超えると排水の流れが悪くなる。二重トラップは排水の流れを阻害するため禁止されている。Sトラップは自己サイフォン作用が起こりやすい。

問115 正解:(1)遊離残留塩素は給水栓で0.1 mg/L以上保持しなければならない

水道法施行規則では、給水栓における遊離残留塩素を0.1 mg/L以上(結合残留塩素の場合は0.4 mg/L以上)保持することが定められている。遊離残留塩素の方が結合残留塩素より殺菌力が強い。残留塩素の検査は7日以内ごとに1回行う。

問116 正解:(4)排水管の管径は上流側から下流側に向かって細くしてはならない

排水管の管径は上流側から下流側に向かって細くしてはならない(縮小してはならない)。排水が合流して流量が増加するため、管径は同じか太くする。排水横管の勾配は管径が大きいほど緩やかでよい。

問117 正解:(2)浄化槽法では浄化槽の保守点検と清掃が義務付けられている

浄化槽法では、浄化槽管理者に対し保守点検と清掃の実施、法定検査の受検が義務付けられている。合併処理浄化槽はし尿と雑排水を合わせて処理するもので、新設の単独処理浄化槽(し尿のみ処理)は原則として認められていない。

問118 正解:(4)排水用水中モータポンプは主にビル排水に使用される

排水用水中モータポンプは地下階の排水など自然流下で排出できない排水を揚水するために使用され、ビル排水に広く用いられている。排水ポンプは故障時の備えとして原則2台以上(交互運転)設置する。フロートスイッチで水位を検知し自動運転する。

問119 正解:(2)ポンプ直送方式は受水槽からポンプで直接各所に給水する方式である

ポンプ直送方式は受水槽に貯えた水をポンプで直接各所に給水する方式であり、高置水槽が不要で衛生的である。水道直結直圧方式は低層建築物に適し、水道直結増圧方式は受水槽を必要とせず増圧ポンプにより中層程度の建築物に対応する。

問120 正解:(5)ステンレス鋼管は耐食性に優れ給水・給湯管に使用される

ステンレス鋼管は耐食性に優れ、給水管・給湯管に広く使用されている。硬質ポリ塩化ビニル管は耐薬品性に優れるが耐熱性は低い。鋳鉄管は排水管に広く使用される。ポリエチレン管は可とう性があり耐衝撃性に優れる。

問121 正解:(5)用途を便所洗浄・散水等に限定し、配管識別とクロスコネクション防止を行う

雨水は計画した雑用用途に使い、飲料水系統と明確に分離します。配管識別、逆流・誤接続防止、初期雨水排除、補給方法、水質管理を一体で計画します。

問122 正解:(2)透視度は排水の清澄度を示す指標である

透視度は排水の清澄度を示す指標であり、透視度計を用いて測定する。pHの測定にはガラス電極法、残留塩素の測定にはDPD法、SS(浮遊物質量)の測定にはろ過・乾燥・秤量法が使用される。

問123 正解:(5)掃除口は排水管の閉塞時の清掃のために設ける

掃除口は排水管の閉塞時の清掃やメンテナンスのために設けるもので、排水横管の起点、延長が長い箇所の中間点、曲がりの箇所、排水立て管の最下部付近等に設置する。掃除口の大きさは管径に応じて定められている。

問124 正解:(1)ウォーターハンマー防止にはエアチャンバーや水撃防止器が有効である

ウォーターハンマー(水撃作用)防止にはエアチャンバーや水撃防止器の設置が有効である。バルブの急閉や管内流速が速い場合に発生しやすく、配管の破損や騒音の原因となる。給水管・給湯管ともに発生する。

問125 正解:(3)貯水槽の清掃は1年以内ごとに1回行う

建築物衛生法では、貯水槽(受水槽・高置水槽)の清掃は1年以内ごとに1回行うこととされている。高置水槽の有効容量は1日使用水量の1/10程度が一般的である。水質検査は定期的に行う必要があり、オーバーフロー管には防虫網を設ける。

問126 正解:(5)排水再利用水は雑用水の水質基準に適合する必要がある

排水再利用水は建築物衛生法の雑用水の水質基準に適合する必要があり、遊離残留塩素を0.1 mg/L以上保持しなければならない。飲料水としての使用は禁止されている。原水としては比較的清浄な洗面・手洗い排水等が適しており、厨房排水は油脂等を含むため適さない。

問127 正解:(5)通気管は排水管の圧力変動を防止するために設ける

通気管は排水管内の圧力変動を防止し、排水トラップの封水を保護するために設ける。通気管の末端は窓等の開口部の上方600 mm以上の位置で大気に開放する。通気管の管径は排水管より小さくてもよいが、規定により最小管径が定められている。

問128 正解:(4)逆止弁(チャッキ弁)は水の逆流を防止する

逆止弁(チャッキ弁)は水の逆流を防止するために使用される。仕切弁(ゲート弁)は全開・全閉の使用に適し流量調整には不向き、玉形弁(グローブ弁)は流量調整に適している。バタフライ弁は大口径にも使用され、ボール弁は圧力損失が小さい。

問129 正解:(1)排水槽の底部は吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下の勾配を設ける

排水槽の底部は吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下の勾配を設ける。排水槽には通気管を設けて換気を確保し、マンホールの大きさは直径60 cm以上とする。建築物衛生法では排水に関する設備の清掃を6か月以内ごとに1回行うこととされている。

問130 正解:(4)受水槽の有効容量が10 m³を超えるものが簡易専用水道に該当する

簡易専用水道は、水道事業者から供給される水のみを水源とし、受水槽の有効容量が10 m³を超えるものをいう。設置者は貯水槽の清掃(1年以内ごとに1回)、水質の確認等を行い、厚生労働大臣の登録を受けた検査機関による管理検査を1年以内ごとに1回受ける。

問131 正解:(3)管径65mm以下:1/50、75〜100mm:1/100

一般的な最小勾配は、65mm以下1/50、75〜100mm1/100、125mm1/150、150mm以上1/200です。元の設問は1と2がともに正しくなっていたため組合せ問題へ改訂しました。

問132 正解:(3)36m³

80×0.45=36m³です。実施設計では時間使用量、断水対応、給水方式、滞留による水質劣化等を検討し、常に同じ比率で決めません。

問133 正解:(2)さや管ヘッダー方式はヘッダーから各器具まで1本ずつ配管する

さや管ヘッダー方式は、ヘッダー(分配器)から各水栓・器具まで1本ずつ架橋ポリエチレン管等の樹脂管をさや管内に通して配管する方式である。途中に接続箇所がないため漏水リスクが低く、さや管内の管を引き抜いて更新できるため維持管理性に優れる。

問134 正解:(5)間接排水は排水口空間を設けて排水する方式であり、逆流防止に有効である

間接排水は排水口空間を設けて排水する方式であり、下水管からの逆流やガスの侵入を防止する。飲食物を扱う機器、冷蔵庫、医療機器等の排水は衛生上の理由から間接排水とする。排水口空間は最小150 mm程度(器具に応じて異なる)以上確保する。

問135 正解:(3)FRP製受水槽は光透過により藻が発生することがある

FRP(繊維強化プラスチック)製受水槽は軽量で耐食性に優れるが、光(日光)が透過すると内部で藻類が発生するおそれがある。遮光対策(遮光塗装や遮光パネル等)が必要となる場合がある。紫外線による劣化にも注意が必要である。

問136 正解:(2)通気管の末端は大気に開放し、衛生上有害な場所の近くに設けない

通気管の末端は大気に開放し、窓や出入口等の開口部の上方に位置させ、衛生上有害な場所の近くには設けないようにする。臭気が室内に流入しないよう配慮が必要である。

問137 正解:(1)高置水槽方式はポンプ直送方式より衛生面で優れている

高置水槽方式は受水槽に加えて高置水槽(屋上等に設置)を必要とし、水が2つの水槽を経由するため水質劣化のリスクがポンプ直送方式より高い。衛生面ではポンプ直送方式や水道直結方式の方が優れている。

問138 正解:(3)排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管は耐食性に優れる

排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管は鋼管の内面に硬質塩化ビニルをライニングしたもので、鋼管の強度と塩ビの耐食性を兼ね備えている。鉛管は有害性のため現在は使用が制限されている。排水鋳鉄管は重量が大きい。

問139 正解:(3)中水道は雨水や排水を処理して雑用水として再利用するシステムである

中水道は雨水や排水(生活排水等)を処理して、水洗トイレの洗浄水や散水、清掃用水などの雑用水として再利用するシステムである。処理水は雑用水の水質基準に適合し遊離残留塩素を保持する必要がある。飲料水配管との接続(クロスコネクション)は禁止。

問140 正解:(4)逆流防止の方法には吐水口空間、逆止弁、バキュームブレーカ等がある

逆流防止の方法には吐水口空間の確保(最も確実)、逆止弁(チャッキ弁)の設置、バキュームブレーカの設置等がある。バキュームブレーカは大気圧式と圧力式があり、負圧発生時に空気を導入して逆流を防止する。

第6科目:清掃

問141 正解:(3)ウェットメンテナンスは水または洗剤液を使用して床を清掃・管理する方法である

ウェットメンテナンス(湿式維持管理)は水または洗剤液を使用して床を清掃・管理する方法である。主に硬質床材(タイル、石材、リノリウム等)に適用される。ドライメンテナンスに比べて乾燥時間が必要で、作業後の転倒リスクにも注意が必要である。

問142 正解:(3)洗浄液をスプレーしながらフロアパッドで磨く方法で、表面の光沢を回復させる

スプレーバフ法はスプレー液(フロアポリッシュの希釈液等)を床面にスプレーしながらフロアパッドを装着したポリッシャーで磨く方法であり、フロアポリッシュ皮膜の表面の汚れ除去と光沢回復を同時に行うドライメンテナンスの代表的な手法である。

問143 正解:(1)300L

1層当たり1,500÷10=150L、2層で300Lです。実作業では床材適合、下地処理、乾燥時間、ロスを製品仕様と現場条件で確認します。

問144 正解:(3)清掃の品質管理にはインスペクション(点検)が重要である

清掃の品質管理にはインスペクション(点検・検査)が重要であり、組織的品質管理、日常巡回点検、定期点検、利用者アンケート等により清掃品質の維持・向上を図る。作業員の配置は用途、面積、汚染度等を考慮し、教育・訓練は継続的に行う。

問145 正解:(1)携帯電話、デジタルカメラ等の小型電子機器を対象としている

小型家電リサイクル法は携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機等の小型電子機器に含まれる希少金属(レアメタル)等の再資源化を促進する法律である。家電4品目は家電リサイクル法の対象。市町村の参加は任意であり、認定事業者が回収・再資源化を行う。

問146 正解:(3)カーペットの日常清掃は真空掃除機(バキュームクリーナー)による除じんが基本である

カーペットの日常清掃は真空掃除機(バキュームクリーナー)による除じんが基本である。定期的に洗浄(シャンプー法、エクストラクション法、ドライ方式等)を行い、シミ取りは早期に対処する。パイルの方向に沿って掃除機をかけると効率的である。

問147 正解:(5)石材床は酸性洗剤で定期的に洗浄することが推奨される

石材床(大理石等)は酸に弱く、酸性洗剤を使用すると表面が侵されるため禁止されている。石材床には中性洗剤を使用する。花崗岩は比較的耐酸性があるが、大理石は特に酸に弱い。

問148 正解:(2)事業者は事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任で適正に処理しなければならない

事業者は、事業活動に伴う廃棄物を自らの責任で適正に処理しなければなりません。産業廃棄物を委託しても排出事業者責任は残り、委託基準とマニフェストで処理を確認します。一般廃棄物は市町村の処理計画と地域ルールも確認します。

問149 正解:(1)878m²/h

0.50×45×60×0.65=877.5m²/hで、約878m²/hです。実際は旋回、給排水、障害物、汚れの程度で変わるため、実績値でも補正します。

問150 正解:(1)外装清掃の頻度は建築物の立地環境により異なる

外装清掃の頻度は建築物の立地環境(交通量、海岸近接度、周辺の粉じん発生源等)により異なる。ゴンドラ作業は高所作業に該当し安全対策が必要である。金属パネルには中性洗剤を基本とし、ガラス清掃にも適切な洗剤を選択する。

問151 正解:(3)作業を止め、換気・十分な水洗い・製品表示と手順の確認後に切り替える

酸性製品と塩素系製品を混ぜると有毒な塩素ガスが発生する危険があります。混触させず、換気、十分なすすぎ、製品表示と施設手順、保護具を確認します。

問152 正解:(5)ダストコントロール法は化学的に処理したモップやマット等でほこりを吸着捕集する方法である

ダストコントロール法は、鉱物油等で化学的に処理したモップやクロス、マット等でほこりを吸着・捕集する方法である。建築物の出入口にダストコントロールマットを敷設することで外部からの粉じん侵入を軽減できる。日常清掃で継続的に管理する必要がある。

問153 正解:(4)ハンドレール(手すり)の清掃も日常清掃の対象である

ハンドレール(手すり)は利用者が直接手で触れる部分であるため、日常清掃の対象として定期的に拭き清掃を行う。ステップ面の溝にはほこりやごみがたまりやすく、真空掃除機等で除去する。清掃は安全のため停止した状態で行い、水の使用は最小限にする。

問154 正解:(4)建設工事に伴って生じた木くずは産業廃棄物である

建設業に伴って生じた木くずは産業廃棄物に該当する。産業廃棄物は法令で20種類が定められている。紙くず・木くずは特定の業種(建設業、パルプ製造業等)から排出されたものが産業廃棄物となり、事務所から排出される紙くずは事業系一般廃棄物である。

問155 正解:(5)アルカリ性洗剤は油脂汚れの除去に効果的である

アルカリ性洗剤は油脂汚れの除去に効果的である。中性洗剤は材質への影響が少なく、広い用途に使用できる。酸性洗剤は大理石やアルミニウム等を侵すおそれがある。洗剤にはpHに応じた適切な用途があり、界面活性剤は洗剤の主成分のひとつである。

問156 正解:(2)利用状況と点検結果に基づき、12〜13時の巡回・補充頻度を増やす

日常清掃の頻度は全国一律の回数ではなく、利用人数、時間帯、汚れ、衛生要求、巡回結果で調整します。記録から集中時間帯を特定し、人員と補充を再配置します。

問157 正解:(4)日常清掃のほか、6か月以内ごとに1回大掃除を実施する

建築物衛生法の環境衛生管理基準では、日常における清掃のほか、6か月以内ごとに1回、定期に、統一的に大掃除を実施することとされている。

問158 正解:(4)施設の停止・連絡手順に従い、電気部や溝へ水を入れず、異物を除去して動作異常を報告する

利用者と作業者の安全を確保し、施設の停止・連絡手順に従います。電気部や敷居溝への水分侵入を避け、異物除去後に異常があれば設備担当へ引き継ぎます。

問159 正解:(1)Recycle(リサイクル)は廃棄物の再生利用を意味する

3RのRecycle(リサイクル)は廃棄物の再生利用を意味する。Reduce(リデュース)は発生抑制、Reuse(リユース)は再利用である。優先順位はリデュース(発生抑制)>リユース(再使用)>リサイクル(再生利用)の順である。

問160 正解:(1)色だけで断定せず、メーカーの用途表示、床材、塗膜、作業目的を確認する

色には一般的傾向があっても、製品系列やメーカーで用途・研磨力が異なります。仕様、床材、塗膜状態、目的を確認し、必要に応じ目立たない場所で試します。

問161 正解:(5)清掃作業計画には作業手順、使用資機材、作業頻度等を含める

清掃作業計画には、作業手順、使用資機材、作業頻度、作業範囲、品質基準、安全対策等を含める。計画は書面で作成し、関係者に周知する。建築物の使用状況の変化等に応じて適宜見直す必要がある。

問162 正解:(3)ビルクリーニング技能検定は国家検定である

ビルクリーニング技能検定は職業能力開発促進法に基づく国家検定であり、学科試験と実技試験で構成される。合格すると「ビルクリーニング技能士」の称号が得られる。建築物衛生法の事業登録に必要な人的要件としても認められている。

問163 正解:(5)中間処理にはごみの焼却、破砕、圧縮等がある

中間処理には焼却、破砕、圧縮、選別等があり、減量・減容、安定化、無害化、資源化を図ります。減容量は廃棄物の組成や処理方式で変わるため、一律の比率では断定しません。

問164 正解:(3)シミは発見後できるだけ早く処理することが重要である

シミは時間が経つほど除去しにくくなるため、材質と汚れを確認して早期に処理します。水溶性・油性・たんぱく質系等で方法は異なり、製品表示、目立たない場所での試験、換気を優先します。

問165 正解:(5)ゾーニングとは建築物内を汚染度等に応じて区分し、清掃方法や頻度を設定することである

ゾーニングとは建築物内を汚染度や用途等に応じて区分(ゾーン分け)し、各ゾーンに適した清掃方法、清掃頻度、使用資機材を設定することである。効率的かつ衛生的な清掃管理を行うための基本的な考え方であり、規模に関わらず適用できる。

第7科目:ねずみ、昆虫等の防除

問166 正解:(4)体長は6〜9 cm程度の小型のネズミで、狭い隙間から侵入できる

ハツカネズミは体長6〜9 cm程度の小型のネズミであり、わずかな隙間(6 mm程度)からも侵入できる。好奇心が強く、食品工場や倉庫等に被害をもたらす。水辺を好むのはドブネズミの特徴である。

問167 正解:(2)カーバメート系殺虫剤はコリンエステラーゼを阻害する作用がある

カーバメート系はアセチルコリンエステラーゼを阻害して神経系へ作用します。有機リン系にも同酵素を阻害する成分がありますが、作用の持続や毒性は成分ごとに異なるため、分類名だけで安全性を断定しません。

問168 正解:(5)LD₅₀は試験動物の50%が死亡する薬剤の投与量を体重あたりで示す

LD₅₀(半数致死量:Lethal Dose 50)は、試験動物群の50%が死亡する薬剤の投与量であり、体重あたりの量(mg/kg)で表される。LD₅₀の値が小さいほど少量で致死するため毒性が強い。急性毒性の指標であり、ヒトの毒性を直接示すものではない。

問169 正解:(1)排水口のトラップは害虫の侵入防止にも効果がある

排水口のトラップは封水により下水管からの害虫(チョウバエ、ゴキブリ等)の侵入を防止する効果がある。防虫構造として、網戸の設置、配管貫通部のシーリング、外壁のひび割れ補修等のハード面の対策が重要である。

問170 正解:(5)ヒョウヒダニの虫体や糞はアレルゲンとなる

ヒョウヒダニ(チリダニ)の虫体や糞は気管支喘息やアレルギー性鼻炎の主要なアレルゲンである。体長は0.2〜0.4 mm程度で肉眼では確認困難。ヒトの皮膚片(フケ等)を餌とし、高温多湿の室内環境で増殖する。吸血性はない。

問171 正解:(3)日本脳炎、デング熱、マラリアはいずれも蚊が媒介する感染症である

日本脳炎(コガタアカイエカ)、デング熱(ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ)、マラリア(ハマダラカ)はいずれも蚊が媒介する感染症である。ペストはノミ、つつが虫病はツツガムシ(ダニ)、発疹チフスはシラミ、ライム病はマダニが媒介する。

問172 正解:(3)IPMは生態的対策、物理的対策、化学的対策を組み合わせた管理手法である

IPM(総合的有害生物管理:Integrated Pest Management)は、環境対策(発生源対策、侵入防止)、物理的対策(トラップ等)、化学的対策(殺虫剤等)を組み合わせて、人の健康と環境への影響を最小限にしながら有害生物を管理する手法である。

問173 正解:(2)ゴキブリの防除には毒餌(ベイト剤)が有効である

ゴキブリ防除では、調査、餌・水・潜伏場所の除去、侵入防止とともに、対象害虫へ登録されたベイト剤等を表示どおり使います。成分抵抗性や設置場所、子ども・ペットへの誤食防止も確認します。

問174 正解:(3)ワルファリンは抗凝血性殺鼠剤であり、連続摂取させることで効果を発揮する

ワルファリンは抗凝血性(クマリン系)殺鼠剤であり、数日間連続して摂取させることで血液の凝固を阻害し内出血を起こさせる慢性毒型の薬剤である。リン化亜鉛は急性毒型である。殺鼠剤はヒトやペットにも有害であるため安全管理が重要。

問175 正解:(2)ねずみ等の防除は6か月以内ごとに1回、定期に統一的に調査を実施する

建築物衛生法では、ねずみ等の防除は6か月以内ごとに1回、定期に統一的に調査を実施し、その結果に基づき必要な措置を講じることとされている。調査結果や防除の記録は5年間保存する必要がある。

問176 正解:(2)昆虫の神経系のナトリウムチャネルへ作用する成分があり、対象害虫・用量・換気・環境影響を製品表示で確認する

ピレスロイド系には昆虫の電位依存性ナトリウムチャネルへ作用し、速いノックダウンを示す成分があります。安全性を絶対視せず、製品表示、対象害虫、用法・用量、換気、人・ペット・水生生物への注意を守ります。

問177 正解:(5)トコジラミは夜間にヒトを吸血し、刺咬による強いかゆみを引き起こす

トコジラミは夜間に吸血し、刺咬によるかゆみや睡眠への影響を生じます。飛翔できず、荷物等に付着して広がります。薬剤抵抗性もあるため、捕獲確認、加熱・物理対策、適切な薬剤を組み合わせます。

問178 正解:(1)ゴキブリの生息調査には粘着トラップ(ゴキブリ捕獲器)が使用される

ゴキブリの生息調査には粘着トラップ(ゴキブリ捕獲器)が広く使用され、一定期間設置して捕獲数を記録することで生息密度を評価する。ライトトラップは飛翔性昆虫の調査に使用される。目視調査も重要な調査方法である。

問179 正解:(3)IGRは昆虫の脱皮や変態を阻害することで効果を発揮する

IGR(昆虫成長制御剤:Insect Growth Regulator)は昆虫の脱皮・変態を制御するホルモン様作用を持ち、幼虫の正常な成長を阻害する。成虫への速効性はないが、幼虫の発育を阻害して個体群を制御する。哺乳類に対する毒性は低い。

問180 正解:(4)チャバネゴキブリは屋内性で、厨房や暖かい場所を好む

チャバネゴキブリは体長10〜15 mm程度の小型で黄褐色のゴキブリであり、屋内性が強く厨房や暖かい場所を好む。卵鞘をメスが腹端に保持したまま孵化させる。クロゴキブリは体長25〜40 mm程度の大型で黒褐色、屋内外で生息する。

採点後の復習方法

誤答は、知識不足、条件の読み落とし、適当・不適当の反転、単位計算、時間切れ、転記へ分けてください。科目点と原因の両方を残すと、次に解く範囲が決まります。

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基準更新に使用した公式資料

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問題・解答・公式資料の最終照合日:2026年8月14日