ミニテスト 建築物環境衛生管理技術者

空調方式の種類と特徴 ミニテスト【第3回】

空調方式の種類と特徴」の内容から出題するミニテスト第3回(全5問)です。個別方式の種類や各方式の換気機能の有無など、応用的な比較問題に挑戦しましょう。

空調方式の種類と特徴 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

マルチパッケージ方式(ビルマルチ)に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)1台の室内機に複数の室外機を接続する方式である
(2)各室で個別に冷暖房を制御することはできない
(3)1台の室外機に複数の室内機を接続し、各室で個別に冷暖房を制御できる
(4)大規模ビルの中央方式として最も多く採用されている
(5)ガスエンジンで圧縮機を駆動する方式である

解答を見る

正解:(3)1台の室外機に複数の室内機を接続し、各室で個別に冷暖房を制御できる
マルチパッケージ(ビルマルチ)は1台の室外機に複数の室内機を冷媒配管で接続する方式です。(1)は逆で、複数の室外機ではなく1台です。各室内機で独立して温度制御が可能で、テナントごとの使い勝手が良いため中小規模のテナントビルで普及しています。(4)大規模ビルでは中央方式が主流。(5)ガスエンジン駆動はGHP(ガスヒートポンプ)の特徴で、ビルマルチとは異なります。

第2問

ファンコイルユニット(FCU)に外気処理用AHUを組み合わせて使用する理由として、最も適当なものはどれか。

(1)FCU単体では冷暖房能力が不足するため
(2)FCU単体では室内の温度制御ができないため
(3)FCU単体では新鮮な外気を取り入れる機能がないため
(4)AHUを追加することで消費電力が削減できるため
(5)AHUがないと冷温水の配管ができないため

解答を見る

正解:(3)FCU単体では新鮮な外気を取り入れる機能がないため
FCUは室内空気を循環させるだけの装置であり、新鮮な外気を取り入れる機能がありません。建築物衛生法のCO2基準(1,000 ppm以下)を満たすには、外気を処理して供給するAHU(空気調和機)が別途必要です。FCU自体は冷暖房能力があり温度制御も可能ですが、「換気」だけは自力ではできません。このFCUの最大の弱点は試験で繰り返し出題されます。

第3問

次の空調方式のうち、換気機能を持たないものの組合せとして、正しいものはどれか。

(1)CAV方式とVAV方式
(2)FCU単体と二重ダクト方式
(3)FCU単体とパッケージエアコン(PAC)
(4)CAV方式とパッケージエアコン(PAC)
(5)VAV方式とFCU+外気処理方式

解答を見る

正解:(3)FCU単体とパッケージエアコン(PAC)
換気機能の有無を整理しましょう。換気あり:CAV方式・VAV方式・二重ダクト方式・FCU+外気処理(AHUが外気を供給)。換気なしFCU単体(室内空気の循環のみ)・パッケージエアコン(多くの機種で換気機能なし)。PACは室内空気を冷媒で冷暖房するだけで、外気の取り入れ機能がない機種が大半です。そのため別途換気設備が必要になります。

第4問

3管式配管方式がほとんど採用されなくなった理由として、最も適当なものはどれか。

(1)冷暖房の同時運転ができないため
(2)配管本数が多すぎてスペースを取るため
(3)冷水と温水の還り管を共用するためエネルギーロスが大きいため
(4)各室の個別温度制御ができないため
(5)設備コストが2管式より安いため問題にならなくなった

解答を見る

正解:(3)冷水と温水の還り管を共用するためエネルギーロスが大きいため
3管式は往き管2本(冷水用+温水用)に対し、還り管を1本で共用します。冷たい水と温かい水が還り管で混ざってしまうため、エネルギーの無駄が非常に大きくなります。冷暖房の同時運転自体は可能ですが((1)は誤り)、このエネルギーロスの問題から現在はほとんど採用されません。同時運転が必要な場合は4管式が選ばれます。配管本数は4管式より少ない3本なので(2)も誤りです。

第5問

パッケージエアコン(PAC)に関する記述として、誤っているものはどれか。

(1)圧縮機・凝縮器・蒸発器を一体化した空調機である
(2)天井カセット型・壁掛け型・床置き型などの種類がある
(3)ダクトが不要で施工が簡単である
(4)多くの機種で換気機能がないため、別途換気設備が必要である
(5)中央方式に分類され、大規模ビルでの採用が主流である

解答を見る

正解:(5)中央方式に分類され、大規模ビルでの採用が主流である
パッケージエアコン(PAC)は個別方式に分類される空調機であり、中央方式ではありません。各室や各ゾーンに直接設置して使用するもので、小〜中規模ビル・テナントビルに適しています。ダクトが不要で増設や移動が容易ですが、多くの機種で換気機能がないため、建築物衛生法の換気基準を満たすには別途換気設備を設ける必要があります。

解説記事で知識を復習しましょう。

空調方式の種類と特徴 を読む

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

-ミニテスト, 建築物環境衛生管理技術者