ミニテスト 建築物環境衛生管理技術者

室内環境基準と空気汚染物質 ミニテスト【第3回】

室内環境基準と空気汚染物質」の内容から出題するミニテスト第3回(全5問)です。汚染物質の発生源や管理基準の「なぜ」を問う発展的な問題に挑戦しましょう。

室内環境基準と空気汚染物質 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

室内空気の汚染物質と主な発生源の組合せとして、誤っているものはどれか。

(1)CO2 ── 人の呼吸
(2)ホルムアルデヒド ── 建材・内装材
(3)CO ── 燃焼機器の不完全燃焼
(4)浮遊粉じん ── 外気(花粉・砂ぼこり)
(5)微生物(カビ・細菌)── 室内の乾燥した環境

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正解:(5)微生物(カビ・細菌)── 室内の乾燥した環境
微生物(カビ・細菌)が繁殖しやすいのは湿気の多い環境であり、乾燥した環境ではありません。特に空調設備の加湿器の水槽冷却コイルの表面フィルタに溜まったホコリなどは湿気が多く、微生物の温床になります。空調設備そのものが汚染物質の発生源になりうるのです。(1)〜(4)はすべて正しい組合せです。

第2問

CO2の管理基準値が1,000 ppmとされている理由として、最も適当なものはどれか。

(1)CO2が1,000 ppmを超えると直ちに中毒症状を起こすため
(2)CO2が1,000 ppmを超えると酸素濃度が危険なレベルまで低下するため
(3)CO2は換気の良し悪しの指標であり、1,000 ppmを超えると他の汚染物質も高濃度になっている可能性があるため
(4)CO2が1,000 ppmを超えると建材からのホルムアルデヒド放散量が増えるため
(5)CO2が1,000 ppmを超えると結露が発生するため

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正解:(3)CO2は換気の良し悪しの指標であり、1,000 ppmを超えると他の汚染物質も高濃度になっている可能性があるため
CO2は1,000 ppm程度ではそれ自体の毒性はほとんどありません。しかし、CO2は人の呼吸に比例して発生するため、換気が十分かどうかの「ものさし」として使われます。CO2濃度が高い=換気が不十分=他の汚染物質(体臭・VOC・ホコリなど)も溜まっている可能性が高い、という考え方です。試験では「CO2の毒性」と「換気の指標」を混同させるひっかけが出ます。

第3問

空調設備が室内空気の汚染源となる原因として、最も不適当なものはどれか。

(1)加湿器の水槽に細菌が繁殖した
(2)冷却コイルの表面にカビが発生した
(3)フィルタに溜まったホコリが微生物の栄養源になった
(4)冷却塔の管理不良によりレジオネラ属菌が繁殖した
(5)送風機のファンベルトを新品に交換した

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正解:(5)送風機のファンベルトを新品に交換した
ファンベルトの交換は正常な保守管理作業であり、空気汚染の原因にはなりません。一方、(1)〜(4)はいずれも空調設備が汚染源になる実例です。加湿器の水槽・冷却コイル・フィルタは湿気が多く微生物が繁殖しやすい環境であり、管理を怠ると空調設備を通じて汚染物質が室内にまき散らされます。定期的な清掃・水の交換・フィルタ交換がビル管理士の重要な職務です。

第4問

空気環境測定の測定位置に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)居室の壁面から10 cm以内の位置で測定する
(2)居室の中央部で、床上75 cm以上150 cm以下の位置で測定する
(3)居室の天井付近で測定する
(4)空調の吹出口の直下で測定する
(5)居室の床面から10 cm以内の位置で測定する

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正解:(2)居室の中央部で、床上75 cm以上150 cm以下の位置で測定する
空気環境測定は居室の中央部で、床上75 cm以上150 cm以下の高さで行います。この高さは人が座っているときから立っているときの呼吸位置に相当します。壁際や天井付近では空気の状態が居室全体を代表しておらず、吹出口直下では空調の影響を直接受けてしまうため、いずれも不適切です。「75 cm〜150 cm」は数字として覚えておきましょう。

第5問

相対湿度の管理基準が40%以上70%以下とされている理由として、誤っているものはどれか。

(1)40%未満では乾燥により静電気が発生しやすくなる
(2)40%未満ではインフルエンザ等のウイルスが活性化しやすい
(3)70%を超えると結露やカビ発生のリスクが増大する
(4)40%未満では粉じんが床に沈着しやすくなるため、浮遊粉じんが減少する
(5)70%を超えると不快感が増す

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正解:(4)40%未満では粉じんが床に沈着しやすくなるため、浮遊粉じんが減少する
これは湿度管理基準の根拠としては不適切です。実際には乾燥すると粉じんは床に沈着するどころか、空気中に舞い上がりやすくなります。湿度40%以上70%以下の根拠は、低湿度(40%未満)では乾燥・静電気・ウイルス活性化、高湿度(70%超)では結露・カビ・不快感のリスクが高まるためです。湿度管理はビル管理士の重要な業務の一つです。

解説記事で知識を復習しましょう。

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