ミニテスト 建築物環境衛生管理技術者

熱と伝熱の基礎 ミニテスト【第3回】

熱と伝熱の基礎」の内容から出題するミニテスト第3回(全5問)です。熱貫流率Kの意味とQ=K×A×ΔTの計算を確実に解けるか確認しましょう。計算問題は本番でも差がつくポイントです。

熱と伝熱の基礎 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

熱貫流率Kに関する記述として、正しいものはどれか。

(1)Kが大きいほど断熱性能が高い
(2)Kが小さいほど断熱性能が高い
(3)Kは壁体の面積に比例する
(4)Kは室内外の温度差に比例する
(5)Kの単位はW/mである

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正解:(2)Kが小さいほど断熱性能が高い
熱貫流率K〔W/(m²・K)〕は、壁体を通じてどれだけ熱が逃げやすいかを表す値です。Kが大きい=熱が逃げやすい=断熱が悪いKが小さい=熱が逃げにくい=断熱が良いと覚えましょう。断熱性能を上げるには、壁を厚くしたり断熱材を入れたりしてKを小さくします。(1)は逆なので要注意。試験では「大きい・小さい」の入れ替えが頻出です。

第2問

壁体に断熱材を追加した場合、熱貫流率Kはどうなるか。

(1)大きくなる
(2)小さくなる
(3)変わらない
(4)断熱材の種類に関係なく一定になる
(5)壁体の厚さが変わらなければ変化しない

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正解:(2)小さくなる
断熱材を追加すると、壁体全体の熱抵抗(1/K)が増加するため、熱貫流率Kは小さくなります。計算式 1/K = 1/αi + d/λ + 1/αo を見ると、断熱材を追加するということは d/λ の項が増えることを意味します。断熱材はλ(熱伝導率)が小さい材料なので、d/λ の値は大きくなり、1/Kが大きくなる=Kが小さくなるわけです。「断熱材追加→K小さく→断熱アップ」の流れを押さえましょう。

第3問

熱貫流率K=2.0 W/(m²・K)の壁体(面積10 m²)において、室内外の温度差が15℃のとき、壁体を通過する熱量Q〔W〕はいくらか。

(1)30 W
(2)75 W
(3)150 W
(4)300 W
(5)600 W

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正解:(4)300 W
熱貫流量の公式 Q = K × A × ΔT に数値を代入します。
Q = 2.0 × 10 × 15 = 300 W
この公式は「K(熱貫流率)× A(面積)× ΔT(温度差)」の掛け算だけなので、落ち着いて計算すれば確実に正解できます。単位の確認もしておくと安心です。W/(m²・K) × m² × K = W となり、ちゃんとワット(W)が出ます。

第4問

熱貫流率Kの計算式「1/K = 1/αi + d/λ + 1/αo」に関する記述として、正しいものはどれか。

(1)αi は壁体の熱伝導率を表す
(2)d/λ は壁体内部の熱伝導に対する抵抗を表す
(3)αo は壁体の厚さを表す
(4)1/K の値が小さいほど断熱性能が高い
(5)この式では熱放射の影響は考慮されていない

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正解:(2)d/λ は壁体内部の熱伝導に対する抵抗を表す
この式の各項目を整理しましょう。1/αi は室内側の熱伝達抵抗(空気→壁面)、d/λ は壁体内部の熱伝導抵抗(dは壁の厚さ、λは熱伝導率)、1/αo は外気側の熱伝達抵抗(壁面→外気)です。1/Kは熱貫流の「全抵抗」であり、値が大きいほど熱が通りにくい=断熱性能が高いので(4)は逆です。「1/K=全抵抗=大きいほど断熱良い」「K=小さいほど断熱良い」と対比して覚えましょう。

第5問

伝熱と熱貫流に関する記述として、誤っているものはどれか。

(1)熱伝導は物質の内部を熱が移動する現象である
(2)熱伝達は壁面と周囲の空気との間の熱移動である
(3)熱貫流率Kが大きいほど、壁体を通過する熱量は多くなる
(4)ステファン・ボルツマンの法則では、放射エネルギーは絶対温度の2乗に比例する
(5)熱貫流は、熱伝達と熱伝導を合わせた壁全体の熱移動を表す

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正解:(4)ステファン・ボルツマンの法則では、放射エネルギーは絶対温度の2乗に比例する
ステファン・ボルツマンの法則で放射エネルギーが比例するのは、絶対温度の4乗です。「2乗」は誤りです。第2回でも出題しましたが、この「4乗」は試験で繰り返し問われる超重要ポイントです。その他の選択肢はすべて正しい内容です。(1)熱伝導=物質内部、(2)熱伝達=壁と空気、(3)K大=通過熱量多い、(5)熱貫流=伝達+伝導+伝達の合計。第1回・第2回の総まとめとしてしっかり復習しましょう。

解説記事で知識を復習しましょう。

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