ミニテスト 建築物環境衛生管理技術者

環境衛生管理基準ミニテスト第1回|CO6ppm・温度18℃・頻度5問

管理基準は、数値だけでなく「対象・動作・頻度」まで一組で判断します。空気環境は原則2か月以内ごと、残留塩素は7日以内ごと、冷却塔等の点検は使用中1か月以内ごと、排水・大掃除・ねずみ等の調査は6か月以内ごとが軸です。

この第1回は、旧基準値を見抜く適否判定と年間計画を扱う5択5問です。各問は正解が1つ。選んだ後に、ほかの4肢がどの条件を取り違えたかまで確認してください。

法令・資料確認日:2026年8月8日。建築物衛生法施行令第2条、同法施行規則、厚生労働省の管理基準解説を確認しました。数値と頻度の詳しい一覧は「建築物環境衛生管理基準」に分け、このページは演習と誤答分析に特化しています。

解く前の3分整理|頻度と動作をセットにする

周期 代表項目 動作
7日以内 残留塩素 検査
1か月以内 冷却塔等 点検
2か月以内 空気環境 測定
6か月以内 排水・大掃除・防除 清掃・調査
1年以内 貯水槽・水管 清掃

同じ「6か月」でも、排水設備と大掃除は清掃、ねずみ・昆虫等は統一的な調査です。調査周期を、そのまま薬剤散布周期へ置き換えないことがポイントです。

第1問|2022年改正後の空気基準で判定する

空気調和設備がある居室で、浮遊粉じん0.14mg/m³、CO 6.2ppm、CO₂ 990ppm、温度17.8℃、相対湿度45%、気流0.4m/sを得た。現行基準上、不適合となる項目の組合せはどれか。

  1. 浮遊粉じんだけ
  2. COだけ
  3. 温度だけ
  4. COと温度
  5. CO₂と相対湿度
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正解:4

現行基準はCO6ppm以下、温度18℃以上28℃以下です。したがって6.2ppmと17.8℃の2項目が不適合です。CO 10ppm以下、温度17℃以上という旧基準を使うと見落とします。

浮遊粉じんは0.15mg/m³以下、CO₂は1,000ppm以下、相対湿度は40~70%、気流は0.5m/s以下なので、設例の値は各基準内です。数値は丸めて適合させず、基準とそのまま比較します。

第2問|空気環境測定の位置と頻度

浮遊粉じん、CO、CO₂、温度、相対湿度、気流の定期測定について、法令に沿う説明はどれか。

  1. 建物1階の機械室だけで、1年以内ごとに測定する。
  2. 各階ごとに、通常の使用時間中、居室中央部の床上75cm以上150cm以下で、2か月以内ごとに測定する。
  3. 各階の天井面から10cmの位置で、毎週測定する。
  4. 屋外空気だけを、建物が無人の時間帯に6か月以内ごとに測定する。
  5. 苦情が出た階だけを測定すれば、定期測定は不要である。
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正解:2

定期測定は2か月以内ごとに1回、通常の使用時間中に、各階ごと、居室中央部、床上75~150cmの位置で行います。利用者が実際に呼吸する空間を代表させるためです。

機械室・天井付近・無人時だけでは、通常利用時の居室環境を代表できません。異常時の追加測定は重要ですが、それで法定の定期測定が不要になるわけではありません。測定実務は「空気環境測定の基準と実務」で確認できます。

第3問|ホルムアルデヒドは同じ2か月周期ではない

大規模模様替え後の建築物が2025年11月15日に使用を開始した。ホルムアルデヒド測定の基本的な時期として、最も適当なものはどれか。

  1. 使用開始日の深夜に1回だけ測定する。
  2. 使用開始から2か月以内ごとに、永久に測定する。
  3. 使用開始後、最初に到来する2026年6月1日から9月30日までの期間に1回測定する。
  4. 大規模模様替えは対象外なので測定しない。
  5. 次の建築確認まで測定を延期する。
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正解:3

ホルムアルデヒドは、建築、増築、大規模修繕または大規模模様替え後、使用開始から最初に到来する6月1日~9月30日の期間に1回測定します。ほかの空気6項目と同じ2か月周期ではありません。

基準は0.1mg/m³以下です。基準を超えた場合は低減措置を講じ、翌年の同期間にも測定します。3は通常の初回測定を答えており、1・2は時期、4は対象行為、5は手続を取り違えています。

第4問|飲料水の3つの周期

飲料水の管理計画として、基本の組合せが正しいものはどれか。

  1. 遊離残留塩素0.1mg/L以上を7日以内ごとに検査し、主要16項目を6か月以内ごとに検査し、貯水槽を1年以内ごとに清掃する。
  2. 遊離残留塩素0.1mg/L以下を1か月以内ごとに検査し、貯水槽を5年以内ごとに清掃する。
  3. 残留塩素は水質検査を行う年だけ確認し、貯水槽は異臭が出た後に清掃する。
  4. 主要16項目を毎日検査すれば、残留塩素の検査は不要である。
  5. 貯水槽を毎年清掃すれば、水質検査と残留塩素の確認は不要である。
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正解:1

遊離残留塩素は0.1mg/L以上を7日以内ごと、定期水質検査の主要16項目は6か月以内ごと、貯水槽清掃は1年以内ごとが基本です。検査と清掃は目的が違うため、どれか一つで代替できません。

残留塩素は消毒効果、水質検査は水の適否、貯水槽清掃は汚染源の除去を確認します。異常を認めた場合の追加検査や、健康被害のおそれがある場合の給水停止も、定期計画とは別に必要です。

第5問|6か月ごとの「清掃」と「調査」を分ける

排水・清掃・ねずみ等の年間計画として、最も適当なものはどれか。

  1. 排水設備は1年以内ごとに清掃し、大掃除は不要とする。
  2. ねずみ・昆虫等は、発生状況に関係なく6か月以内ごとに一律薬剤散布する。
  3. 大掃除だけ6か月以内ごとに行い、排水設備とねずみ等は苦情後に初めて確認する。
  4. 排水設備の清掃と大掃除を6か月以内ごとに行い、ねずみ等は6か月以内ごとに統一的に調査して結果に応じた措置を行う。
  5. ねずみ等の調査記録は、捕獲がゼロなら残さない。
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正解:4

排水設備の清掃と定期・統一的な大掃除は6か月以内ごとです。ねずみ・昆虫等は、発生場所、生息場所、侵入経路、被害状況を6か月以内ごとに統一的に調査し、結果に基づいて必要な措置を行います。

「6か月ごと」を一律薬剤散布の周期とする2は誤りです。捕獲ゼロも、生息なしと判断した根拠や調査条件を説明する重要な記録です。防除計画へのつなぎ方は「IPM防除計画の作り方」で整理しています。

採点|値だけでなく、条件まで言えるか

正解数 判定 次の行動
5問 基準と周期は安定 誤答の違いを説明する
4問 条件を1つ再確認 対象・動作・頻度を分解
2〜3問 旧値か周期が混在 周期表を作り直す
0〜1問 本記事から復習 施行令2条と規則を確認

「COは6」「温度は18~28」だけで終わらず、空気測定はどこでいつ行うか、残留塩素は下限か上限か、6か月ごとに何をするのかを答えられる状態にしてください。

間違えた分野の戻り先

追加演習

同じテーマを別の角度から解く場合は「環境衛生管理基準と点検頻度 ミニテスト第2回」「環境衛生管理基準と点検頻度 ミニテスト第3回」へ進めます。本ページで現行値と動作を固めてから進むのがおすすめです。

公式の確認先

まとめ|現行値と動作を一組で覚える

空気調和設備の現行基準はCO 6ppm以下、温度18~28℃です。定期測定は各階、通常使用時、居室中央部の床上75~150cmで2か月以内ごとに行います。ホルムアルデヒドは同じ周期ではありません。

飲料水は残留塩素7日、水質検査6か月、貯水槽清掃1年を分けます。排水と大掃除は6か月ごとの清掃、ねずみ等は6か月ごとの調査と結果に応じた措置です。数値・対象・動作・頻度の4点で判定してください。

法令・資料確認日/最終更新日:2026年8月8日

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