耐震・免震・制振と材料診断|水平力78.5kN・中性化69年
耐震・免震・制振は、どれが一番強いかを競う言葉ではありません。耐震は構造体で必要な安全性を確保し、免震は主に周期を長くして上部構造へ伝わる応答を抑え、制振はダンパー等で振動エネルギーを消費します。建物の条件と守りたい機能に応じて、組み合わせて使うこともあります。 この記事では、質量20tの設備に0.4g相当の加速度が生じる単純化した水平力78.5kN、中性化の測定値から鉄筋位置への到達を約69年と推定する例、クリープを含む柱の短縮2.4mmを計算します。免震層、耐火被覆、ガラス、コンクリートを「名称暗記」 ...
受変電・非常電源・消防・昇降機|変圧器98.8%・発電6.9時間
受変電・非常電源・消防・昇降機は、全部「建築設備」でも同じ法令・同じ点検周期では管理しません。受変電設備は電気事業法と保安規程、消防用設備等は消防法、非常用照明と昇降機は建築基準法というように、目的と責任者を分けて台帳化することが出発点です。 この記事では、400kVA変圧器の損失2.52kW・効率98.8%、自家発電設備の燃料による運転時間6.9時間、UPSの理想必要エネルギー6.75kWhを計算します。「40秒」「1lx」「30m/min」を全設備共通の暗記数字にせず、どの規定へ対応する数値かまでつな ...
建築構造と荷重経路|柱10MPa・梁54kN·m・重量物診断
建物の構造は「RCだから強い」の一言では判定できません。材料、架構形式、部材寸法、接合部、荷重、地盤までが一つの荷重経路をつくります。ビル管理者が最初に確認するのは、構造種別の呼び名より「力がどこを通って地盤へ流れるか」です。 この記事では、柱の平均圧縮応力度10MPa、単純梁の最大曲げモーメント54kN·m、質量3tの機器による平均荷重9.8kN/m²を計算し、壁撤去・開口・重量物設置を自己判断しないための確認順序まで整理します。 制度・資料確認日:2026年8月2日。e-Govの建築基準法・同施行令、 ...
人体の体温調節と温熱環境|PMV・PPD・SET*・WBGTを比較
温熱快適性は室温だけでは決まりません。気温、湿度、気流、平均放射温度という環境4要素に、代謝量と着衣量を加えた6要素で人体の熱収支が変わります。26℃でも、冷たい窓面、強い吹出気流、薄着が重なれば寒く感じます。 PMVは集団の平均的な温冷感、PPDはそのPMVから予測する不満足者率、SET*は標準環境に置き換えた等価温度、WBGTは暑熱ストレスの指標です。目的の違う数値を使い分けましょう。 確認日:2026年8月1日。ISO 7730:2025、ANSI/ASHRAE Standard 55-2023、U ...
ビル管理の関連法令|空気・水道・排水・廃棄物・建築を使い分け
関連法令は法律名の一覧ではなく、「誰の、何を管理する規定か」で使い分けます。同じオフィスの空気でも、特定建築物の衛生管理、労働者の作業環境、建物の換気設備という3つの対象があり、複数法令が同時に適用されることがあります。 この記事では、空気、水道、排水、廃棄物、建築の5場面から、最初に確認する法令と重なる規定を整理します。古い数値を横並びで暗記するのではなく、設備条件と管理主体から判定できる形を目指します。 制度確認日:2026年8月1日。各法令の現行条文と、厚生労働省・国土交通省・環境省・文部科学省の一 ...
建築物環境衛生管理技術者の職務と選任|兼任・届出・帳簿
結論から言うと、管理技術者は特定建築物ごとに選任しますが、1人が複数棟を担当すること自体は現在禁止されていません。2022年4月以降は、兼任しても各棟の業務遂行に支障がないかを所有者等が確認する制度です。 選任後の実務は「届出して終わり」ではありません。管理計画、測定・検査結果の評価、改善の意見、帳簿・図面の整備までを一続きで捉えると、試験問題と現場判断の両方に対応できます。 制度確認日:2026年8月1日。建築物衛生法第5~7条、同法施行規則第5条・第20条、厚生労働省の改正後Q&Aを確認してい ...
建築物衛生法の事業登録8業種|基準・6年・立入検査・罰則
建築物衛生法の事業登録は営業許可ではなく、基準を満たした事業者が営業所ごと・業種ごとに受ける任意登録です。登録がなくても対象業務は行えますが、未登録の営業所が「登録業」と表示することはできません。 試験では、8業種の名称だけでなく、総合管理業の範囲、6年の有効期間、登録取消しと建物への改善命令の違い、罰金と過料の区別まで問われます。制度の対象を混ぜずに整理しましょう。 制度確認日:2026年8月1日。建築物衛生法第12条の2~5・第12条の10・第16条・第18条、同法施行規則、厚生労働省の登録制度解説を ...
建築物環境衛生管理基準|空気・水・清掃の数値と頻度
結論から言うと、管理基準は「数値」だけでなく、測る・検査する・点検する・清掃するの4動作で整理すると間違いにくくなります。空気環境は原則2か月、残留塩素は7日、排水・大掃除・ねずみ等の調査は6か月、貯水槽は1年が基本です。 ただし、雑用水のpH・臭気・外観や冷却塔の点検など、旧稿の早見表から抜けていた頻度があります。この記事では現行条文に合わせ、対象設備と動作までセットで整理します。 制度確認日:2026年8月1日。厚生労働省の法律・施行令・施行規則・管理基準解説と、環境省の現行水質基準を確認しています。 ...
【ビル管理士・行政概論】建築物衛生法と特定建築物(届出・面積要件・用途の定義)
この記事で分かること 特定建築物を用途・面積で判定する3ステップ 3,000m2と8,000m2を使い分ける条件 専用部分・共用部分・附属部分を含む面積計算 使用開始・新規該当・届出事項変更時の届出先と期限 結論:特定建築物は「建築物・用途・面積」の3段階で判定する 建築物衛生法の特定建築物は、建物全体の大きさだけでは決まりません。建築基準法上の建築物か、政令に列挙された特定用途があるか、その用途部分の面積が基準以上かを順に確認します。 面積基準は原則3,000m2以上です。ただし、専ら学校教育法第1条の ...
ビル管理士の衛生行政入門|憲法25条・WHO・保健所の役割
結論から言うと、衛生行政は「理念・法律・現場」の3層で整理すると分かります。憲法25条とWHO憲章は考え方の土台、建築物衛生法と地域保健法は国内制度、保健所と地方公共団体は現場へ接続する行政です。 ビル管理士は設備を動かすだけでなく、空気・水・清掃・ねずみ等の防除を、人の健康と法定記録へ結び付けます。この記事では、その入口だけに絞ります。 制度確認日:2026年8月1日。衆議院、WHO、厚生労働省、国土交通省の公開資料を確認しています。 この科目をビルメン資格ロードマップに置く理由 「ビルメン4点セット」 ...









