ビル管理士模擬試験 第3回|全180問の解答・解説

全180問の解答・解説

ビル管理士模擬試験 第3回の正答と解説です。先に全180問を解き、解答用紙へ記録してから開くことをおすすめします。

2026年8月14日に問題・選択肢・正答を機械突合し、重複、旧基準、条件不足を改訂しました。本模試は当サイト独自の学習問題で、公式試験問題・公式判定ではありません。

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採点方法

各問1点です。各科目40%以上に加え、全体117点以上かを確認します。合計117点でも1科目が基準未満なら、両条件は満たしません。

科目 得点欄 基準
建築物衛生行政概論  / 20 8点以上
建築物の環境衛生  / 25 10点以上
空気環境の調整  / 45 18点以上
建築物の構造概論  / 15 6点以上
給水及び排水の管理  / 35 14点以上
清掃  / 25 10点以上
ねずみ、昆虫等の防除  / 15 6点以上
合計  / 180 117点以上

科目へ移動:建築物衛生行政概論建築物の環境衛生空気環境の調整建築物の構造概論給水及び排水の管理清掃ねずみ、昆虫等の防除


第1科目:建築物衛生行政概論

問1 正解:(4)1か月以内

建築物衛生法第5条により、特定建築物の届出は使用開始後1か月以内に都道府県知事(保健所設置市では市長)に届け出なければならない。

問2 正解:(2)用途変更後1か月以内に届け出なければならない。

特定建築物に該当しなくなった場合も、その日から1か月以内に届け出なければならない。届出義務は該当・非該当いずれの変更時にも発生する。

問3 正解:(3)建築物環境衛生管理技術者試験に合格した者

建築物環境衛生管理技術者免状は、国家試験に合格した者、または厚生労働大臣の登録を受けた講習会を修了した者に対して交付される。一級建築士や医師の資格だけでは交付されない。

問4 正解:(5)6年

建築物衛生法に基づく事業の登録の有効期間は6年である。6年ごとに更新の登録を受けなければ、その効力を失う。

問5 正解:(5)5年

空気環境測定、給排水、清掃、防除など維持管理に関する帳簿書類は5年間保存します。実施日だけでなく、測定値、措置、担当者などを追跡できる状態にします。

問6 正解:(1)3,000m²以上(学校は8,000m²以上)

特定建築物は、特定用途に供される部分の延べ面積が3,000m²以上(学校教育法第1条に規定する学校は8,000m²以上)の建築物である。

問7 正解:(2)6,100m²

興行場・百貨店・店舗・事務所等の特定用途に使う部分を合計し、4,200+1,900=6,100m²です。専用駐車場はこの条件の特定用途部分に加えません。一般の特定建築物は3,000m²以上が判定の目安です。

問8 正解:(5)特定建築物の建築費用

特定建築物の届出事項は、名称・所在地、用途・延べ面積、管理技術者の氏名、構造設備の概要等である。建築費用は届出事項に含まれない。

問9 正解:(3)建築物設計業

建築物衛生法に基づく登録事業は8業種(清掃業、空気環境測定業、飲料水水質検査業、飲料水貯水槽清掃業、排水管清掃業、ねずみ昆虫等防除業、環境衛生総合管理業、空気調和用ダクト清掃業)であり、建築物設計業は含まれない。

問10 正解:(4)測定は2か月以内ごとに1回行う。

建築物環境衛生管理基準では、空気環境の測定は2か月以内ごとに1回、定期に行うことが規定されている。

問11 正解:(1)特定建築物の所有者等(所有者、占有者その他の者で管理権原を有するもの)

特定建築物の届出義務者は、当該特定建築物の所有者、占有者その他の者で当該特定建築物の維持管理について権原を有するもの(管理権原者)である。

問12 正解:(5)維持管理が法令上の基準に従って行われているか確認する

報告徴収や立入検査は、特定建築物の維持管理状況を確認し、公衆衛生上必要な指導・命令等につなげるための制度です。税や賃料、受験者選考を目的としません。

問13 正解:(2)所有者等が職務遂行に支障がないことを確認し、その結果の書面を備える

2022年4月施行の制度では、所有者等が管理技術者の職務遂行に支障がないことを確認し、確認結果を記載した書面を備えます。旧制度の知事承認をそのまま答えにしません。

問14 正解:(5)午前・午後の2回、各測定点で測る

空気環境は2か月以内ごとに1回、定期に、1日のうち午前・午後の2回、各測定点で測ります。測定位置や方法も告示・通知等の条件と合わせて確認します。

問15 正解:(4)所有者等へ意見を述べ、原因調査・改善・再確認へつなげる

管理技術者は維持管理に関して意見を述べ、所有者等はその意見を尊重します。不適合時は、測定条件を確認し、原因、改善措置、再測定まで記録します。

問16 正解:(2)使用開始日から最初に到来する6月1日〜9月30日の期間

新築や大規模修繕・模様替えを行った特定建築物では、使用開始後最初に到来する6月1日から9月30日までの間に測定します。通常の空気環境測定と同じ頻度ではありません。

問17 正解:(4)建築物の耐震性

建築物環境衛生管理基準は、空気環境の調整、給水・排水の管理、清掃、ねずみ昆虫等の防除について定めている。耐震性は建築基準法の範疇であり、建築物衛生法の管理基準には含まれない。

問18 正解:(1)工場

特定建築物の用途は、興行場、百貨店、集会場、図書館、博物館、美術館、遊技場、店舗、事務所、学校、旅館等が該当する。工場は特定用途に含まれない。

問19 正解:(2)1年以内ごとに1回

建築物環境衛生管理基準では、飲料水の貯水槽(受水槽・高置水槽)の清掃は1年以内ごとに1回行わなければならない。

問20 正解:(1)環境衛生監視員は都道府県知事が任命する。

環境衛生監視員は、都道府県知事(保健所設置市にあっては市長)が、その職員のうちから任命する。特定建築物に対する立入検査等を行う。

第2科目:建築物の環境衛生

問21 正解:(1)気温・湿度・気流・平均放射温度・着衣量・代謝量

PMVは温熱環境側の気温、湿度、気流、平均放射温度と、人体側の着衣量、代謝量を用いて予測します。ET*など別の温熱指標と混同しないことが重要です。

問22 正解:(5)放射熱の影響を測定できる。

グローブ温度計は、直径約15cmの銅製黒球の中心に温度計を挿入したもので、放射熱(輻射熱)の影響を含む温度を測定できる。気流の影響も受ける。球の表面は黒色(つや消し黒)に塗装されている。

問23 正解:(2)冷却力を測定する計器である。

カタ温度計は、アルコール温度計の一種で、人体からの放熱に相当する冷却力(カタ値)を測定する。気温と気流の影響を総合的に評価できる。

問24 正解:(4)アルコール消毒が最も有効である。

消毒用エタノールは濃度と接触時間、汚れの有無、対象微生物で効果が変わります。高濃度ほど常に良いとは限らず、製品表示どおりに使い、火気と換気にも注意します。

問25 正解:(3)メチシリンを含む多くの抗菌薬に耐性を示す。

MRSAはメチシリンを含む多くのβ-ラクタム系抗菌薬に耐性を示す黄色ブドウ球菌である。グラム陽性球菌であり、接触感染が主な感染経路である。消毒薬(アルコール、次亜塩素酸ナトリウム等)は有効。

問26 正解:(2)異常な折りたたみ構造をもつタンパク質である。

プリオンは核酸(DNA・RNA)を持たない異常タンパク質であり、通常の滅菌・消毒では不活化が困難である。クロイツフェルト・ヤコブ病等の原因となる。134℃、18分以上のオートクレーブ処理が推奨される。

問27 正解:(1)確定的影響にはしきい値が存在し、それ以下では影響は発生しない。

電離放射線の人体影響は、確定的影響(しきい値あり:白内障、脱毛等)と確率的影響(しきい値なし:がん、遺伝的影響)に分類される。確定的影響はしきい値以下では発生しない。

問28 正解:(4)規制地域の指定は市町村長が行う。

振動規制法では、規制地域の指定は市町村長(特別区の区長を含む)が行う。都道府県知事ではない点に注意。規制の対象は工場・事業場と建設作業である。

問29 正解:(4)特定の原因物質が常に明確に特定できる。

シックビル症候群は、建築物内での滞在に関連して様々な不定愁訴が現れるが、特定の原因物質が明確に特定できないことが多い。原因が特定できる場合はシックハウス症候群等と区別される。

問30 正解:(2)3回/h

換気回数は換気量÷室容積なので、3,600÷1,200=3回/hです。換気量と換気回数は単位をそろえて計算します。

問31 正解:(3)ヘモグロビンとの結合力は酸素の約200~250倍である。

一酸化炭素はヘモグロビンとの親和性が酸素よりはるかに高く、組織への酸素運搬を妨げます。建築物環境衛生管理基準の現行値は6ppm以下です。

問32 正解:(3)設備構造を把握し、洗浄・消毒・水質検査・記録を組み合わせる

レジオネラ属菌は水系設備の滞留部や生物膜で増殖し得ます。設備を把握し、清掃・消毒、水質・温度の管理、検査、記録を組み合わせます。通常の主要経路は汚染エアロゾルの吸入等です。

問33 正解:(1)0.15mg/m³以下

建築物環境衛生管理基準では、浮遊粉じんの量は0.15mg/m³以下と規定されている。

問34 正解:(5)照度

温熱環境の4要素は、気温、湿度、気流、放射(輻射)である。照度は光環境の要素であり、温熱環境の4要素には含まれない。

問35 正解:(1)建築物環境衛生管理基準の基準値は0.1%(1,000ppm)以下である。

二酸化炭素の建築物環境衛生管理基準は0.1%(1,000ppm)以下である。二酸化炭素は空気より重く、不燃性であり、室内空気の汚染度(換気の良否)を判断する指標として用いられる。

問36 正解:(3)人の可聴域は約20Hz~20,000Hzである。

人の可聴域は約20Hz~20,000Hz(20kHz)である。騒音レベルの単位はdB(デシベル)であり、A特性補正は人の聴覚特性に合わせて低周波域を減衰させる。3dBの増加は約2倍のエネルギーに相当する。

問37 正解:(2)クリソタイル(白石綿)は毒性がないため規制対象外である。

クリソタイル(白石綿)も発がん性があり規制対象である。アスベストは全6種類すべてが規制対象であり、2006年以降は原則として製造・使用が禁止されている。

問38 正解:(4)二類感染症

結核は感染症法において二類感染症に分類されている。二類感染症には、結核のほか、急性灰白髄炎(ポリオ)、ジフテリア、SARS、MERS、鳥インフルエンザ(H5N1等)が含まれる。

問39 正解:(3)0.5m/s以下

建築物環境衛生管理基準では、気流は0.5m/s以下と規定されている。これを超えるとドラフト(不快な気流)を感じやすくなる。

問40 正解:(4)2%

新規発症者数を発症リスクのある集団で割り、25÷1,250×100=2%です。有病割合はある時点・期間に存在する患者を数えるため区別します。

問41 正解:(1)副流煙は主流煙より一酸化炭素やタール等の有害物質の濃度が高い。

副流煙(たばこの先端から立ち上る煙)は、主流煙(喫煙者が吸い込む煙)よりもフィルターを通過しないため、一酸化炭素、ニコチン、タール等の有害物質の濃度が高い。

問42 正解:(3)100lx

点光源による照度は距離の2乗に反比例します。距離が2倍なので、400÷2²=100lxです。実際の室内では複数光源、反射、保守率等も考慮します。

問43 正解:(1)水道水の残留塩素は末端で0.1mg/L以上必要である。

水道法施行規則により、給水栓(蛇口)における遊離残留塩素は0.1mg/L以上(結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上)を保持しなければならない。

問44 正解:(5)63dB

同じレベルの独立した音源が2台なら約3dB増え、約63dBです。デシベルは対数量なので単純に120dBとはしません。

問45 正解:(3)高血圧症、糖尿病、脂質異常症は代表的な生活習慣病である。

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、がん、脳卒中、心臓病等は代表的な生活習慣病であり、食事、運動、喫煙、飲酒等の生活習慣が発症に深く関与する。遺伝的要因も関与する。

第3科目:空気環境の調整

問46 正解:(3)COPは消費エネルギーに対する加熱又は冷却能力の比で表される。

COP(成績係数)は、消費エネルギー(入力)に対する加熱能力又は冷却能力(出力)の比で表される。COPが高いほどエネルギー効率がよい。外気温度の影響を受け、暖房・冷房の両方に用いる。

問47 正解:(2)R22の代替冷媒として開発された。

R410AはR22(HCFC)の代替冷媒として開発されたHFC冷媒であり、ODP(オゾン層破壊係数)はゼロである。ただし、GWP(地球温暖化係数)は約2,090と高い。R32とR125の混合冷媒(非共沸混合冷媒)である。

問48 正解:(1)送風量を変化させて室温を制御する方式である。

VAV(可変風量)制御は、送風温度を一定に保ちながら、各ゾーンへの送風量を変化させて室温を制御する方式である。部分負荷時に送風機のエネルギーを削減できる利点がある。

問49 正解:(5)水の温度変化による体積膨張を吸収する。

膨張タンクは、配管系統内の水が温度変化により体積膨張した際に、その膨張分を吸収して配管系統の圧力上昇を防ぐ役割がある。開放式と密閉式がある。

問50 正解:(3)吸音型消音器はグラスウール等の吸音材を使用する。

吸音型消音器はグラスウール等の吸音材をダクト内面に貼り付け、中~高周波数帯域の騒音を効果的に減衰させる。共鳴型は特定周波数帯域に効果がある。消音器の設置は圧力損失の増加をもたらす。

問51 正解:(4)煙感知器には光電式とイオン化式がある。

煙感知器には光電式(光の散乱や減光を利用)とイオン化式(放射線源を利用)がある。煙を検知するもので、温度や炎を検知するものではない。厨房では調理の煙で誤動作しやすいため、熱感知器が適している。

問52 正解:(4)空気線図では、乾球温度と相対湿度から絶対湿度を求めることができる。

空気線図(湿り空気線図)は、乾球温度と相対湿度の2つの値から、絶対湿度、露点温度、エンタルピー、比容積等を読み取ることができる便利な図表である。

問53 正解:(3)排気の熱と湿気を外気に回収する省エネルギー装置である。

全熱交換器は、排気から顕熱(温度差による熱)と潜熱(湿度差による熱)の両方を回収し、外気に伝える省エネルギー装置である。冷暖房負荷の低減に寄与する。

問54 正解:(1)空調機等の振動がダクトに伝わるのを防止する。

たわみ継手(フレキシブルジョイント)は、空調機やファン等の振動がダクトを通じて建物に伝わるのを防止するために設けられる。キャンバス布等の可撓性材料で作られる。

問55 正解:(5)密閉式冷却塔は開放式より冷却水の汚れが少ない。

開放式冷却塔は外気と直接接触するため蒸発冷却に有利ですが、飛散、濃縮、スケール、生物汚染を管理します。密閉式も外側散布水系の管理が不要になるわけではありません。

問56 正解:(5)貫流ボイラーは保有水量が少なく起動が速い。

貫流ボイラーは、水を管内を通過させながら連続的に蒸気に変える方式で、保有水量が少なく起動時間が短い。鋳鉄製ボイラーは低圧温水用であり、高圧蒸気には適さない。

問57 正解:(3)流量が増加すると揚程は減少する。

遠心ポンプの特性として、流量が増加すると揚程(ヘッド)は減少する関係にある。これはポンプの特性曲線(H-Q曲線)で示される。

問58 正解:(4)1本のダクトで調和空気を各室に送る方式である。

単一ダクト方式は、中央の空調機で調整した空気を1本のダクト系統で各室に送る方式である。定風量(CAV)方式と変風量(VAV)方式がある。

問59 正解:(2)冷風ダクトと温風ダクトの2系統を持つ。

二重ダクト方式は、冷風ダクトと温風ダクトの2系統を設け、混合ユニットで各室の要求に応じた温度の空気を供給する。個別制御性は高いが、ダクトスペースが大きく、混合損失がありエネルギー効率は低い。

問60 正解:(4)外気処理機能を備えている。

ファンコイルユニット(FCU)は送風機とコイル(熱交換器)で構成され、室内空気を循環させて冷暖房を行う。外気処理機能は持たないため、別途外気処理空調機(OHU)等と組み合わせる必要がある。

問61 正解:(3)フィルタの上下流の粉じん個数を光散乱式粒子計数器で比較する。

計数法は、フィルタの上流側と下流側の粉じん粒子数を光散乱式粒子計数器で測定し、粒径ごとの捕集効率を評価する方法である。HEPA フィルタ等の高性能フィルタの試験に用いられる。

問62 正解:(3)定格風量で粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上の捕集効率を有する。

HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)は、定格風量で粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上の捕集効率を有するフィルタである。クリーンルームや手術室等に使用される。

問63 正解:(4)ダクトの圧力損失は風速の二乗に比例する。

ダクトの圧力損失は風速の二乗に比例する。また、ダクトの長さに比例し、ダクト径に反比例する。曲がり部や分岐部等の局部抵抗も考慮する必要がある。

問64 正解:(2)加湿時の空気温度変化が小さい。

蒸気加湿方式は、蒸気(水蒸気)を直接空気中に噴霧するため、加湿時の空気温度変化が小さい(等温加湿に近い)。電力消費量は多いが、衛生面では水噴霧式よりレジオネラ属菌のリスクが低い。

問65 正解:(5)換気回数は、換気量を室容積で割った値である。

換気回数は、1時間あたりの換気量(m³/h)を室容積(m³)で割った値であり、単位は回/hである。値が大きいほど多くの外気が導入されることを示す。室の用途や汚染物質の発生量に応じて必要換気回数は異なる。

問66 正解:(3)必要換気量は汚染物質の発生量と許容濃度及び外気濃度に依存する。

ザイデルの式では、必要換気量Q = M ÷(Ci – Co)で求められる。ここでMは汚染物質の発生量、Ciは室内許容濃度、Coは外気中の汚染物質濃度である。定常状態では室内濃度は一定値に収束する。

問67 正解:(4)天井面に取り付け、放射状に気流を拡散させる。

アネモスタット型吹出口は天井面に取り付けられ、複数のコーンにより気流を放射状に拡散させる。拡散半径が広く、居室の天井吹出口として広く使用される。

問68 正解:(1)冷風と温風を混合する際のエネルギー損失のことである。

混合損失とは、二重ダクト方式やマルチゾーン方式で、冷風と温風を混合して各室の要求温度を得る際に生じるエネルギー損失のことである。省エネルギーの観点から問題となる。

問69 正解:(5)比例(P)、積分(I)、微分(D)の3つの動作を組み合わせた制御である。

PID制御は、比例(Proportional)動作、積分(Integral)動作、微分(Derivative)動作の3つを組み合わせた制御方式である。オフセットの除去や応答速度の改善が可能である。

問70 正解:(4)電源の周波数を変化させてモータの回転速度を制御する方式である。

インバータ制御は、電源の周波数を変化させてモータの回転速度を制御する方式である。ポンプやファンの流量を効率的に調整でき、大幅な省エネルギーが期待できる。

問71 正解:(4)外気温度が室内設定温度より低い場合に外気を多く取り入れて冷房する方式である。

外気冷房は、中間期や冬季に外気温度が室内設定温度より低い場合、外気を多く取り入れて冷房負荷を処理する方式である。冷凍機の運転を減らすことができ、省エネルギーに寄与する。

問72 正解:(3)加湿器

冷凍サイクルは、圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器の4つの構成機器で成り立つ。加湿器は冷凍サイクルの構成要素ではない。

問73 正解:(1)24kW

質量流量は6,000×1.2÷3,600=2kg/sです。全熱処理量は2×12=24kWとなります。m³/hをm³/sへ直す点が要点です。

問74 正解:(1)電力と熱を同時に供給するシステムである。

コージェネレーションシステムは、発電と同時にその際に発生する排熱を冷暖房や給湯等に利用するシステムであり、総合エネルギー効率を高めることができる。

問75 正解:(2)床上1.1mと0.1mの温度差は3℃以内が望ましいとされている。

ISO 7730等の基準では、足元(床上0.1m)と頭部(床上1.1m)の温度差は3℃以内が望ましいとされている。温風暖房は上下温度差が大きく、床暖房は小さくなりやすい。

問76 正解:(5)風量は回転速度に比例する。

送風機の法則では、風量は回転速度に比例し、圧力(静圧・全圧)は回転速度の二乗に比例し、動力(軸動力)は回転速度の三乗に比例する。

問77 正解:(5)各室の個別温度制御が容易である。

定風量(CAV)単一ダクト方式は送風量が一定であるため、各室の個別温度制御が難しい。個別制御が必要な場合はVAV方式やファンコイルユニット併用方式等を採用する。

問78 正解:(1)人体からの発熱は顕熱と潜熱の両方を含む。

人体からの発熱は、皮膚表面からの顕熱放散と呼吸・発汗による潜熱放散の両方を含む。活動量や室温により顕熱と潜熱の比率が変化する。内部発熱は冷房負荷の一部となる。

問79 正解:(5)PMVは-3~+3の7段階の数値で表される。

PMV(Predicted Mean Vote)はファンガーが提唱した温熱指標で、-3(寒い)~+3(暑い)の7段階で表される。0が中立(快適)を示す。気温、放射温度、気流、湿度、代謝量、着衣量の6要素から算出される。

問80 正解:(2)結露は空気の温度が露点温度以下になると発生する。

結露は、空気がその露点温度以下の表面や物体に接触した際に、空気中の水蒸気が凝結して水滴となる現象である。表面結露は壁体等の表面で、内部結露は壁体内部で発生する。断熱強化は表面結露の防止に有効。

問81 正解:(3)50Pa

直管損失は0.8×25=20Pa、局部損失30Paを加えて50Paです。形状の一般論だけでなく、直管と継手・ダンパ等の局部損失を合計します。

問82 正解:(1)VAV方式はCAV方式より部分負荷時の搬送動力が小さい。

VAV方式は部分負荷時に送風量を減らすことができるため、送風機の搬送動力を低減でき、CAV方式より省エネルギーである。また、各ゾーンの風量を個別に制御できるため、個別制御性も優れている。

問83 正解:(3)R32は微燃性(A2L)の冷媒である。

R32はGWPがR410Aの約1/3(約675)と低いが、微燃性(ASHRAE分類A2L)を有する。R134aはHFC冷媒でODPはゼロ。アンモニアは毒性と可燃性がある。CO2冷媒は臨界点が低く超臨界サイクルとなる。

問84 正解:(2)室温と設定温度の偏差に応じてダンパの開度を調整する。

VAVユニットは、各ゾーンの室温と設定温度の偏差に応じてダンパの開度を調整し、送風量を変化させる。冷房時、負荷が減少すると風量を絞り、負荷が増加すると風量を増やす。

問85 正解:(4)自然排煙は外壁に面した排煙窓で行う。

自然排煙は、天井付近の外壁に面した排煙窓(排煙口)を開放して煙を排出する方式である。排煙口は天井面又は壁の上部(天井から80cm以内)に設ける。建築基準法及び消防法に規定がある。

問86 正解:(1)水の温度差による密度差を利用して冷水と温水を上下に分離する。

温度成層型蓄熱槽は、冷水(下層)と温水(上層)が水の密度差により自然に分離する性質を利用した蓄熱方式である。混合を防ぐことで蓄熱効率を高めることができる。

問87 正解:(4)異種金属の接触は腐食の原因となる。

異種金属の接触(例:銅管と鋼管の直接接続)は、電位差による電食(ガルバニック腐食)を引き起こす。密閉式は開放式より腐食が少なく、溶存酸素は鋼管の腐食を促進する重要な要因である。

問88 正解:(3)外気取入量を全て遮断する運転

火災時は施設の防災計画と設備の連動条件に従います。全ての外気を無条件に遮断するとは限らず、排煙、加圧防煙、避難経路、火災階等の条件を確認します。

問89 正解:(5)乾燥剤(デシカント)を用いて空気中の水分を吸着除去し、除湿を行うシステムである。

デシカント空調システムは、シリカゲルやゼオライト等の乾燥剤(デシカント)を用いて空気中の水分を吸着除去し、潜熱負荷を処理するシステムである。再生に熱エネルギーを使用し、排熱利用と組み合わせることで省エネルギーが図れる。

問90 正解:(1)ピトー管

ピトー管は、ダクト内の全圧と静圧の差(動圧)を測定し、ベルヌーイの定理を用いて風速を算出する計器である。ダクト内の風速測定に広く用いられる。

第4科目:建築物の構造概論

問91 正解:(5)RC造とS造の長所を兼ね備えた構造である。

SRC造はRC造(鉄筋コンクリート造)の耐火性・剛性とS造(鉄骨造)の靭性・軽量性を兼ね備えた構造であり、高層建築物に適している。ただし、施工が複雑でコストはRC造より高い。

問92 正解:(5)柱と梁を剛接合で連結し、骨組みで外力に抵抗する構造である。

ラーメン構造は、柱と梁を剛接合(モーメント抵抗接合)で連結し、骨組み自体で水平力に抵抗する構造である。間仕切りの自由度が高く、事務所ビル等に広く採用されている。

問93 正解:(2)斜材(筋かい)を配置して水平力に抵抗する構造である。

ブレース構造は、柱と梁の骨組みに斜材(ブレース・筋かい)を配置して水平力に抵抗する構造であり、主にS造(鉄骨造)で使用される。ブレースの位置に制約があるため、間仕切りの自由度はラーメン構造より低い。

問94 正解:(1)アスファルトルーフィングを複数層積層して防水層を形成する。

アスファルト防水は、溶融アスファルトとアスファルトルーフィングを交互に複数層(通常2~4層)積層して防水層を形成する工法であり、屋上等の水平面に適している。信頼性は高いが、重量があり施工に熱工程を伴う。

問95 正解:(1)液状の防水材を塗布して防水層を形成する。

塗膜防水は、ウレタンゴム系等の液状防水材を塗布して防水層を形成する工法である。複雑な形状の部分にも施工が容易で、継ぎ目のないシームレスな防水層が得られる。

問96 正解:(4)延べ面積が500m²を超える特殊建築物等に設置が求められる。

建築基準法施行令第126条の2により、延べ面積が500m²を超える特殊建築物等には排煙設備の設置が義務付けられている。排煙口は天井から80cm以内の高さに設け、排煙窓は床面積の1/50以上の面積が必要である。

問97 正解:(3)停電時に防災用電源として機能する。

自家発電設備は、停電時に消防設備、非常用照明、排煙設備等の防災用電源として機能する。ディーゼル発電機やガスタービン発電機が一般的で、燃料の備蓄が必要であり、消防法の規制を受ける。

問98 正解:(5)かぶり厚さは鉄筋の表面からコンクリート表面までの距離である。

かぶり厚さ(被り厚さ)は、鉄筋の表面からコンクリート表面までの最短距離である。かぶり厚さが大きいほど鉄筋の防食性・耐火性が向上し、部材の種類や環境条件により必要なかぶり厚さが異なる。

問99 正解:(5)制振はダンパー等で応答エネルギーを吸収し、免震は基礎等に装置を設け入力を低減する

制振はダンパー等で建物の応答エネルギーを吸収し、免震は建物と基礎等の間の装置で地震動の入力を低減します。採用しても構造安全の検討は必要です。

問100 正解:(4)耐火被覆なしで十分な耐火性能を有する。

鉄骨は高温になると強度が低下するため、そのままでは十分な耐火性能を有しない。耐火建築物とする場合は、耐火被覆(吹付け材、成形板等)が必要である。

問101 正解:(2)耐火建築物は主要構造部が耐火構造であるか、同等の耐火性能を有する建築物である。

耐火建築物とは、主要構造部が耐火構造であるか、これと同等の耐火性能を有する技術的基準に適合する建築物であって、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に防火設備を有するものをいう。

問102 正解:(4)機械室レスエレベーターは機械室が不要で省スペースである。

機械室レスエレベーターは、昇降路内に巻上機を設置することで従来の機械室が不要となり、省スペース化が図れる。油圧式は低層建築物向けであり、非常用エレベーターは高さ31mを超える建築物に設置義務がある。

問103 正解:(4)べた基礎は建物底面を広く一体で支持する

独立基礎は主に柱ごと、布基礎は壁や柱列の下に連続、べた基礎は建物底面を広く一体で支持します。実際の選定は荷重、地盤、不同沈下等を検討します。

問104 正解:(5)必要な防火設備や隙間処理を設け、点検できる状態にする

区画貫通部は、要求される防火ダンパー等の設備と適切な貫通部処理を行い、作動・維持管理を確認します。ダクトが通るだけで区画性能が失われないようにします。

問105 正解:(4)建築物の荷重を支持しない非耐力壁の外壁である。

カーテンウォールは建築物の荷重を支持しない非耐力壁の外壁であり、柱や梁の骨組みに取り付けられる。自重と風圧力のみを負担し、アルミ、ガラス、PC板等の材料が使用される。

第5科目:給水及び排水の管理

問106 正解:(5)配管の直線部分を長くする。

水撃防止には、水撃防止器の設置、管内流速の低減(2.0m/s以下が望ましい)、弁の緩閉、管径の拡大等が有効である。配管の直線部分を長くすることは水撃防止に直接的な効果はない。

問107 正解:(2)水の流れを一方向のみに限定し、逆流を防止する。

逆止弁は、水の流れを一方向のみに許容し、逆方向への流れ(逆流)を防止する弁である。給水系統のクロスコネクション防止や、ポンプの逆流防止等に使用される。

問108 正解:(3)管径65mm以下の排水管の最小勾配は1/50である。

排水管の最小勾配は管径により異なり、管径65mm以下は1/50、管径75~100mmは1/100、管径125mmは1/150、管径150~300mmは1/200が一般的な基準である。

問109 正解:(5)大便器・小便器からの排水が汚水、その他の排水が雑排水に分類される。

排水の分類として、大便器・小便器からの排水を汚水、洗面器・浴槽・流し等からの排水を雑排水という。これらを合わせて汚水(広義)又は生活排水と呼ぶこともある。

問110 正解:(5)合併処理浄化槽のBOD除去率は90%以上が基準である。

浄化槽法に基づく構造基準では、合併処理浄化槽の放流水のBODは20mg/L以下(BOD除去率90%以上)とされている。

問111 正解:(2)特定施設を設置しようとする者は、設置の60日前までに届け出る。

水質汚濁防止法に基づき、特定施設を設置しようとする者は、設置の工事開始の60日前までに都道府県知事に届け出なければならない。

問112 正解:(4)停電時も給水が可能であるため、受水槽は不要である。

高置水槽方式は、受水槽から揚水ポンプで高置水槽に送水し、重力で各階に給水する方式である。受水槽と高置水槽の両方が必要であり、停電時も重力で給水可能であるが、揚水ポンプは停止する。

問113 正解:(2)飲料水の給水管と他の配管系統が直接接続されることである。

クロスコネクション(誤接合)は、飲料水の給水管・給水装置と、それ以外の配管(雑用水、排水、ガス等)が直接接続されることであり、水道法で禁止されている。逆流による水質汚染の原因となる。

問114 正解:(5)封水深は50mm以上100mm以下とする。

排水トラップの封水深は50mm以上100mm以下とすることが一般的な基準である。封水深が浅すぎると封水破壊が起こりやすく、深すぎると自浄作用が悪化する。

問115 正解:(5)排水管内の圧力変動を緩和し、トラップの封水を保護する。

通気管は、排水管内の圧力変動(正圧・負圧)を緩和し、トラップの封水切れ(封水破壊)を防止する役割がある。また、排水の流れを円滑にする効果もある。

問116 正解:(1)受水槽の底には排水のための勾配を設ける。

受水槽の底には清掃時の排水のために勾配(1/100程度)を設ける。受水槽は6面点検が可能な構造とし、建築物の構造体と兼用してはならない。マンホール(直径60cm以上)を設け、内部の点検・清掃を可能とする。

問117 正解:(3)銅管は耐食性に優れ、給湯管にも使用される。

銅管は耐食性に優れ、給水管及び給湯管に広く使用される。鋼管は腐食しやすいため防食処理(ライニング等)が必要。塩化ビニル管は耐熱温度に限界がある。鉛管は人体への有害性から使用されなくなっている。

問118 正解:(3)給湯管内の湯を循環させて、末端での待ち時間を短縮する。

給湯循環ポンプは、給湯管内の湯を常時又はタイマー制御で循環させ、末端の給湯栓を開けた際にすぐに適温の湯が出るようにするもので、待ち時間の短縮と節水に寄与する。

問119 正解:(4)雨水排水の排水量は降雨強度と集水面積から算出する。

雨水排水の排水量は、降雨強度(mm/h)と集水面積(m²)の積から算出する。雨水排水管と汚水排水管は原則として分流式とし、雨水排水管にもトラップを設ける場合がある。

問120 正解:(2)8時間

平均流入量は54÷24=2.25m³/h、滞留時間は18÷2.25=8時間です。実際は流入変動、ポンプ起動水位、沈殿・腐敗防止を考慮します。

問121 正解:(4)吐水口空間の確保やバキュームブレーカの設置が有効である。

給水設備の逆流・汚染防止には、吐水口空間(エアギャップ)の確保、バキュームブレーカ(逆サイホン防止器)の設置、逆止弁の設置等が有効である。

問122 正解:(1)ポンプの吸込み側の圧力が低下し、水中に気泡が発生する現象である。

キャビテーションは、ポンプの吸込み側の圧力が水の飽和蒸気圧以下に低下した際に、水が気化して気泡が発生する現象である。振動、騒音、羽根車の侵食等の障害を引き起こす。

問123 正解:(3)排水管の先端を排水系統に直結せず、一旦開放してから排水する方式である。

間接排水は、機器からの排水管を排水系統に直接接続せず、排水口空間を設けて開放した状態で排水する方式である。飲料用の水槽のオーバーフロー管、空調機のドレン管等に適用される。

問124 正解:(1)大腸菌は検出されないこと。

水道法に基づく水質基準では、大腸菌は「検出されないこと」とされている。一般細菌は1mLの検水で形成される集落数が100以下、pH値は5.8以上8.6以下である。

問125 正解:(3)BODは水中の有機物が微生物により分解される際に消費される酸素量である。

BOD(Biochemical Oxygen Demand)は、水中の有機物が好気性微生物により分解される際に消費される溶存酸素量で、水の有機汚濁度を示す指標である。通常、20℃、5日間で測定する。

問126 正解:(2)水道本管からの水を増圧ポンプで加圧して直接給水する方式である。

増圧直結給水方式は、水道本管から分岐した給水管に増圧ポンプを設置し、直接各階に給水する方式である。受水槽・高置水槽が不要で、省スペース・衛生面で優れる。

問127 正解:(3)排水管の清掃は6か月以内ごとに1回行う。

排水に関する設備の清掃は6か月以内ごとに1回、定期に行います。排水槽、阻集器、配管などの状態と施設手順を確認し、清掃・点検記録を残します。

問128 正解:(3)最上流の器具排水管が接続された点のすぐ上流の排水横枝管から立ち上げる。

ループ通気管は、排水横枝管の最上流の器具排水管が接続された点のすぐ上流から立ち上げ、通気立て管又は伸頂通気管に接続する。排水横枝管に接続された複数のトラップを保護する。

問129 正解:(2)厨房からの排水に含まれる油脂分を分離・阻集する装置である。

グリース阻集器は、厨房排水に含まれる油脂分を分離・阻集し、下水管への流出を防止する装置である。定期的な清掃(毎日~週1回の油脂除去)が必要であり、阻集した油脂は適正に処分する。

問130 正解:(1)建築物内に配管を設け、消防隊がポンプ車から送水して使用する設備である。

連結送水管は、建築物内に配管を設置し、火災時に消防隊がポンプ車から送水口を通じて送水し、各階の放水口から放水して消火する設備である。高さ31mを超える部分がある建築物等に設置義務がある。

問131 正解:(5)管径は同時使用率、器具の数、管内流速等を考慮して決定する。

給水管の管径は、接続される器具数、同時使用率、管内流速(一般に2.0m/s以下)、所要水圧、配管の摩擦損失等を総合的に考慮して決定する。

問132 正解:(4)排水を再利用してトイレの洗浄水や散水等に利用するシステムである。

中水道は、排水(雑排水や雨水等)を処理・再利用して、トイレの洗浄水、散水、冷却水等の飲料水以外の用途に利用するシステムである。水資源の有効活用と節水に寄与する。

問133 正解:(1)消防用水を貯留する水槽で、消防法に基づき設置される。

防火水槽は、消火活動に使用する水を貯留する水槽であり、消防法に基づいて設置される。消防水利の一つとして位置づけられ、消防ポンプ車等が利用する。

問134 正解:(2)給水圧の変動

トラップの封水破壊の原因には、自己サイホン作用、吸出し作用(誘導サイホン作用)、はね出し作用、蒸発、毛管現象がある。給水圧の変動は排水トラップの封水破壊の原因にはならない。

問135 正解:(4)配管内の水圧が過大にならないよう所定の圧力に減圧する。

減圧弁は、配管内の水圧が高すぎる場合に所定の圧力まで減圧し、器具の破損や漏水を防止するために設置される。高層建築物のゾーニング等に使用される。

問136 正解:(1)排水立て管の途中で水平方向にずらした部分のことである。

オフセットは、排水立て管の途中で建築物の構造上の理由等により水平方向にずらした部分(45度を超える曲がり)のことである。オフセットの上下で通気管の接続が必要となる場合がある。

問137 正解:(3)FRP製水槽は繊維強化プラスチック製であり、軽量で耐食性に優れる。

FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)製水槽は、軽量で耐食性に優れ、施工が容易である。ただし、直射日光により藻が発生するおそれがあるため、遮光対策が必要である。

問138 正解:(2)排水ますの底部にはインバート(半円形の溝)を設ける。

排水ますの底部にはインバート(半円形の溝)を設け、排水の流れを円滑にするとともに、固形物の堆積を防ぐ。屋外排水管の合流点、方向変換点、管径変化点等に設ける。

問139 正解:(2)受水槽の有効容量が10m³を超えるものが簡易専用水道に該当する。

簡易専用水道は、水道事業の用に供する水道から受ける水のみを水源とし、受水槽の有効容量が10m³を超えるものをいう。水道法により、1年以内ごとに1回の検査義務がある。

問140 正解:(1)スプリンクラー設備は消防法に規定される自動消火設備である。

スプリンクラー設備は消防法に規定される自動消火設備であり、火災時にスプリンクラーヘッドが熱により自動的に開放し散水する。湿式は配管内に加圧水が充填され、乾式は空気が充填される。

第6科目:清掃

問141 正解:(2)職業能力開発促進法に基づく国家資格である。

ビルクリーニング技能士は、職業能力開発促進法に基づく技能検定制度による国家資格であり、1級、2級、3級がある。1級は実務経験が必要で、建築物清掃業の登録要件の一つとなっている。

問142 正解:(3)回転するローラーブラシでカーペットのパイルを起こしながら除じんする。

ローラーブラシ方式は、回転するブラシでカーペットのパイルを起こしながらパイル内部のほこりやごみを除去する方式で、アップライト型真空掃除機に多く採用されている。

問143 正解:(3)研磨には粗い番手から細かい番手のダイヤモンドパッドを段階的に使用する。

石材床の研磨は、ダイヤモンドパッドを粗い番手(例:#50)から細かい番手(例:#3000以上)まで段階的に使用して光沢を回復させる。大理石等の石材は酸やアルカリに弱いため、中性の研磨剤を使用する。

問144 正解:(2)トイレ清掃では、汚染度の低い場所から高い場所の順に清掃する。

トイレ清掃は、汚染度の低い場所(洗面台、鏡等)から汚染度の高い場所(便器等)の順に行うのが基本である。クロスは用途別に色分けし、交差汚染を防止する。

問145 正解:(5)資源有効利用促進法の回収制度、自治体ルール、データ消去を確認する

パソコンは家電リサイクル法の4品目とは別に、資源有効利用促進法に基づくメーカー回収等を確認します。事業系は契約・自治体ルール、情報機器としてデータ消去も必要です。

問146 正解:(1)フロアポリッシュ(樹脂ワックス)を塗布し、バフ機で磨いて光沢を回復する方法である。

ドライメンテナンス法は、フロアポリッシュ(樹脂ワックス)で被膜を形成し、日常はダストモップ等で除じんし、定期的にバフ機(超高速床磨き機等)で磨いて光沢を回復・維持する方法である。

問147 正解:(3)床材・既存塗膜・メーカーの適合表示・滑り抵抗を確認し、必要なら試し施工する

床材、既存塗膜、使用環境、製品仕様が合わないと変色、密着不良、滑り等を招きます。表示と施設仕様を確認し、目立たない場所で試してから施工します。

問148 正解:(2)ポリッシャーに洗剤タンクとブラシを取り付けて洗浄する方法である。

シャンプークリーニングは、ポリッシャーに洗剤タンクとブラシを取り付け、洗剤液を供給しながらカーペットを洗浄する方法である。洗浄力は高いが、乾燥に時間がかかる。

問149 正解:(2)産業廃棄物の処理責任は排出事業者にある。

事業者は事業活動に伴う産業廃棄物を自らの責任で適正に処理します。処理を委託しても排出事業者責任は残り、許可、契約、マニフェスト、処理状況を確認します。

問150 正解:(1)洗剤液をまいてポリッシャーで洗浄し、汚水を回収する方法である。

ウェットメンテナンス法は、床面に洗剤液をまいてポリッシャー等で洗浄し、汚水を回収した後、フロアポリッシュを塗布する方法である。古い被膜を剥離して新たに被膜を形成する場合もある。

問151 正解:(3)廃棄物の保管場所は、搬出が容易で衛生的に管理できる場所とする。

廃棄物の保管場所は、搬出が容易で衛生的に管理できる場所とし、換気設備、排水設備、防虫・防鼠対策を施し、悪臭の拡散を防止する。居室とは区画を分ける必要がある。

問152 正解:(5)ガラス清掃にはスクイジー(水切り器具)を使用する。

ガラス清掃では、ウォッシャー(洗浄具)で洗剤液を塗布した後、スクイジー(水切り器具)で水切りを行うのが基本である。高所作業ではゴンドラやロープ作業が行われる。

問153 正解:(5)ダストモップは使用前に薬剤処理を行い、ほこりの吸着力を高める。

ダストモップ(ダストクロス)は、使用前にダスタークロス用のオイル等で薬剤処理を行い、静電気による吸着力を高めて効率的にほこりを除去する。日常清掃の基本作業である。

問154 正解:(4)日常的に行う清掃のほか、6か月以内ごとに1回大掃除を行う。

建築物環境衛生管理基準では、清掃は日常的に行うほか、大掃除を6か月以内ごとに1回、定期に統一的に行うこととされている。

問155 正解:(2)高温の洗剤液をカーペットに噴射し、直ちにバキュームで回収する方法である。

スチーム洗浄(エクストラクション方式)は、高温の洗剤液をカーペットに噴射すると同時にバキュームで汚水を吸引・回収する方法である。洗浄力が高く、洗剤の残留が少ない。

問156 正解:(1)除じん→洗浄→すすぎ→乾燥→フロアポリッシュ塗布

弾性床材の定期清掃の手順は、除じん→洗剤液をまいてポリッシャーで洗浄→汚水回収→すすぎ拭き→乾燥→フロアポリッシュ(樹脂ワックス)塗布の順が基本である。

問157 正解:(1)廃プラスチック類は事業活動に伴えば産業廃棄物になり得る

事業活動に伴う廃プラスチック類は産業廃棄物です。紙くず、木くず、動植物性残さ等には業種指定があるものがあり、品目・材質と排出過程を組み合わせて判定します。

問158 正解:(3)外壁清掃では高圧洗浄やブラシ洗浄等が行われる。

外壁清掃では、高圧洗浄、ブラシ洗浄、薬品洗浄等の方法が用いられる。美観の維持だけでなく、外壁材の劣化防止にも寄与する。高所作業を伴うため、安全対策(ゴンドラ、安全帯等)が不可欠である。

問159 正解:(2)古いフロアポリッシュの被膜を専用の剥離剤で除去する作業である。

剥離作業は、古くなったフロアポリッシュの被膜を専用の剥離剤(強アルカリ性のものが多い)で溶解・除去する作業である。定期的に行い、被膜の蓄積による黒ずみを防止する。剥離後はすすぎ洗いと乾燥を経てから新しい被膜を塗布する。

問160 正解:(5)場所・時刻・基準・結果・不適合内容・是正と再確認を残す

再現できる記録には、どこを、いつ、何の基準で点検し、どんな不適合へ何を行い、再確認したかを残します。組織・作業・結果の品質を改善へつなげます。

問161 正解:(5)中間処理には圧縮、破砕、焼却等がある。

廃棄物の中間処理には、圧縮(容積の減少)、破砕(細断)、焼却(減容・衛生処理)等がある。建築物内では圧縮機(コンパクタ)や破砕機が設置されることがある。最終処分(埋立等)とは異なる。

問162 正解:(1)停止・誤起動防止・利用者規制を行い、電気部や隙間へ水を入れず清掃する

施設の停止・連絡手順に従い、誤起動防止と利用者の立入規制を行います。ステップ隙間やコム周辺へ水や異物を入れず、異常は設備担当へ引き継ぎます。

問163 正解:(4)中性洗剤は素材への影響が少なく、日常清掃に適している。

中性洗剤はpH6~8程度で素材への影響が少なく、日常清掃に広く使用される。アルカリ性洗剤は油脂分の除去に効果的、酸性洗剤はスケール除去等に使用されるが、金属腐食や石材の損傷に注意が必要。

問164 正解:(2)洗剤を泡立てて泡でカーペットを洗浄し、乾燥後に掃除機で回収する方式である。

ドライフォーム方式は、洗剤を泡状(フォーム)にしてカーペットに塗布し、ブラッシングで洗浄後、乾燥させてから掃除機で回収する方法である。水分が少ないため乾燥が速い。

問165 正解:(1)許可範囲と委託契約を確認し、マニフェストで最終処分まで追跡する

委託しても排出事業者責任は残ります。処理業者の許可品目・区域・期限、書面契約を確認し、マニフェストの返送期限や処理終了を追跡します。

第7科目:ねずみ、昆虫等の防除

問166 正解:(2)殺虫剤の使用に際しては、用法・用量を守り、必要最小限の使用にとどめる。

殺虫剤の使用に際しては、用法・用量を遵守し、必要最小限の使用にとどめることが安全使用の基本である。食品や飲料水への汚染防止、使用後の換気、人体への暴露防止に注意する。

問167 正解:(1)同一薬剤の長期連続使用により、害虫集団に薬剤抵抗性が発達する。

殺虫剤の抵抗性(レジスタンス)は、同一の薬剤を長期にわたり連続使用することで、薬剤に対する感受性の低い個体が選択的に生き残り、集団全体の薬剤耐性が増大する現象である。系統の異なる薬剤をローテーションすることが対策として有効。

問168 正解:(2)燻蒸はガス状の薬剤を密閉空間に充満させて害虫を駆除する方法である。

燻蒸(くんじょう)処理は、密閉した空間にガス状の薬剤を充満させて害虫を駆除する方法である。人体に有害であるため、処理中は人の立入を禁止し、処理後は十分な換気を行う必要がある。残効性はない。

問169 正解:(1)トラップはゴキブリ等の通り道となる壁際や隅に設置する。

粘着トラップはゴキブリ等の害虫の通り道となる壁際、隅、配管まわり、厨房周辺等に設置する。暗くて湿度の高い場所が効果的であり、定期的に回収して捕獲状況を調査し、生息密度の評価や効果判定に活用する。

問170 正解:(5)水たまりや排水槽等の溜まり水を除去・管理することが有効である。

ボウフラ(蚊の幼虫)は水中で生育するため、発生源対策として建築物周辺の水たまり、排水溝、排水槽等の溜まり水を除去・管理することが最も効果的である。必要に応じて昆虫成長抑制剤(IGR)を使用する。

問171 正解:(4)デング熱はヒトスジシマカ等の蚊が媒介するウイルス感染症である。

デング熱は、デングウイルスを保有するヒトスジシマカやネッタイシマカに刺されることで感染するウイルス感染症である。感染症法では四類感染症に分類されている。

問172 正解:(4)目標水準を決め、捕獲調査、餌・水・潜伏場所の除去、侵入防止、必要な薬剤、効果判定を組み合わせる

IPMは、生息調査と許容水準に基づき、環境的・物理的・化学的手段を組み合わせ、効果を再評価する管理です。薬剤だけに依存せず、必要最小限かつ表示どおりに使います。

問173 正解:(3)チャバネゴキブリは建築物内で主に見られ、暗く暖かく湿った場所を好む。

チャバネゴキブリは建築物内で最も一般的な種で、暗く暖かく湿った場所(厨房、配管まわり等)を好む。夜行性で、集合フェロモンにより集団を形成する。チャバネゴキブリは飛翔能力がほとんどない。

問174 正解:(4)侵入口の閉鎖(防鼠工事)は効果的な防除法である。

ネズミの防除には、侵入口の閉鎖(防鼠工事)が最も効果的である。金属板や金網等で隙間を塞ぐ。他に捕獲器(スナップトラップ)、粘着トラップ、殺鼠剤の使用がある。殺虫剤ではなく殺鼠剤を使用する。

問175 正解:(4)少量の薬液を微細な粒子にして空間に放出する方法である。

ULV処理は、少量の濃厚な薬液を微細な粒子(5~20μm程度)にして空間に放出する方法である。薬液量が少なく、水で希釈しないため残留が少ない。蚊やハエ等の飛翔性害虫の駆除に用いられる。

問176 正解:(2)速効性があり、ノックダウン効果が高い。

ピレスロイド系には速いノックダウン作用を示す成分がありますが、安全性や残効は成分・製剤・対象で異なります。用法・用量、換気、人・ペット・水生生物への注意を守ります。

問177 正解:(5)ヒョウヒダニの死骸や糞がアレルゲンとなる。

ヒョウヒダニ(チリダニ)は人を刺すことはないが、その死骸や糞が室内のアレルゲンの主要な原因となる。ダニは節足動物で昆虫ではなくクモ綱に属し、温度20~30℃、湿度60~80%の環境で増殖しやすい。

問178 正解:(3)薬剤を含んだ餌を害虫が摂食することで駆除する方法である。

ベイト(毒餌)工法は、殺虫成分を含んだ餌を害虫の生息場所付近に配置し、摂食させて駆除する方法である。薬剤の飛散が少なく、ゴキブリの防除に広く使用される。連鎖効果(ドミノ効果)も期待できる。

問179 正解:(5)トコジラミは人の血液を吸血する夜行性の昆虫で、近年再び問題になっている。

トコジラミ(南京虫)は翅を持たない吸血性の昆虫で、夜間に人を吸血する。近年、海外渡航者の増加や殺虫剤抵抗性の発達により、日本でも宿泊施設等で問題が再燃している。

問180 正解:(4)6か月以内ごとに統一的に調査し、発生・侵入状況に応じ必要な措置を講じる

6か月以内ごとに、建築物で統一的に生息・侵入状況等を調査し、結果に基づいて必要な防除を行います。薬剤の定期一律散布を意味せず、IPMと安全な使用を重視します。

採点後の復習方法

誤答は、知識不足、条件の読み落とし、適当・不適当の反転、単位計算、時間切れ、転記へ分けます。同じ分野でも原因が違えば対策も変わります。

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