この5問で身につくこと
- 再検査期間を数え始める日を特定できる
- 「6年・5年・3年・1年1月」を容器別に整理できる
- 直接刻印が難しい容器の標章を判断できる
- 再検査の外観検査と耐圧試験を説明できる
結論から言います。容器再検査は、年数だけを暗記すると間違えます。まず容器の種類を見分け、次に起算日と例外条件を当てはめるのが正しい順序です。
この第2回では、同じテーマの「容器の刻印・塗色・再検査の判定問題5問【第1回】」と問題を重ねず、起算日・標章・検査方法まで一段深く扱います。
旧版の訂正
訂正1:旧版はFPを耐圧試験圧力、Mを最高充塡圧力としていました。正しくは、TPが耐圧試験における圧力、FPが最高充塡圧力、Mは圧力の単位メガパスカルを示す記号です(容器保安規則第8条第1項第11号・第12号)。
訂正2:一般継目なし容器を「20年以上は2年」としていましたが、正しくは経過年数を問わず5年です。20年以上で2年になるのは、原則として溶接容器・超低温容器・ろう付け容器です(第24条第1項第1号・第3号)。
訂正3:刻印はすべて金属へ直接打ち込む、と説明していました。第8条は直接刻印を原則としつつ、薄肉容器、ろう付け容器、再充塡禁止容器、一定の複合容器など、直接刻印が難しい容器には標章を掲示する方式を定めています。
再検査期間は「容器の種類→例外→経過年数」の順で決める
| 容器 | 主な期間 | 注意点 |
|---|---|---|
| 溶接・超低温・ろう付け | 20年未満5年 20年以上2年 |
小型容器の特例あり |
| 一般継目なし | 5年 | 20年でも5年 |
| 一般複合 | 3年 | 医療用酸素用は5年 |
| アルミ製スクーバ用継目なし | 1年1月 | 一般継目なしと分ける |
たとえば同じ外観のボンベでも、胴に溶接部があるか、耐圧部分に溶接部がないか、複合材料かで期間が変わります。現物を扱う場面では、色だけで判断せず、刻印・標章と容器の構造を確認します。
再検査の起算日と検査内容
一般的な一般継目なし容器などの再検査では、外観検査に加えて耐圧試験を行います。膨張測定試験では、漏れや異常膨張がなく、恒久増加率が原則10%以下であることが合格基準です。一般複合容器は5%以下と、さらに厳しくなります。
現行法令・公式資料の確認先
法令確認日:2026年7月30日。e-Gov法令APIの2026年6月12日施行版で照合しました。問題文・事例・数値は独自作成です。
第1問:直接刻印が難しい容器
【問1】容器検査合格後の刻印・標章について、容器保安規則第8条に照らして最も適切なものはどれですか。
(1) どの容器も必ず胴部へ直接刻印する
(2) 直接刻印が難しい容器は検査合格の表示を省略できる
(3) 刻印は消えやすいペンで記載してよい
(4) 直接刻印を原則とするが、薄肉容器や再充塡禁止容器などには定められた標章方式がある
(5) 標章方式は所有者が自由に決められる
第2問:合格月から起算日を決める
【問2】一般継目なし容器が初めて容器検査に合格し、刻印に「2026年6月」と示されました。通常の月単位で期間を数えるこの容器について、再検査期間の起算日はどれですか。
(1) 2026年5月1日
(2) 2026年5月31日
(3) 2026年6月1日
(4) 2026年6月30日
(5) 初回充塡をした日
第3問:小型溶接容器の6年特例
【問3】製造後12年の溶接容器について、再検査期間が6年となり得る条件の組合せはどれですか。いずれも所定の時期以後に容器検査等へ合格しているものとします。
(1) 耐圧試験圧力3.0MPa・内容積25L・充塡ガスはフルオロカーボン134a
(2) 耐圧試験圧力3.1MPa・内容積25L・充塡ガスはフルオロカーボン134a
(3) 耐圧試験圧力3.0MPa・内容積26L・充塡ガスはフルオロカーボン134a
(4) 耐圧試験圧力3.0MPa・内容積25L・充塡ガスはアンモニア
(5) 耐圧試験圧力2.5MPa・内容積20L・製造後22年
第4問:一般継目なしとスクーバ用を分ける
【問4】容器再検査の期間の組合せとして、最も適切なものはどれですか。
(1) 一般継目なし容器5年、アルミニウム合金製スクーバ用継目なし容器1年1月
(2) 一般継目なし容器2年、同スクーバ用容器5年
(3) 一般継目なし容器3年、同スクーバ用容器3年
(4) 一般継目なし容器1年1月、同スクーバ用容器5年
(5) どちらも製造後20年で2年
第5問:耐圧試験の合格基準
【問5】一般継目なし容器の再検査で膨張測定試験を行いました。漏れと異常膨張はなく、恒久増加率は8%でした。他の条件にも問題がない場合の判定として、最も適切なものはどれですか。
(1) 恒久増加率は0%でなければならないため不合格
(2) 恒久増加率5%を超えたため、すべての容器で不合格
(3) 原則の10%以下を満たすため合格
(4) 外観検査だけでよく、耐圧試験の結果は判定に使わない
(5) 20%以下なら合格なので判定できない
採点結果と誤答別の復習先
| 正解数 | 理解度 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 5問 | 例外まで区別できる | 第3回へ進む |
| 3〜4問 | 起算日か例外に弱点 | 該当表を見直す |
| 0〜2問 | 容器区分の整理が先 | 第1回と本記事の表を復習 |
- 問1を誤答:直接刻印が原則、難しい容器は標章
- 問2を誤答:合格月の前月末日から数える
- 問3を誤答:3.0MPa以下・25L以下・除外ガスを確認
- 問4を誤答:スクーバ用は1年1月の独立区分
- 問5を誤答:恒久増加率は原則10%、一般複合は5%
次の練習と学習ルート
まとめ
容器再検査は、容器区分を特定してから期間を当てはめます。一般継目なし容器は5年、一般複合容器は原則3年、アルミニウム合金製スクーバ用継目なし容器は1年1月です。一定の小型溶接容器には20年未満で6年の特例があります。
起算日は原則として合格月の前月末日です。再検査では外観に加えて圧力を加えた後の漏れや変形も確認します。年数だけでなく「何の容器か・いつから数えるか・何を検査するか」を一続きで覚えてください。
最終更新日:2026年7月30日
※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。
内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。