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電動力応用 ミニテスト【第3回】

「電動力応用」のミニテスト第3回(全5問)です。

電動力応用 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

電動機と直結した送風機が、風量3 m³/s、全圧上昇200 Paで定常運転している。送風機の全圧効率は75 %とし、空気の密度変化は無視できるものとする。必要な電動機軸出力[kW]はどれか。余裕係数は考えない。

(1)0.60
(2)0.80
(3)1.00
(4)1.20
(5)1.50

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正解:(2)0.80
空気に与える動力はQp=3×200=600 Wです。Pa=N/m²なので、m³/sとの積はN·m/s=Wになります。
軸出力P=600÷0.75=800 W
=0.80 kWです。
(1)0.60は送風機損失を無視した空気動力です。(3)1.00、(4)1.20、(5)1.50は、同じ空気動力なら効率60 %、50 %、40 %に相当し、指定の75 %と合いません。
全圧と全圧効率を同じ基準で使います。電気入力を求めるには電動機効率も必要です。参考:日本電気技術者協会・送風機の所要出力。

第2問

同じ遠心ポンプの回転速度を元の70 %にする。羽根車径と液体の密度は同じで、内部の流れ方が相似な運転点を比較し、ポンプ効率も同じとする。軸動力は元の何%になるか。

(1)21.6
(2)34.3
(3)49.0
(4)70.0
(5)85.0

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正解:(2)34.3
流量比0.7と揚程比0.7²=0.49を掛けると、軸動力比は0.343。したがって34.3 %になります。減った割合は100−34.3=65.7 %で、残った割合とは区別します。
(1)21.6は速度を60 %にした場合の値です。(3)49.0は揚程比、(4)70.0は流量比との混同です。(5)85.0は3乗則から得られません。
実揚程のある系では運転点の確認が必要で、電動機効率が変われば電気入力の比も34.3 %とは限りません。参考:日本電気技術者協会・回転数制御の効果と条件。

第3問

ポンプ軸動力の式P=ρgQH/η[W]で、g=9.8 m/s²は何を表すか。ρは液体の密度[kg/m³]、Qは流量[m³/s]、Hは全揚程[m]、ηはポンプ効率とする。

(1)水の密度
(2)重力加速度
(3)水の比熱
(4)大気圧
(5)パスカルの原理定数

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正解:(2)重力加速度
ρQは1秒間に送る液体の質量、これにgと全揚程Hを掛けると液体へ与える動力になります。(1)密度はρであり、gとは別です。(3)比熱は温度変化の熱量に使う量、(4)大気圧は圧力です。(5)パスカルの原理に、この式の9.8を表す固有の定数はありません。
密度1,000 kg/m³の水なら、kWへの換算で、
P[kW]=1,000×9.8×QH/(1,000η)
=9.8QH/η。
この簡略式の係数9.8は、密度とW→kWの換算を含めた結果です。Qをm³/minで代入したり、別の密度の液体にそのまま使ったりはできません。参考:日本電気技術者協会・揚水ポンプの動力。

第4問

釣合いおもりのない巻上機で、荷と吊り具を合わせた質量1,500 kgを一定速度3 m/sで鉛直上向きに持ち上げる。機構の機械効率は90 %、重力加速度は9.8 m/s²とする。必要な電動機軸出力[kW]はどれか。ロープ質量と加速は無視し、余裕係数は考えない。

(1)39.2
(2)44.1
(3)49.0
(4)54.0
(5)58.8

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正解:(3)49.0
荷の重さはmg=1,500×9.8=14,700 N。負荷動力はmgv=14,700×3=44,100 Wです。
軸出力P=44,100÷0.9=49,000 W
=49.0 kW。
(1)39.2は負荷動力44.1 kWより小さく、損失のある巻上げでは足りません。(2)44.1は機械損失を無視した値です。(4)54.0、(5)58.8はこの効率から求める所要出力より大きく、指定の計算値ではありません。
釣合いおもり付きエレベータには、積載質量だけをこの式へ入れません。かごとおもりの質量や運転方向も必要です。参考:巻上機とエレベータの計算条件。

第5問

回転速度nを変えたとき、流量Qはnに、揚程Hまたは圧力上昇pはn²に、軸動力Pはn³に比例する関係を使える対象はどれか。羽根車の形状・寸法と流体密度は同じで、相似な運転点を比較し、効率一定・密度変化無視とする。

(1)エレベータ
(2)ベルトコンベア
(3)遠心式のポンプ・送風機
(4)クレーンの巻上装置
(5)吸込・吐出圧力を一定に保つ往復式空気圧縮機

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正解:(3)遠心式のポンプ・送風機
指定した条件なら流量と圧力上昇の積がn³に比例し、効率一定の軸動力も同じ比で変わります。送風機ではHの代わりに圧力上昇pを使えます。
(1)エレベータと(4)クレーンの巻上装置は、質量・速度・機構効率などから動力を求めます。(2)コンベアも搬送力と速度から求め、流体機械の3乗則ではありません。(5)は容積を縮めて空気を圧縮する往復式で、指定圧力下の動力をこの3乗則で求められません。
「圧縮機ならすべて対象外」と覚えるのも不適切です。圧縮機には遠心式もあり、機種と流体の圧縮性を区別して条件を確認します。参考:IHI・コンプレッサーの原理と種類。

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