電力

【電験三種・電力】地中送電線路(ケーブルの種類・布設方式・電気的特性)

結論:地中送電は「ケーブルを地面に埋めて電力を運ぶ」技術

都市部では架空送電が難しいため、地中に電力ケーブルを埋設する地中送電が使われます。景観保全や安全性の面でメリットがある一方、コストや放熱の課題もあります。

📦 ケーブルの種類

OFケーブル・CVケーブル
など絶縁方式で分類

🔧 布設方式

直接埋設・管路・
暗きょの3方式

⚡ 電気的特性

充電電流が大きい
送電距離に制約

電力ケーブルの種類

主なケーブル

ケーブルの種類 絶縁体 特徴
OFケーブル
(油入りケーブル)
絶縁紙+絶縁油 油圧で絶縁性能を維持。高圧で使用歴が長い
CVケーブル
(架橋ポリエチレン)
架橋ポリエチレン 現在の主流。軽量・メンテ容易・油不要
CVTケーブル 架橋ポリエチレン CVケーブルの3心より合わせ型

試験のコツ:「現在の主流はCVケーブル」が最重要。OFケーブルは給油設備が必要でメンテナンスが大変なため、CVケーブルに置き換わっています。ビルメンの現場でもCVTケーブルをよく見かけます。

ケーブルの布設方式

方式 特徴 コスト
直接埋設式 地面に直接ケーブルを埋める。最もシンプル 低い
管路式 管(ダクト)にケーブルを通す。交換・増設が容易 中程度
暗きょ式 人が入れるトンネル(洞道)に敷設。点検が容易 高い

地中送電の電気的特性

架空送電との比較

架空送電 vs 地中送電(超重要!)

架空送電 地中送電
建設コスト 安い 高い(数倍〜10倍)
静電容量 小さい 大きい(数十倍)
インダクタンス 大きい 小さい
充電電流 小さい 大きい
送電距離 長距離可 制限あり
事故復旧 早い 時間がかかる
雷害・風害 受けやすい 受けにくい

なぜ送電距離に制限?:地中ケーブルは導体と外被(シース)が近いため静電容量が大きく、大きな充電電流が流れます。この充電電流が送電容量を食うため、長距離送電には向きません。

ケーブルの故障点探査

探査法 原理
マーレーループ法 ブリッジ回路の平衡条件で故障点までの距離を計算
パルスレーダー法 パルスを送信し、反射波の往復時間から距離を測定

まとめ

テーマ 最重要ポイント
ケーブル CVケーブルが主流。OFは絶縁油、CVは架橋ポリエチレン
布設方式 直接埋設(安)・管路(中)・暗きょ(高)
特性比較 地中は静電容量大・充電電流大 → 送電距離に制限

学習アドバイス:地中送電は架空送電との比較表がそのまま試験に出ます。「静電容量が大きい→充電電流が大きい→送電距離に制限」という因果関係を理解しておけば、知識問題は怖くありません。CVケーブルが主流であることも必ず押さえましょう。

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

-電力