ミニテスト 建築物環境衛生管理技術者

空気調和機と加湿装置 ミニテスト【第3回】

空気調和機と加湿装置」の内容から出題するミニテスト第3回(全5問)です。湿り空気線図上の加湿変化や超音波式の弱点など、発展的なひっかけに挑戦しましょう。

空気調和機と加湿装置 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

蒸気方式の加湿が湿り空気線図上でどのように変化するか、正しいものはどれか。

(1)湿球温度一定の線に沿って移動する
(2)乾球温度が大きく下がりながら湿度が上がる
(3)ほぼ水平方向に移動する(温度一定で湿度のみ上昇)
(4)絶対湿度が一定のまま温度だけが上がる
(5)露点温度一定の線に沿って移動する

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正解:(3)ほぼ水平方向に移動する(温度一定で湿度のみ上昇)
蒸気方式は等温加湿なので、空気温度がほとんど変わらず湿度だけが上がります。湿り空気線図上では水平方向に右へ移動します。一方、水噴霧方式は気化熱で空気が冷えるため、湿球温度一定の線に沿って左上方向に移動します((1)は水噴霧方式の変化)。この違いは湿り空気線図の問題と絡めて出題されるため、確実に区別しましょう。

第2問

超音波式加湿器に関する記述として、誤っているものはどれか。

(1)超音波振動で水を微細な霧にして放出する方式である
(2)消費電力が比較的小さい
(3)水中のミネラル分が白い粉として周囲に付着することがある
(4)水を加熱しないため衛生管理が重要である
(5)蒸気方式と同様に等温加湿であり衛生的である

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正解:(5)蒸気方式と同様に等温加湿であり衛生的である
超音波式は水方式に分類され、冷却加湿(気化熱で温度が下がる)です。等温加湿ではありません。また、水を加熱しないため衛生面のリスクが高く、蒸気方式のように「衛生的」とはいえません。水槽内で細菌が繁殖すると、微細な霧とともに室内にまき散らされる危険があります。さらに水中のミネラル分が白い粉として家具や機器に付着する問題もあり、水質管理と定期清掃が欠かせません。

第3問

AHUの冷却コイルで冷房運転中に除湿が自動的に行われる理由として、正しいものはどれか。

(1)冷却コイルが水蒸気を吸着するため
(2)冷却コイル表面が空気の露点温度以下になり水蒸気が凝縮するため
(3)送風機の風圧で水蒸気が押し出されるため
(4)冷却コイルに活性炭が内蔵されているため
(5)加湿器が同時に除湿モードで作動するため

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正解:(2)冷却コイル表面が空気の露点温度以下になり水蒸気が凝縮するため
夏場の冷房運転時、冷却コイルには約7℃の冷水が流れます。空気がコイルに接触するとコイル表面の温度が空気の露点温度以下になり、空気中の水蒸気が結露して水滴としてコイル表面に付着します。これが冷却除湿の仕組みです。冷房と同時に自動的に除湿が行われるため、夏場のオフィスの湿度が下がるのはこのおかげです。結露した水はドレンパンで受けて排水されます。

第4問

加湿方式と特徴の組合せとして、誤っているものはどれか。

(1)蒸気吹込み式 ── 等温加湿・衛生的・加湿量の制御が容易
(2)電熱式 ── 等温加湿・ボイラー不要・小規模施設向き
(3)水噴霧式 ── 冷却加湿・気化熱で空気温度が下がる
(4)気化式 ── 冷却加湿・飛散粒子が水噴霧式より少ない
(5)超音波式 ── 等温加湿・消費電力が小さい・衛生的

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正解:(5)超音波式 ── 等温加湿・消費電力が小さい・衛生的
超音波式は水方式なので冷却加湿であり、等温加湿ではありません。また、水を加熱しないため衛生面のリスクが高く「衛生的」とはいえません。消費電力が小さいという点だけは正しいです。等温加湿で衛生的なのは蒸気方式(蒸気吹込み式・電熱式)です。(1)〜(4)はすべて正しい組合せです。この5方式の特徴を正確に区別できるかが試験のカギです。

第5問

AHU(空気調和機)の保守管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1)エアフィルタの汚れを定期的に確認し、交換または清掃する
(2)冷却コイルのドレンパンに溜まった水は定期的に排水する
(3)加湿器の水槽は衛生管理のため定期的に清掃する
(4)送風機のベルトの劣化や緩みを点検する
(5)フィルタの汚れは空調の性能に影響しないため放置してよい

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正解:(5)フィルタの汚れは空調の性能に影響しないため放置してよい
フィルタが汚れると圧力損失が増加し、送風量が低下して空調能力が落ちます。さらにフィルタに溜まったホコリは微生物の栄養源になり、カビや細菌が繁殖して空気質を悪化させます。フィルタの定期的な交換・清掃はAHU保守管理の最重要項目です。ドレンパンの排水や加湿器の水槽清掃も、レジオネラ属菌等の繁殖を防ぐために欠かせません。

解説記事で知識を復習しましょう。

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