受験ガイド

二級ボイラー技士とは?試験概要・最新合格率・免許取得まで解説

二級ボイラー技士は、受験資格なしで挑戦できる国家試験です。

試験は4科目40問・3時間。令和7年度は21,349人が受験し、11,303人が合格しました。合格率は52.9%です。ただし、試験合格だけでは免許は交付されず、20時間のボイラー実技講習など所定の要件も満たす必要があります。

受験資格 不要(本人確認証明書は必要)
出題 五肢択一・4科目×10問
試験時間 13:30~16:30の3時間
合格基準 各科目40%以上、かつ合計60%以上
最新合格率 52.9%(令和7年度)
学科手数料 8,800円(非課税)

制度・統計確認日:2026年8月1日。試験日、空席、手数料、申請方法は変更される可能性があるため、申込時は公式ページを確認してください。

二級ボイラー技士は何ができる資格か

ボイラーは、水を加熱して蒸気や温水をつくる設備です。暖房・給湯・加熱・殺菌などの熱源として、ビル、病院、ホテル、工場などで使われます。高温・高圧を扱うため、一般のボイラーを取り扱う業務にはボイラー技士免許が必要です。

ここで最も大切なのが、「取り扱う人」と「作業主任者」の区別です。

ボイラーを取り扱う

免許の級に関係なく、二級・一級・特級のいずれでも、すべてのボイラーを取り扱えます。

作業主任者として指揮する

設備構成から求めた伝熱面積の合計により、選任できる免許の級が変わります。

法定の伝熱面積合計 作業主任者の最低資格
25m²未満 二級以上
25m²以上500m²未満 一級以上
500m²以上 原則として特級

「二級は25m²未満のボイラーしか扱えない」という説明は誤りです。25m²の境界は作業主任者の選任基準です。貫流ボイラー、高温ガス利用ボイラー、小規模ボイラーには面積計算や資格の例外があるため、実務では設備一覧から判定します。詳しくは「ボイラー取扱作業主任者|選任基準・職務・資格区分」で確認できます。

2026年度の試験概要

二級ボイラー技士免許試験は、安全衛生技術試験協会が実施します。受験資格はありません。オンライン申請も可能です。

項目 公式案内の内容
試験形式 五肢択一の学科試験
問題数 40問(各科目10問)
配点 各科目100点、合計400点
試験時間 13:30~16:30
免除科目 なし
本人確認 本人確認証明書を添付
学科手数料 8,800円(非課税)

令和8年度は全国の安全衛生技術センターに加えて、東京試験場・大阪試験場などの日程も公式ページに掲載されています。多くの会場で月ごとの受験機会がありますが、すべての会場で毎月同じ回数実施されるわけではありません。出張特別試験も含め、受けたい会場の実施日と空席を確認してください。

申込から当日、合格後の免許申請までの流れは「二級ボイラー技士の受験申込~当日の流れ完全ガイド」にまとめています。

4科目と出題範囲

科目 問題数 主な範囲
構造 10問 熱・蒸気、種類、主要部、附属品、自動制御
取扱い 10問 点火、運転、停止、用水、吹出し、点検
燃料・燃焼 10問 燃料、燃焼方式、通風、通風装置
関係法令 10問 安衛法令、ボイラー則、構造規格の関係条項

問題数は均等ですが、内容はつながっています。たとえば、水位計の構造を理解すると取扱い時の点検理由が分かり、さらに法令上の管理規定も覚えやすくなります。「構造→取扱い→燃焼→法令」の順で土台を作り、最後は4科目を並行して復習するのが基本です。

合格基準は「合計24問」だけではない

合格には、各科目40点以上、かつ4科目の合計240点以上が必要です。各科目10問なので、正答数に置き換えると各科目4問以上、合計24問以上が目安になります。

4科目の正答数 合計 判定
6・6・6・6 24問 合格基準を満たす
9・7・5・3 24問 1科目が4問未満で不合格
6・6・6・5 23問 合計が24問未満で不合格

高得点の科目で苦手科目の足切りを埋めることはできません。過去問演習では合計点だけでなく、4科目の点数を別々に記録しましょう。

最新合格率は52.9%|数字の読み方

安全衛生技術試験協会の最新統計では、令和7年度の合格率は52.9%です。

年度 受験者・合格者 合格率
令和7年度 21,349人・11,303人 52.9%
令和6年度 21,226人・11,428人 53.8%

前年度と比べると、受験者は123人増え、合格者は125人減り、合格率は0.9ポイント下がりました。2年とも約半数が合格していますが、これは「勉強しなくても受かる」という意味ではありません。受験者全体には経験者や再受験者も含まれ、個人の合格確率を示す数字ではないからです。

難易度は「入りやすいが、4科目の穴を作れない」

観点 取り組みやすさ 注意点
受験 受験資格なし 免許交付には別要件あり
形式 五肢択一40問 4科目すべてに足切り
日程 受験機会が多い 会場ごとに日程・空席が違う
教材 公式公表問題あり 法令改正の施行日に注意

2026年4月掲載の公式公表問題は、公式ページに「2026年1月1日以降に施行された法令に未対応」と注意書きがあります。古い問題で形式を学びつつ、法令分野は現行条文や改訂済み教材で補う必要があります。

試験合格から免許取得まで

受験資格がないことと、免許交付要件がないことは別です。実務経験のない初学者は、20時間のボイラー実技講習を修了するルートが分かりやすい選択肢です。講習は試験の前でも後でも受けられます。

1 受験申請
日程・会場を選ぶ
2 試験合格
4科目の基準を満たす
3 交付要件
実技講習修了など
4 免許申請
必要書類を提出

交付要件には、ほかにも「ボイラー取扱いの実地修習6か月以上」「ボイラー取扱技能講習修了後、小規模ボイラーを4か月以上取り扱った経験」など複数のルートがあります。旧稿のように「実務経験は4か月以上」と一括りにはできません。本人の経歴に対応する証明書を、免許申請先の案内で確認してください。

実技講習の役割、20時間の内訳、申込み時の注意点は「二級ボイラー技士の実技講習とは?内容・申込・注意点」で解説しています。

初学者の学習ルート

  1. 試験全体を確認する:4科目と合格基準を把握する
  2. 基礎を1周する:構造と取扱いを結び付け、燃焼・法令へ進む
  3. 公式公表問題を解く:正解だけでなく誤りの理由を確認する
  4. 科目別に点数を記録する:4問未満の科目を優先して戻る
  5. 40問を通して解く:本番と同じ順序で総合確認する

教材を選ぶ前に「二級ボイラー技士のテキスト・問題集の選び方」、科目ごとの弱点を決めるときは「二級ボイラー技士の科目別出題範囲と合格戦略」が役立ちます。学習期間の組み方は「二級ボイラー技士に一発合格するためのスケジュール例」を参照してください。

よくある質問

試験に実技はありますか?

ありません。二級ボイラー技士免許試験は学科試験のみです。免許交付要件の一つである「ボイラー実技講習」と、試験の実技科目を混同しないでください。

二級免許では大きなボイラーを取り扱えませんか?

免許の級に関係なく、すべてのボイラーを取り扱えます。制限があるのは、設備規模に応じてボイラー取扱作業主任者へ選任される場合です。

毎月必ず受験できますか?

多くの会場に月ごとの日程がありますが、会場によって回数が異なります。受付期間中でも定員に達すると締め切られるため、公式日程と申込状況を確認してください。

過去問だけで合格できますか?

公表問題は形式確認に有効ですが、掲載回数と法令の基準日には限りがあります。答えを暗記するだけでなく、各選択肢の根拠を現行の教材・公式資料で確認するほうが安全です。

理解度チェック

二級ボイラー技士免許に関する説明として最も適切なものはどれか。

  1. 25m²未満のボイラーしか取り扱えない
  2. すべてのボイラーを取り扱えるが、作業主任者の選任には規模による制限がある
  3. 小型ボイラーだけを取り扱える
  4. 500m²以上の作業主任者に必ず選任できる
  5. 免許がなくても一般ボイラーを取り扱える
解答を見る

正解:2
25m²・500m²の境界は作業主任者の選任基準です。取扱い業務そのものは免許の級を問いません。

4科目の正答数が8問・7問・5問・3問だった。判定として最も適切なものはどれか。

  1. 合計23問なので合格
  2. 合計60%以上なので合格
  3. 1科目が4問未満なので不合格
  4. 2科目が6問以上なので合格
  5. 法令以外なら3問でも合格
解答を見る

正解:3
合計は23問で60%にも届かず、さらに1科目が40%未満です。どちらの基準も満たす必要があります。

実務経験のない人が二級免許の交付要件を満たす代表的な方法はどれか。

  1. 試験合格だけで自動交付を待つ
  2. 20時間の登録ボイラー実技講習を修了する
  3. 危険物乙4を取得する
  4. 公表問題を3回解く
  5. 作業主任者として先に1年働く
解答を見る

正解:2
ボイラーを取り扱う経験を得にくい人は、登録機関の20時間講習を修了することで交付要件の一つを満たせます。

公式情報の確認先

まとめ

二級ボイラー技士は、受験資格なしで挑戦できる4科目40問の国家試験です。最新の令和7年度合格率は52.9%。一方で、科目ごと40%の足切りがあり、試験合格後も実技講習修了などの免許交付要件が必要です。

まず公式日程から受験候補日を決め、4科目の点数を別々に管理しながら学習を進めましょう。仕上げには「二級ボイラー技士 模擬試験【第1回】」で40問を通して確認できます。

制度・統計確認日/最終更新日:2026年8月1日

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

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