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結露の原理と湿り空気線図 ミニテスト【第3回】

結露の原理と湿り空気線図」の内容から出題するミニテスト第3回(全5問)です。結露対策の詳細と、結露+湿り空気線図の横断問題に挑戦しましょう。第1回・第2回の知識を総動員してください。

結露の原理と湿り空気線図 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

複層ガラス(ペアガラス)が結露防止に有効な理由として、正しいものはどれか。

(1)ガラスの表面が撥水加工されているため
(2)ガラスの間の空気層により室内側ガラスの表面温度低下を防ぐため
(3)ガラス自体が水蒸気を吸収するため
(4)ガラスの透過率が高く室内温度が上がるため
(5)ガラスの間に除湿剤が入っているため

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正解:(2)ガラスの間の空気層により室内側ガラスの表面温度低下を防ぐため
複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層(または不活性ガス層)を挟んだ構造です。この空気層が断熱材の役割を果たし、外気の冷たさが室内側のガラスに伝わりにくくなります。その結果、室内側のガラス表面温度が露点温度以下に下がりにくくなり、結露が防止されます。単板ガラスだと外気の冷たさがダイレクトに伝わるため、表面結露が起きやすいのです。

第2問

内部結露の防止に関する記述として、誤っているものはどれか。

(1)防湿層を室内側(高温側)に設ける
(2)防湿層を外気側(低温側)に設ける
(3)壁体内に水蒸気が侵入しにくい構造にする
(4)断熱材を適切に配置して壁体内の温度低下を防ぐ
(5)室内側の仕上げ材に透湿抵抗の高い材料を使う

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正解:(2)防湿層を外気側(低温側)に設ける
防湿層は高温側(室内側)に設置するのが正解です。「外気側(低温側)に設ける」は誤りです。防湿層の目的は、室内の暖かく湿った空気が壁の内部に入り込むのを防ぐことです。水蒸気は高温側から低温側に向かって移動するため、入り口である室内側でブロックしなければ意味がありません。外気側に防湿層を設けると、壁内部に入り込んだ水蒸気が閉じ込められ、かえって内部結露を悪化させます。

第3問

空気に水蒸気を加える「加湿」に使われる熱として、正しいものはどれか。

(1)顕熱
(2)潜熱
(3)放射熱
(4)伝導熱
(5)対流熱

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正解:(2)潜熱
加湿は空気中の水蒸気量を変化させる操作であり、このとき関係するのが潜熱です。潜熱は温度変化を伴わずに水の状態変化(液体→気体など)に使われる熱です。逆に、温度だけを変化させる(水蒸気量は変えない)のが顕熱です。空調では「温度を変える=顕熱」「湿度を変える=潜熱」「両方=全熱(エンタルピー)」と整理すると分かりやすいです。

第4問

結露の対策に関する記述として、誤っているものはどれか。

(1)室内の換気を行い、湿度を下げる
(2)壁体の断熱性能を向上させる
(3)室内の湿度を上げて、露点温度を高くする
(4)窓ガラスを複層ガラスにする
(5)水蒸気の発生源を管理する

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正解:(3)室内の湿度を上げて、露点温度を高くする
これは完全に逆効果です。湿度を上げると露点温度が上昇するため、壁や窓の表面温度が露点以下になりやすくなり、結露は悪化します。結露対策の基本は「表面温度を上げる」か「露点温度を下げる」のどちらかです。(1)換気で湿度を下げる→露点低下で有効、(2)断熱向上→表面温度アップで有効、(4)複層ガラス→表面温度アップで有効、(5)水蒸気源の管理→湿度抑制で有効です。

第5問

結露と湿り空気線図に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)湿り空気線図では、風速・気流分布も読み取ることができる
(2)内部結露を防ぐには、防湿層を外気側に設置する
(3)相対湿度100%のとき、乾球温度・湿球温度・露点温度はすべて等しい
(4)露点温度は相対湿度だけで決まり、絶対湿度には関係しない
(5)エンタルピーは潜熱のみで構成されており、顕熱は含まれない

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正解:(3)相対湿度100%のとき、乾球温度・湿球温度・露点温度はすべて等しい
これは第2回でも確認した重要ポイントです。相対湿度100%(飽和状態)では3つの温度がすべて一致します。他の選択肢を確認しましょう。(1)湿り空気線図で読めるのは7つの状態量で、風速は含まれません。(2)防湿層は室内側(高温側)が正解で、外気側は誤りです。(4)露点温度は絶対湿度(水蒸気量)で決まり、相対湿度だけでは決まりません。(5)エンタルピーは顕熱+潜熱の合計です。3回分の総まとめとして、全テーマを復習しましょう。

解説記事で知識を復習しましょう。

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