【ビル管理士・給排水】雑用水設備と排水再利用(個別循環・地区循環・広域循環・雨水利用)
排水再利用の3方式 ― スケールの違いで覚える 個別循環1棟のビル内で排水を処理→トイレ洗浄水等に再利用地区循環複数のビルで共同処理→地区内で循環利用広域循環下水処理場の処理水を→広域に配水して再利用 結論:雑用水は「飲めないけれど使える水」を賢く活用する仕組み 結論から言います。雑用水とは、飲料水としては使えないけれど、トイレの洗浄や散水・清掃などに再利用できる水のことです。 ビルで使う水のうち、実は飲料水として必要なのは一部だけです。トイレの洗浄水、植栽への散水、冷却塔の補給水──これらは飲料水の品質 ...
【ビル管理士・給排水】給湯設備とレジオネラ対策(中央式・局所式・貯湯槽・60℃以上管理)
レジオネラ対策の温度管理 ― 数値を暗記! 60℃↑貯湯槽の温度 ― 必ず60℃以上で貯湯 55℃↑末端の給湯温度 ― 配管末端でも55℃以上 20-50℃レジオネラ菌の増殖範囲(この温度帯を避ける!) 36-43℃レジオネラ菌の最適増殖温度(最も危険!) 結論:給湯設備は「温度管理がすべて」──レジオネラ対策の要 結論から言います。給湯設備の管理で最も重要なのは「温度管理」です。なぜなら、お湯の温度が下がるとレジオネラ属菌が爆発的に増殖するからです。 レジオネラ属菌は、20〜45℃のぬるま湯で最もよく繁 ...
【ビル管理士・給排水】給水設備の保守管理(クロスコネクション防止・ウォーターハンマー・赤水対策)
給水トラブル3大原因 ― 現場で起きる水の事故 クロスコネクション上水と雑用水の誤接続飲料水汚染の最大リスクウォーターハンマー急な弁閉止で衝撃圧発生配管破損・騒音の原因赤水鋼管内面のさび溶出朝一番の水に多い 結論:給水設備の保守管理は「安全な水を蛇口まで守り抜く仕事」 結論から言います。給水設備の保守管理とは、水道本管から届いた安全な水を、品質を落とさずに蛇口まで届けるための維持活動です。 いくら水道局が送り出す水がきれいでも、建物内の配管や機器に問題があれば、蛇口から出る水は汚染されたり、異常が起きたり ...
【ビル管理士・給排水】貯水槽の構造と管理(受水槽・高置水槽の材質・容量・清掃・簡易専用水道)
結論:貯水槽は「安全な水を溜めて届けるための容器」であり管理がすべて 結論から言います。貯水槽(受水槽・高置水槽)は、建物に安全な水を安定供給するための「水の保管庫」です。そして、その保管庫を適切に管理できるかどうかが、入居者の健康を左右します。 どれだけ水道局がきれいな水を送ってくれても、貯水槽の管理がずさんだと意味がありません。水槽の中にサビや藻が発生すれば、蛇口から出る水は汚染されてしまいます。 ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)試験では、貯水槽の構造・材質・容量の基準と簡易専用水道の管理義務が ...
【ビル管理士・空気環境】自動制御と流体力学(PID制御・フィードバック・ベルヌーイの定理・レイノルズ数)
結論:自動制御は空調の「頭脳」、流体力学は空調設計の「物理法則」 現代のビル空調は、人が手動でバルブを回したりファンのスイッチを入れたりはしません。センサーで温度・湿度・CO2濃度などを検知し、コントローラーが判断して、弁や送風機を自動で操作する——これが自動制御です。 また、ダクトや配管を流れる空気・水の挙動を理解するには流体力学の基礎知識が必要です。試験では制御方式の種類とベルヌーイの定理が頻出です。 自動制御の基本構成 制御の3要素 検出部(センサー)→ 温度・湿度等を測定調節部(コントローラー)→ ...
【ビル管理士・空気環境】配管・弁・ポンプ(配管材料・仕切弁/玉形弁/逆止弁・キャビテーション)
結論:配管・弁・ポンプは空調の「水回り」― 冷温水を確実に届ける 空調システムでは、冷凍機やボイラで作った冷水・温水・蒸気を建物中に運ぶ必要があります。この「水回り」を担うのが配管・弁・ポンプの3点セットです。 試験では弁の種類と用途、ポンプの特性、配管材料の使い分けがバランスよく出題されます。 空調の水系統フロー 冷凍機冷水生成 → ポンプ圧送 → 配管搬送 → 弁流量調整 → AHU冷却コイル ← 戻り配管で冷凍機に循環 ← 冷凍機で作られた冷水はポンプで圧送され、配管を通ってAHUやFCUの冷却コイ ...
【ビル管理士・空気環境】ダクト・吹出口・送風機(アネモスタット・シロッコファン・送風機の法則)
結論:ダクト・吹出口・送風機は空調の「血管と心臓」 AHUで処理された空気は、ダクト(空気の通り道)を通って各部屋に運ばれ、吹出口から室内に送り出されます。この空気の流れを作り出すのが送風機(ファン)です。 人間の体に例えると、ダクトは血管、送風機は心臓、吹出口は毛細血管の末端。どれが詰まっても空調は機能しません。試験ではダクト設計の基本・吹出口の種類・送風機の特性がバランスよく出題されます。 空気搬送システムの全体フロー AHU空調機 → ダクト空気の道 → 吹出口給気 → 室内 → 吸込口還気 → A ...
【ビル管理士・空気環境】熱交換器と空気浄化装置(全熱交換器・顕熱交換器・活性炭・電気集じん器・光触媒)
結論:熱交換器は「省エネの要」、空気浄化装置は「空気質の守護者」 ビルの空調で大きなエネルギーロスになるのが換気です。せっかく冷暖房した室内空気を捨てて、外気を取り入れるたびにエネルギーが失われます。熱交換器はこのロスを回収して省エネに貢献する装置です。 また、室内空気の質を守るために空気浄化装置(フィルタ以外の方式)も重要です。試験では全熱交換器と顕熱交換器の違いが頻出テーマです。 全熱交換器の仕組みイメージ 外気 冷たい → 熱交換器 排気の熱を外気に移す → 予熱された外気 →室内へ 室内排気 暖か ...
【ビル管理士・空気環境】ボイラ・冷却塔・蓄熱槽(真空式温水発生機・レジオネラ対策・水蓄熱/氷蓄熱)
結論:ボイラ・冷却塔・蓄熱槽はビル空調の「裏方三銃士」 ビルの空調は冷凍機やAHUだけでは動きません。暖房用の温水を作るボイラ、冷凍機の排熱を屋外に逃がす冷却塔、夜間に作った冷温水を貯めて昼間に使う蓄熱槽——この3つの「裏方設備」が揃って初めて、ビル全体の快適な空調が実現します。 試験では特に冷却塔のレジオネラ対策と蓄熱方式の種類が頻出です。 ビル空調の熱源システム全体像 ボイラ 温水・蒸気を生成 →温水→ AHU/FCU 加熱コイルで暖房 冷凍機 冷水を生成 →冷水→ AHU/FCU 冷却コイルで冷房 ...
【ビル管理士・環境衛生】音・振動と健康(騒音レベル・聴力障害・振動障害・全身振動)
結論:音と振動は「見えないストレス」― ビル環境で軽視できない オフィスビルでは空調機の運転音、エレベータの振動、外部からの交通騒音など、音と振動が常に存在しています。これらは直接命に関わることは少ないですが、集中力の低下、ストレス、睡眠障害、聴力障害など、じわじわと健康を蝕む「見えないストレス」です。 試験では科目2と科目3の両方で出題される横断テーマです。この記事では「健康への影響」の観点から整理します。 音の基礎知識 音の3要素 要素 物理量 感覚 大きさ 音圧(Pa)、音圧レベル(dB) 大きい・ ...









