ミニテスト 建築物環境衛生管理技術者

空調方式の種類と特徴 ミニテスト【第2回】

空調方式の種類と特徴」の内容から出題するミニテスト第2回(全5問)です。VAVの省エネ原理や配管方式の違いなど、各方式の詳細を確認しましょう。

空調方式の種類と特徴 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

変風量方式(VAV)が定風量方式(CAV)よりも省エネである理由として、最も適当なものはどれか。

(1)VAVは冷温水の流量を減らせるため
(2)VAVは外気量を削減できるため
(3)低負荷時に送風量を絞ることで、ファンの消費電力が大幅に減少するため
(4)VAVは送風温度を高くできるため
(5)VAVはダクトが不要で搬送エネルギーがかからないため

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正解:(3)低負荷時に送風量を絞ることで、ファンの消費電力が大幅に減少するため
ファンの消費電力は風量の3乗に比例します。つまり風量を半分にすると電力は約1/8に激減します。VAVは負荷が小さいとき(涼しい日や人が少ないとき)に送風量を自動的に絞るため、CAVのように常にフル稼働するのに比べて大幅な省エネになります。「風量の3乗に比例」はビル管理士試験の頻出知識です。VAVにもダクトは必要なので(5)は誤りです。

第2問

ファンコイルユニット(FCU)の冷温水配管方式に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)2管式は冷水と温水を同時に供給でき、冷暖房の同時運転が可能である
(2)4管式は冷水用と温水用で計4本の配管を使い、冷暖房の同時運転が可能である
(3)3管式はエネルギー効率が最も高いため、現在広く採用されている
(4)2管式は配管が4本必要で設置コストが高い
(5)4管式は往き管1本と還り管1本の計2本で構成される

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正解:(2)4管式は冷水用と温水用で計4本の配管を使い、冷暖房の同時運転が可能である
2管式:往き管1本+還り管1本の計2本。冷水か温水のどちらか一方しか流せず、冷暖房の同時運転は不可4管式:冷水用2本+温水用2本の計4本。冷暖房の同時運転が可能で快適性は最高だがコスト大。3管式:冷温水の還り管を共用するためエネルギーロスが大きく、現在はほとんど採用されません。(1)(4)(5)はそれぞれ2管式と4管式の説明が入れ替わっています。

第3問

二重ダクト方式に関する記述として、誤っているものはどれか。

(1)冷風ダクトと温風ダクトの2本を各室まで引く方式である
(2)混合ボックスで冷風と温風を混ぜて温度調整する
(3)各室で冷暖房の同時運転が可能である
(4)省エネ性に優れ、新しいビルで広く採用されている
(5)ダクトスペースが大きく、設備コストが高い

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正解:(4)省エネ性に優れ、新しいビルで広く採用されている
二重ダクト方式の最大の欠点はエネルギーロスが大きいことです。せっかく冷やした空気と暖めた空気を混ぜるため、冷却・加熱に使ったエネルギーが無駄になります。この問題から省エネの観点で新しいビルではほとんど採用されません。きめ細かい温度制御や冷暖房の同時運転が可能というメリットはありますが、VAV方式のほうが省エネで個別制御もできるため、現在はVAVが主流です。

第4問

定風量方式(CAV)が最も適している施設として、正しいものはどれか。

(1)各室の負荷が大きく異なるテナントビル
(2)客室ごとに温度制御が必要なホテル
(3)負荷が均一で大空間の劇場
(4)テナントの入退去が頻繁な小規模ビル
(5)各室の使用時間が異なるオフィスビル

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正解:(3)負荷が均一で大空間の劇場
CAV(定風量方式)は送風量が一定のため個別温度制御が困難ですが、換気量が安定しており構造がシンプルです。そのため各室の負荷が均一で個別制御の必要が少ない場所=劇場・映画館・工場などに適しています。(1)テナントビルや(5)オフィスビルは個別制御が必要なためVAVが適しています。(2)ホテルの客室にはFCUが適しています。(4)入退去が頻繁なビルには増設の容易な個別方式が向いています。

第5問

変風量方式(VAV)の弱点に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)高負荷時にファンの消費電力が増大して省エネにならない
(2)送風温度を変化させるため、快適性が低下しやすい
(3)低負荷時に送風量が減少し、換気量が不足する恐れがある
(4)各室の個別温度制御ができない
(5)騒音が大きく、静かな環境には不向きである

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正解:(3)低負荷時に送風量が減少し、換気量が不足する恐れがある
VAVは低負荷時に送風量を絞りすぎると、必要な外気量まで減少してしまい、CO2濃度の上昇や空気質の悪化を招く恐れがあります。これを防ぐために最低風量の設定外気量の最低保証を行う必要があります。(2)VAVは送風温度は一定で、量を変えるので送風温度による不快感は少ない。(4)VAVは各室のVAVユニットで個別制御が可能です。省エネと換気量確保のバランスがVAV運用のポイントです。

解説記事で知識を復習しましょう。

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