雑用水・排水再利用・雨水利用|水質5項目と水量収支
雑用水は「飲めない水」ではなく、用途を限定し、飲料水系統から分離して管理する水です。水洗便所用と、散水・修景・清掃用では法定の水質項目が同じではありません。残留塩素、pH、臭気、外観、大腸菌を管理し、散水等には濁度2度以下も加わります。 この記事では、排水32m³/日を回収率75%で処理して24m³/日を再利用し、需要30m³/日に対する再利用率80%を求めます。降雨30mm、初期雨水2mmを除外し、屋根1,500m²・集水係数0.85なら集水量は35.7m³です。水質と水量を同じ運転記録で診断します。 ...
給湯設備とレジオネラ対策|60・55℃管理と循環熱損失
給湯設備のレジオネラ対策は、温度だけでは完結しません。貯湯式・循環式の中央式給湯では、貯湯槽内60℃以上、末端給湯栓55℃以上を軸にします。そのうえで、死水部をなくし、全枝へ湯を均一に循環させ、貯湯槽・配管・シャワーヘッドの生物膜を管理します。 この記事では、60℃の湯と10℃の水から40℃・1,200L/hを作るときの高温湯量720L/hと、理想加熱能力41.9kWを計算します。循環量1.2m³/h、往き60℃・返り55℃なら、配管から逃げた熱は約7.0kWです。温度記録を設備診断と省エネへつなげます。 ...
クロスコネクション・逆流・水撃の診断|赤水の原因を切り分け
給水トラブルは、症状だけで部品を交換せず「汚染経路・圧力変化・発生範囲」を先に切り分けます。飲用水系統と雑用水系統の直接接続は解消が必要です。一方、給水器具で逆流のおそれがある箇所には、危険度と発生要因に合う吐水口空間、逆流防止器、バキュームブレーカを選びます。この二つを混同して「逆止弁があればすべて接続可」または「逆流防止器を使う接続はすべて違法」と判断してはいけません。 この記事では、不適切な接続先が450kPa、上水側が300kPaなら背圧差150kPa、流速が1.5m/s急変した単純モデルなら水撃 ...
貯水槽の構造・容量・清掃|6面点検と滞留時間を診断
貯水槽は「容量が大きいほど安心」ではありません。ピーク需要と断水時の必要量を満たしながら、日常使用で水が入れ替わり、外面6面を点検でき、内部を完全に排水・清掃・消毒できることが重要です。水槽本体が健全でも、マンホール、通気管、防虫網、オーバーフロー管、排水口のどれか一つが不良なら汚染経路になります。 この記事では、開始時18m³の水槽から2時間のピーク後に10m³残る収支と、実使用36m³/日・有効容量24m³から回転率1.5回/日、理論的な入替時間16時間を計算します。清掃後に確認する遊離残留塩素0.2 ...
PID制御と流体計算|偏差2K・Re74,700・損失22.5kPa
自動制御は「何を測り、何を目標に、どの機器を動かすか」を1ループずつ追います。流体力学は、その操作が風量・水量・圧力へどう効くかを説明する土台です。PIDの文字だけ、ベルヌーイの式だけを暗記しても不具合は切り分けられません。 この記事では、偏差2K・比例帯5KでP出力を40ポイント、積分時間300秒なら60秒後のI寄与を8ポイントと計算。水配管のReを約74,700、直管損失を22.5kPaと求めます。 資料確認日:2026年8月2日。国土交通省「建築設備設計基準 令和6年版」、NISTの建物制御技術資料 ...
配管・弁・ポンプの診断|揚程32m・入力22.7kW・NPSH
空調の水系統は「必要流量を、必要揚程で、気泡を発生させずに届けられるか」で読みます。建物が高いから揚程も同じだけ必要、弁を絞れば流量調整は完了、異音がすればすべてキャビテーション――という見方では原因を外します。 この記事では、流量180m³/h・全揚程32m・ポンプ効率75%・電動機等効率92%から入力を約22.7kWと計算。閉回路の揚程、弁の使い分け、回転数70%時の相似則、NPSH(有効吸込ヘッド)まで整理します。 資料確認日:2026年8月2日。国土交通省「建築設備設計基準 令和6年版」「公共建築 ...
ダクト・吹出口・送風機の診断|全圧500Pa・回転数80%計算
ダクト系は「必要風量を、必要な圧力で、室内へ不快感なく届けられるか」で読みます。太さだけ、送風機のkWだけ、吹出口の形だけを見ても良否は決まりません。風量、系統抵抗、送風機曲線、室内気流を一続きにします。 この記事では、10,000m³/hを断面積0.50m²へ流した風速を5.56m/s、速度圧を約18.5Paと計算。必要全圧500Pa・総合効率63%から入力を約2.20kWと求め、回転数80%時の相似則と実機診断まで整理します。 資料確認日:2026年8月2日。国土交通省「建築設備設計基準 令和6年版」 ...
全熱交換器と空気浄化の診断|効率70%・漏れ・活性炭
全熱交換器は空気をきれいにする装置ではなく、排気から熱と水分を回収して換気負荷を減らす装置です。一方、粒子、ガス、微生物は同じ方法では処理できません。方式名より「何を、どれだけ、どの風量で処理するか」を先に確認します。 この記事では、外気35℃・還気27℃・温度交換効率70%から給気を29.4℃、風量2,000m³/hの回収顕熱を約3.75kWと計算。熱交換効率と有効換気量率の違い、活性炭・電気集じん器・UV-C・光触媒の限界まで整理します。 資料確認日:2026年8月2日。日本冷凍空調工業会のJIS解説 ...
ボイラ・冷却塔・蓄熱槽の管理|ブロー・法定清掃・蓄熱量
ボイラ・冷却塔・蓄熱槽は、いつも3台セットで使う設備ではありません。ボイラは熱を作り、冷却塔は不要な熱を捨て、蓄熱槽は熱を作る時刻と使う時刻をずらします。担当する熱の向きから分けると、点検値の意味が見えます。 この記事では、冷却塔の濃縮倍数4でブロー量を0.47m³/h、水槽300m³・利用温度差6Kの名目蓄熱量を約2.09MWhと計算。レジオネラ対策の月次点検・年次清掃、真空式温水発生機、氷蓄熱の誤解まで整理します。 資料確認日:2026年8月2日。厚生労働省の建築物環境衛生管理基準・レジオネラ技術指針 ...
騒音・振動の健康影響と測定|85dB・A(8)・設備苦情の切り分け
騒音・振動は、数値を一つ測って終わりではありません。作業者の聴力を守る評価、周辺環境の評価、テナント苦情の原因診断では、測る量・時間・場所が違います。まず目的を分けます。 2023年改訂の厚生労働省ガイドラインでは、等価騒音レベル85dB未満・85dB以上90dB未満・90dB以上で管理を分けます。手腕振動は工具の振動値と時間から日振動ばく露量A(8)を求めます。「85dBを一瞬超えた」「床が揺れた」だけで健康影響や法令違反を断定しないことが大切です。 確認日:2026年8月2日。厚生労働省の2023年改 ...









