第三種冷凍機械責任者 模擬試験 第2回(全35問)
本試験と同じ2科目・全35問・五肢択一で通して解ける模擬試験です。機器の働きと測定値の読み方、許可・届出・検査の違いを確認する35問です。冷凍能力や充填質量の計算も含みます。公表問題の転載ではなく、当サイト独自の学習問題です。
2026年9月7日に問題と正答を見直し、法令に関する設問を高圧ガス保安法・関係政省令で照合しました。各選択肢の正誤の理由と、計算の式・単位、法令の適用条件を解説しています。
本ページは学習用の非公式模試です。得点は本試験の合格を保証しません。法令や試験の実施内容は、受験する年度の公式資料でも確認してください。
本試験には複数の記述の組合せを選ぶ問題もあります。本模試は、知識の確認と計算練習に重点を置いた五肢択一です。科目免除を受ける方は、受験する科目だけを使ってください。
科目別の問題数と合格基準
| 科目 | 問題番号 | 試験時間 | 合格ライン |
|---|---|---|---|
| 第1科目:保安管理技術 | 問1〜問15(15問) | 90分 | 9問以上(60%) |
| 第2科目:法令 | 問16〜問35(20問) | 60分 | 12問以上(60%) |
| 合計 | 35問 | 2時間30分 | 2科目とも60%以上 |
高圧ガス保安協会の案内では、合格基準は各科目とも満点の60%程度で、1科目でも基準を満たさなければ不合格です。本模試では保安管理技術9問以上・法令12問以上を合格の目安にします。9問・12問ちょうども目安に達した扱いです。保安管理技術は1問あたり6分、法令は1問あたり3分が目安になります。
解き方
① 解答用紙を別タブで開く
② 35問を通して解き、解答用紙に記録する
③ 解答・解説で採点し、科目別の得点を出す
筆記試験(全35問)
第1科目:保安管理技術【問1〜問15】
問1
蒸発器の冷媒流量が0.12 kg/s、入口と出口の比エンタルピーがそれぞれ240、390 kJ/kgである。定常運転で配管からの熱の出入りを無視すると、冷凍能力はどれか。
(1)1.8 kW
(2)18 kW
(3)28.8 kW
(4)46.8 kW
(5)75.6 kW
問2
図のp-h線図で、膨張弁入口の高圧液をウ、出口の低圧の気液混合冷媒をエとする。断熱で軸仕事がなく、流速・高さの変化を無視した絞りについて正しいものはどれか。
(1)エの比エンタルピーはウより圧縮仕事分だけ大きい
(2)ウからエへの線は一定圧力の水平線になる
(3)エでは圧力低下により冷媒がすべて液体になる
(4)ウとエの比エンタルピーは等しく、線は下向きの垂直線になる
(5)ウからエへの比エンタルピー差が蒸発器の冷凍効果になる
問3
同じ熱交換器で汚れが増え、汚れによる熱抵抗だけが増加した。伝熱面積と平均温度差が同じ場合、適切な説明はどれか。
(1)熱通過率が下がり、交換できる熱量も減る
(2)伝熱面積が同じなら、交換熱量も変わらない
(3)汚れの層が厚いほど、熱抵抗が小さくなる
(4)熱通過率が上がり、交換熱量も増える
(5)熱抵抗の増加は冷媒圧力だけに影響し、伝熱には関係しない
問4
R22用の装置を別冷媒に変更する計画について、保安上適切な判断はどれか。
(1)冷媒番号の先頭が同じなら、油とシール材をそのまま使える
(2)オゾン破壊係数が0なら、既存装置の耐圧確認を省略できる
(3)配管の接続寸法が合えば、R410Aを同じ質量だけ充填できる
(4)冷媒を混ぜると、元の装置の設計圧力に自動的に近づく
(5)圧力・油・材料・制御の適合性をメーカーの指定に従って確認する
問5
循環ブラインの濃度を比重から管理するとき、適切な方法はどれか。
(1)種類の違うブラインでも同じ換算表を使う
(2)測定温度が変わっても比重の温度補正は省く
(3)ブラインの種類と液温に対応した換算表で濃度を求める
(4)凍結温度を下げるため、濃度を限界なく高める
(5)濃度が適正なら、pHや腐食の状態は確認しなくてよい
問6
吸込み弁を持ち上げる方式のアンローダを備えた多気筒往復圧縮機で、一部の気筒を無負荷にした。どの説明が適切か。
(1)対象気筒のガスは吸込み側へ戻り、有効な吐出し量が減る
(2)対象気筒のすきま容積がなくなり、吐出し量が増える
(3)対象気筒だけピストンの往復運動が止まる
(4)凝縮器の冷却水を止めて、対象気筒の圧力を調整する
(5)吐出し弁を閉塞して、ガスを気筒内に閉じ込める
問7
空気が混入した凝縮器の圧力と温度を評価する際、正しい説明はどれか。
(1)圧力計の指示は冷媒蒸気だけの分圧を表す
(2)空気は冷媒とともにすべて凝縮して液配管へ流れる
(3)全圧は冷媒蒸気と不凝縮ガスの分圧の和になる
(4)空気の混入で全圧が下がるため、圧縮比は小さくなる
(5)圧力上昇があれば、冷却水温度や汚れを調べる必要はない
問8
乾式フィンコイル蒸発器の着霜が進んだときの変化として、適切なものはどれか。
(1)霜が伝熱を助け、風量も増える
(2)空気の流れと伝熱が妨げられ、除霜が必要になる
(3)霜が厚くなっても、冷媒の流量だけ増やせば能力は必ず回復する
(4)霜は被冷却空気の水分と無関係に生じる
(5)除霜中も通常の冷却能力を連続して維持できる
問9
圧縮機へ液冷媒が戻るおそれがある吸込み配管で、液の直接流入を抑える目的の機器はどれか。
(1)高圧側の受液器
(2)吐出し側の油分離器
(3)液配管のフィルタドライヤ
(4)低圧側の液分離器
(5)冷却水配管のストレーナ
問10
蒸発器の冷媒側圧力降下が大きい装置で、外部均圧式温度自動膨張弁を用いる主な理由はどれか。
(1)凝縮器出口温度を感温筒の代わりに用いるため
(2)均圧管から冷媒液を蒸発器へ追加供給するため
(3)高圧側圧力で蒸発器出口の温度を一定にするため
(4)蒸発器入口と出口の圧力差を物理的になくすため
(5)出口側圧力を伝え、圧力降下による制御のずれを抑えるため
問11
腐食が想定される鋼製圧力容器で、必要板厚とは別に腐れしろを設ける理由はどれか。
(1)運転中に板厚が自然に増える分をあらかじめ差し引くため
(2)必要板厚の強度計算を省略するため
(3)冷媒と材料の化学的適合性を調べずに済ませるため
(4)将来の腐食による減肉を見込んで厚さに余裕を持たせるため
(5)許容圧力を超えた運転を常態化できるようにするため
問12
破裂板とばね式安全弁を比べた記述として、正しいものはどれか。
(1)破裂板は圧力が下がると自動的に元の板に戻る
(2)破裂板は作動後に交換し、安全弁は構造上再閉止できる
(3)破裂板は温度だけを検出し、圧力を検出しない
(4)安全弁を設ければ高圧遮断装置の作動試験を省ける
(5)安全弁の出口をふさぐと、放出能力が大きくなる
問13
冷凍保安規則第7条第1項第6号の一般則による、配管以外の冷媒設備の耐圧試験について正しいものはどれか。特例は除く。
(1)液体を用いる場合は許容圧力と同じ圧力だけでよい
(2)液体試験だけでなく気体試験も、最低圧力が許容圧力の1.5倍と定められている
(3)気密試験に合格すれば、耐圧試験は常に省略できる
(4)液体試験の対象には、同号で配管も例外なく含まれる
(5)安全な液体では許容圧力の1.5倍以上、認められた気体試験では1.25倍以上とする
問14
定常運転中に圧縮機への液戻りが疑われた。原因の検討として適切なものはどれか。
(1)吸込み過熱度が高いことだけで、液戻りと断定する
(2)液分離器があれば、膨張弁の供給量を確認しなくてよい
(3)負荷に対して冷媒供給が多く、蒸発し切れていない可能性を調べる
(4)液冷媒は圧縮しやすいため、吸込み量を増やして処理する
(5)油の泡立ちを認めても、潤滑への影響はないと判断する
問15
業務用フロン機器の整備で冷媒を回収するとき、適切な考え方はどれか。
(1)機器・冷媒に対応する回収基準を確認し、一律の正圧停止を避ける
(2)すべての機器で大気圧より少し高い圧力を残せば回収完了となる
(3)真空ポンプで冷媒を大気へ排出した後、回収機を接続する
(4)回収容器の質量は、回収がすべて終わってから初めて確認する
(5)冷媒の種類が不明なら、既存の回収容器へ混合してよい
第2科目:法令【問16〜問35】
問16
圧縮アセチレン以外の圧縮ガスについて、高圧ガス保安法第2条の『35℃での圧力』による条件に該当するものはどれか。圧力はゲージ圧力とする。
(1)35℃で0.20 MPaになるもの
(2)35℃で0.80 MPaになるもの
(3)35℃で1.00 MPaになるもの
(4)35℃で0.10 MPaになるもの
(5)35℃で0.50 MPaになるもの
問17
第二種製造者として冷凍のための高圧ガス製造を新たに開始する。製造届の提出期限はどれか。
(1)製造開始日の20日前まで
(2)製造開始日の前日まで
(3)製造開始後20日以内
(4)最初の定期自主検査の日まで
(5)製造開始した年の年度末まで
問18
遠心式圧縮機の原動機の定格出力が36 kWである。冷凍保安規則による1日の冷凍能力はどれか。
(1)3トン
(2)36トン
(3)43.2トン
(4)72トン
(5)30トン
問19
冷凍保安責任者の選任義務がある製造者が、責任者を交代させた。届出の扱いとして正しいものはどれか。
(1)新任者の選任だけを届け出れば、旧任者の解任は記録だけでよい
(2)旧任者の解任と新任者の選任を遅滞なく都道府県知事等へ届け出る
(3)次回の3年ごとの保安検査までに届け出る
(4)設備メーカーへ通知すれば法令上の届出になる
(5)同じ種類の免状を持つ者への交代なら届出を省略する
問20
第一種製造者が省令に定める軽微な変更工事を完成させた。法第14条に従う手続はどれか。
(1)軽微でも必ず変更許可を受け直す
(2)軽微なので、工事後の届出も省略する
(3)工事をした翌年度に一覧として届け出る
(4)完成後、遅滞なく都道府県知事等へ届け出る
(5)責任者の代理者を選任すれば工事の届出に代えられる
問21
第一種製造者が危害予防規程の内容を変更した場合の扱いとして、正しいものはどれか。
(1)初回だけが届出対象なので、変更版は社内保存だけでよい
(2)変更内容を都道府県知事等に届け出る
(3)規程変更のたびに高圧ガス製造の新規許可を申請する
(4)5年ごとの免状更新時に変更版を提出する
(5)冷凍保安責任者の個人名義で経済産業大臣に届け出る
問22
法第27条における第二種製造者の保安教育について、正しいものはどれか。
(1)第一種製造者だけの義務なので、第二種製造者は対象外である
(2)保安教育を受ければ、必要な責任者免状を取得したことになる
(3)所管行政庁が毎回講師を派遣して実施する制度である
(4)設備を更新する年だけ実施すれば法の義務を満たす
(5)その従業者に保安教育を施さなければならない
問23
冷凍保安規則第44条に基づく定期自主検査の記録事項として、適切な組合せはどれか。
(1)検査月と生産売上高だけ
(2)責任者の免状番号と冷媒の商品名だけ
(3)検査施設・方法・結果・年月日・監督者氏名
(4)異常があった設備だけの写真と修理代金
(5)次回の検査予定日とメーカー名だけ
問24
都道府県知事等の保安検査を受ける通常の冷凍施設で、前回の保安検査証交付日から次の申請までの期限はどれか。災害による延長などは除く。
(1)2年11か月を超えない日まで
(2)3年を経過した日から1か月以内
(3)5年を超えない日まで
(4)毎年の定期自主検査の翌日まで
(5)設備を改造するときまで
問25
新設した第一種製造者の施設について、高圧ガス保安協会の完成検査で技術基準への適合が認められた。法第20条第1項ただし書による次の手続はどれか。
(1)さらに知事による同じ完成検査を必ず重ねて受ける
(2)検査結果にかかわらず、製造者が使用開始日を自由に決める
(3)合格したら行政庁への届出をすべて省略する
(4)適合が認められた旨を都道府県知事等へ届け出る
(5)初回の保安検査まで施設を必ず3年間休止する
問26
定置式製造設備の圧力計について、冷凍保安規則第7条第1項第7号に合うものはどれか。
(1)温度計を設ければ、冷媒設備の圧力計を置き換えられる
(2)圧力計は圧縮機の低圧側だけに一律1個とする
(3)油圧系統は潤滑方式によらず常に対象外である
(4)安全弁があれば、圧力計の設置規定は適用されない
(5)冷媒設備には、油圧系統の除外条件を確認して圧力計を設ける
問27
放出管の設置対象となる安全弁について、放出管の開口位置を決めるときの基準はどれか。
(1)どの冷媒でも、作業員の通路に向けて放出する
(2)配管が最短になることだけで位置を決める
(3)毒性のある冷媒でも、通常の空気と同じ条件で扱う
(4)放出する冷媒ガスの性質に応じた適切な位置とする
(5)可燃性ガスは火気の直近に導いて着火させる
問28
窒素だけを標準状態換算500 m³貯蔵する独立した貯蔵所を設ける。第一種製造者の許可内の貯蔵などの例外はない。必要な区分と手続はどれか。
(1)第二種貯蔵所として、あらかじめ届け出る
(2)第一種貯蔵所として、300 m³を境に許可を受ける
(3)1,000 m³未満なので貯蔵所の届出を省略する
(4)冷凍能力を法定冷凍トンに換算して製造許可を受ける
(5)貯蔵開始後に第二種貯蔵所の許可を受ける
問29
車両で高圧ガス容器を運ぶ際、容器を固定する主な目的として適切なものはどれか。
(1)運搬中に容器の内容積を大きくするため
(2)容器の再検査期限を延ばすため
(3)転倒・転落や衝撃による容器とバルブの損傷を防ぐため
(4)固定すれば、充填するガスの種類を確認しなくてよくなるため
(5)固定具が容器の安全弁の代わりになるため
問30
フロン排出抑制法の対象となる業務用冷凍機を廃棄する。機器中のフロン類の扱いとして適切なものはどれか。
(1)屋外で少量ずつ抜けば、回収せず機器を処分できる
(2)登録された第一種フロン類充塡回収業者へフロン類を引き渡す
(3)HFCならオゾン層を破壊しないので回収を省略できる
(4)装置の電源を切れば、内部の冷媒は自動的に無害化される
(5)冷媒を別容器へ移せば、量と引渡しの記録は一切不要になる
問31
容器の検査と定期の保安検査の区別として、正しいものはどれか。
(1)容器検査は容器の規格を、保安検査は製造施設の基準適合を確認する
(2)容器検査は冷凍保安責任者の免状を更新する試験である
(3)保安検査に合格すると、全容器の再検査期限が一斉に更新される
(4)容器の塗色が合っていれば、容器検査の合格を意味する
(5)容器検査に合格すると、その容器を使う製造施設の許可が不要になる
問32
容器に取り付ける法定の附属品について、通常の附属品検査の制度に合うものはどれか。登録業者による特例などは除く。
(1)容器本体の検査に合格すれば、附属品の規格は問わない
(2)附属品検査に合格し、所定の刻印があるものを譲渡・引渡しする
(3)附属品の刻印は使用者が任意に打ってよい
(4)バルブの取付ねじが合えば、ガスの種類の確認を省く
(5)附属品検査は塗装色だけを判定する
問33
液化ガスの最大充填質量をG=V/Cで求める。内容積V=50 L、対象ガスの所定定数C=1.25 L/kgとすると、Gはいくらか。
(1)25 kg
(2)50 kg
(3)62.5 kg
(4)40 kg
(5)0.025 kg
問34
有効な認定指定設備だけを使用し、法第5条第2項の届出対象となる冷凍製造を行う場合、正しいものはどれか。
(1)指定設備の認定証があるので、製造届は常に不要である
(2)認定を受けた時点で、その設備を使う人の免状も交付される
(3)認定指定設備は第二種製造者には使用できない
(4)製造届は認定機関だけへ提出し、行政庁への届出に代える
(5)製造届に指定設備認定証の写しなどを添えて提出する
問35
冷凍保安規則第65条の、第一種製造者が記載する異常と措置の帳簿について、保存期間はどれか。
(1)異常が解消した日まで
(2)記載の日から1年間
(3)記載の日から10年間
(4)次の保安検査が終わるまで
(5)冷凍保安責任者が交代するまで
科目別の解説記事で復習
→ p-h線図と冷凍能力・COPの計算(保安管理・計算)
→ 凝縮器の種類と特徴(保安管理)
→ 自動制御機器の役割(保安管理)
→ 製造の許可・届出と製造者区分(法令)
→ 定期自主検査・保安検査・完成検査の違い(法令)
出題内容の確認に使った公式情報
- 高圧ガス保安協会(国家試験Q&A・合格基準)
- e-Gov法令検索「高圧ガス保安法」
- e-Gov法令検索「冷凍保安規則」
- e-Gov法令検索「容器保安規則」
- e-Gov法令検索「高圧ガス保安法施行令」(製造・貯蔵の区分)
- e-Gov法令検索「一般高圧ガス保安規則」(容器の移動)
- 環境省「フロン排出抑制法」(冷媒の回収・機器の廃棄)
問題・正答の確認日/法令の照合日:2026年9月7日
※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。
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