【二級ボイラー技士・法令】ボイラー取扱作業主任者|選任基準・職務・資格区分
結論:ボイラー取扱作業主任者に必要な免許は、原則として換算後の伝熱面積の合計で決まります。25m²未満は二級以上、25m²以上500m²未満は一級以上、500m²以上は特級です。ただし、貫流ボイラーだけを取り扱う場合と、小規模ボイラーだけを取り扱う場合には例外があります。 さらに、作業主任者になれる範囲と、取扱い作業そのものに就ける範囲は別です。二級ボイラー技士は規模を問わずボイラーの取扱い業務に就けますが、伝熱面積25m²以上の設備群では作業主任者になれません。この記事では、この混同しやすい2本の線を分 ...
【二級ボイラー技士・法令】設置届・落成検査・使用検査|違いと手続
結論から言うと、設置届・落成検査・使用検査は同じ手続ではありません。設置届は工事計画の事前届出、落成検査は据付け後の設置状況の検査、使用検査は輸入品・長期未設置品・廃止品などの機体を対象とする検査です。また、小型ボイラーが設置後に出すのは「使用届」ではなく小型ボイラー設置報告書です。 最初に用語を分ける 設置届:工事開始30日前までの計画届落成検査:据付け後にボイラー室・配置・基礎等を確認使用検査:輸入品・長期未設置品・廃止品等の機体を確認設置報告:移動式は設置前、小型は設置後遅滞なく提出 新設と廃止品の ...
【二級ボイラー技士・燃焼】NOx・SOx・ばいじん|低温腐食と排出対策
結論から言うと、ボイラー排ガスの問題はNOx、SOx、ばいじん、COを同じ原因で説明しないことが第一歩です。NOxは高温域の温度・酸素・滞留時間や燃料中窒素、SOxは主に燃料中硫黄、ばいじん・COは空気量だけでなく混合・霧化・火炎冷却にも左右されます。さらに、SOxの一部は低温部で硫酸となり設備を腐食させます。 試験で先に分ける サーマルNOx=空気中の窒素が高温域で酸化フューエルNOx・SOx=燃料中の窒素・硫黄に由来CO・すす=不完全燃焼のサイン低温腐食=硫酸が冷たい金属面へ凝縮 発生源から煙突までを ...
【二級ボイラー技士・法令】ボイラーの定義|簡易・小型・小規模の判定
結論から言うと、法令上の区分は簡易ボイラーを先に除外し、残った「ボイラー」の中から小型ボイラーを判定するのが正しい順序です。さらに「小型ボイラー」と「小規模ボイラー」は別物です。名称が似ていますが、必要な教育・資格と検査が変わるため混同できません。 最重要の区別 小型ボイラー:施行令1条4号。取扱いは特別教育小規模ボイラー:小型ではないボイラーのうち施行令20条5号の範囲。技能講習が関係簡易ボイラー:施行令1条3号で「ボイラー」から除外される小規模機器 法令上の判定は3段階で行う 蒸気・温水を作る装置の判 ...
【二級ボイラー技士・燃焼】伝熱の基礎|伝導・対流・放射と伝熱量の計算
結論から言うと、ボイラーの伝熱は「火炎・燃焼ガスから管表面へ」「管壁を通って」「水へ」という経路で進み、その途中に放射・対流・伝導が同時に現れます。三つを別々に暗記するだけでは、スケールで管が過熱する理由や、通風を強くしすぎても効率が上がるとは限らない理由を説明できません。 最初に押さえる三つ 伝導=物質の内部を熱が移る対流=流体と固体表面の間で熱が移る放射=電磁波で熱が移り、真空でも伝わる ボイラーの伝熱経路を一枚でつかむ 燃焼ガス側からボイラー水側まで 火炎・高温ガス放射+対流 → すす・灰ガス側の熱 ...
【二級ボイラー技士・燃焼】通風装置|自然・押込み・誘引・平衡通風
この記事で分かること 自然通風力を煙突高さとガス密度差から求める方法 押込み・誘引・平衡通風の圧力分布と空気漏入 ダンパ・入口ベーン・回転数制御の違い ファンの相似則と、回転数低下による動力削減の計算 結論:通風は、燃焼用空気を供給し、炉・伝熱面・煙道の抵抗を越えて燃焼ガスを煙突へ運ぶ仕組みです。方式の違いはどこで圧力を上げるか/下げるかで見分けます。 押込み通風は空気側から押し、誘引通風は排ガス側から引き、平衡通風は両方を協調させて炉内を所定圧力に保ちます。旧本文の「誘引なら気密構造は不要」「押込みファ ...
【二級ボイラー技士・燃焼】ガスバーナ|拡散・予混合と逆火・吹消え
この記事で分かること 拡散燃焼・予混合燃焼・部分予混合の違い 逆火、リフト、吹消えが起きる速度関係 マルチスパッド、パイロット、送風機一体形の位置付け 点火シーケンスと火炎不安定の原因切り分け 結論:ガスバーナは油のような霧化が不要な代わりに、燃料ガスと空気を「どこで・どこまで」混ぜるかが性能と安全性を左右します。拡散燃焼はバーナ出口付近で混合し、予混合燃焼は上流で可燃混合気を作ります。 予混合火炎では、混合気の噴出速度と火炎伝播速度の釣り合いが重要です。遅すぎれば逆火、速すぎればリフトから吹消えへ向かい ...
【二級ボイラー技士・燃焼】油バーナの種類|圧力噴霧・蒸気噴霧・回転式
この記事で分かること 油バーナを「霧化に使うエネルギー」で分類する方法 単純圧力噴霧式と戻り油式の油量調節の違い 蒸気・空気噴霧式、回転式、ガンタイプの特徴 すす・脈動・カーボン付着を原因から切り分ける手順 結論:油バーナは、燃料油を細かな油滴にし、加熱・蒸発した燃料蒸気を空気と混ぜて燃やす装置です。見分け方は名称の丸暗記ではなく、油圧、蒸気・空気、回転カップのどれで油膜を壊すかに注目します。 旧本文にあった「圧力は必ず1〜3MPa」「C重油は必ず80〜105℃」「蒸気を2〜5%消費」「空気噴霧式は温水ボ ...
【二級ボイラー技士・燃焼】燃焼の基礎理論|理論空気量・空気比・燃焼ガス量の計算
この記事で分かること 理論酸素量・理論空気量・実際空気量のつながり 空気比と過剰空気率を混同しない計算方法 乾き燃焼ガスと湿り燃焼ガスの違い 排ガスのO₂・CO₂・COから燃焼状態を読む際の注意点 結論:燃焼計算は、①燃料が必要とする酸素量 → ②空気中の酸素21%で割って理論空気量 → ③空気比を掛けて実際空気量 → ④生成ガスと過剰空気を足して燃焼ガス量、の順に追えば整理できます。 空気は不足すると局所的な不完全燃焼を招き、多すぎると余分な窒素や酸素まで加熱して排ガス損失を増やします。ただし、適正空気 ...
【二級ボイラー技士・燃焼】都市ガス・LPG・石炭|気体・固体燃料の性質と計算
この記事で分かること 天然ガス・LNG・都市ガス13A・LPGを混同しない整理法 メタンとLPGの漏えい時に、滞留場所が異なる理由 メタンとプロパンの理論空気量を反応式から求める方法 石炭の工業分析と元素分析、固定炭素と炭素の違い 結論:気体燃料は空気と混ざりやすく制御性に優れますが、漏えい時の安全判断はガスの空気に対する密度、供給圧力、換気の流れを一緒に見ます。固体燃料は、炭種名の暗記だけでなく、水分・灰分・揮発分・固定炭素が燃焼へ及ぼす影響まで結び付けると理解できます。 旧本文にあった「13Aは全国同 ...









