ミニテスト 関係法令

専用ボイラー室・据付距離・燃料貯蔵を判定する問題5問【第1回】

このミニテストは、ボイラー室と据付位置を設備条件から判定する5問です。専用室が必要になる範囲、出入口、上部・側部の距離、可燃物の被覆、燃料貯蔵を扱います。

旧問題の「すべてのボイラーは側部0.45m」「燃料は一律2m」という覚え方は撤回しました。数字には対象と例外があります。

法令確認日:2026年8月1日。根拠は現行のボイラー及び圧力容器安全規則第18条〜第22条です。

先に5つの判定軸を分ける

判定軸 原則 主な例外
専用室 屋内の対象ボイラー 移動式・屋外式・3㎡以下
出入口 2か所以上 避難に支障がない
上部 1.2m以上 附属品の検査等に支障なし
側部 0.45m以上 対象・小寸法条件あり
燃料 2m以上 固体1.2m・防火措置

数字を見たら、すぐ正誤を決めません。何を測った距離か、どの種類のボイラーか、条文の例外を使える条件かの順に確認します。制度全体は「ボイラー室の基準・据付基準・燃焼室の基準」で整理しています。

テストの使い方

  1. 各問の「原則」と「例外」を分けて書く
  2. 距離は測り始めと測り終わりを確認する
  3. 解説を開き、条文番号と適用条件を照合する
  4. 間違えた問だけ翌日と7日後に解き直す

第1問|伝熱面積3㎡の境界

屋内に定置するボイラーAの伝熱面積は3.0㎡、ボイラーBは3.1㎡です。どちらも移動式・屋外式ではありません。ボイラー則第18条だけから判断した説明として正しいものはどれか。

  1. AもBも専用のボイラー室が必要
  2. Aだけ専用室が必要
  3. Bは専用室の原則対象、Aは3㎡以下の例外
  4. 合計6.1㎡なのでAも必ず対象
  5. 蒸気圧力が不明なので何も判断できない
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正解:3 Bは原則対象、Aは3㎡以下の例外

第18条は移動式・屋外式を除くボイラーを専用建物または障壁で区画した場所へ設置するのを原則とし、伝熱面積3㎡以下を例外にします。3.0㎡は「以下」に含まれ、3.1㎡は超えています。ここでは作業主任者選任のような合算問題ではありません。

第2問|出入口が1か所でもよい条件

ボイラー室の計画では出入口が1か所です。ただし、取扱者が緊急時に避難するのに支障がない配置であることを確認しています。第19条に沿う判定はどれか。

  1. 出入口は例外なく2か所必要
  2. 避難に支障がなければ1か所とできる
  3. 伝熱面積25㎡未満なら出入口は不要
  4. 窓があれば出入口として数える
  5. ボイラー技士が常駐すれば1か所とできる
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正解:2 避難に支障がなければ1か所とできる

原則は2か所以上ですが、第19条ただし書は緊急避難に支障がないボイラー室を例外にします。面積や有資格者の常駐ではなく、緊急時に逃げられるかが条件です。実際の設計では通路、扉、周囲の障害物も含めて確認します。

第3問|上部と側部を同時に判定

本体を被覆していない立てボイラーがあります。胴の内径480mm、長さ950mm、側部構造物まで0.32mです。最上部から上部配管までは1.0mですが、安全弁などの検査・取扱いに支障はありません。第20条の距離だけを判定したものはどれか。

  1. 上部も側部も不適合
  2. 上部だけ不適合
  3. 側部だけ不適合
  4. 示された条件ではいずれも適合範囲
  5. 側部は0.15mあればよい
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正解:4 示された条件ではいずれも適合範囲

上部は原則1.2m以上ですが、附属品の検査・取扱いに支障がなければ例外です。側部は対象となるボイラーで原則0.45m以上。ただし、胴内径500mm以下かつ長さ1,000mm以下なら0.3m以上なので、0.32mは範囲内です。2つの寸法条件は「かつ」で判定します。

第4問|0.15m以内の可燃物

被覆のない金属製煙道の外側から0.10mの位置に木製部材があります。第21条第1項に沿う是正として最も適切なものはどれか。

  1. 木製部材を金属板だけで覆う
  2. 木製部材を金属以外の不燃性材料で被覆する
  3. 木製部材へ水をかけ続ける
  4. 0.15m以内でも煙道なら措置不要
  5. ボイラー検査証を掲示すれば措置不要
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正解:2 金属以外の不燃性材料で被覆する

ボイラー、附設された金属製煙突・煙道の外側から0.15m以内にある可燃物は、原則として金属以外の不燃性材料で被覆します。ボイラー等の側が厚さ100mm以上の金属以外の不燃性材料で被覆されている場合には例外があります。

第5問|重油と固体燃料の距離

防火障壁のないボイラー設置場所で、重油タンクはボイラー外側から1.8m、固体燃料は1.3m離れています。排ガスは窓から容易に監視できます。第21条・第22条に沿う判定はどれか。

  1. どちらの燃料距離も満たす
  2. 重油だけ距離不足
  3. 固体燃料だけ距離不足
  4. どちらも2m未満なので距離不足
  5. 排ガスを監視できるため燃料距離は問わない
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正解:2 重油だけ距離不足

燃料は原則2m以上、固体燃料は1.2m以上離します。したがって重油1.8mは不足し、固体燃料1.3mは距離を満たします。適切な障壁など防火措置があれば距離規定の例外を検討できますが、排ガス監視は別の第22条であり、距離不足を補いません。

5問の判定軸を復習

判断した軸 覚え直す組合せ
1 専用室 3㎡以下が例外
2 避難 原則2か所
3 据付距離 1.2・0.45・0.3m
4 可燃物 0.15m以内・被覆
5 燃料と監視 2m・固体1.2m

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まとめ|数字は条件と一緒に使う

専用室は3㎡以下の例外、出入口は緊急避難、上部は附属品の検査・取扱い、側部はボイラーの種類と胴寸法を見て判断します。可燃物0.15mと燃料2mは別の規定です。

試験では数字の入れ替えだけでなく、原則を例外なく適用する選択肢に注意してください。実設備では法令だけでなく、消防・建築上の基準や所轄機関の確認も必要です。

法令確認日/最終更新日:2026年8月1日

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