ミニテスト 関係法令

電子式圧力計・配管防護・温水120℃を判定する問題5問【第1回】

このミニテストは、ボイラー附属品を設備条件から判定する5問です。2026年4月から規定が整備された電子式圧力計、最高使用圧力の表示、80℃、燃焼ガスに触れる配管、凍結防止、温水120℃の境界を扱います。

旧問題の「最高使用圧力の印は赤色でなければならない」は撤回しました。ボイラー則第28条が求めるのは見やすい表示であり、色を赤に限定していません。

法令確認日:2026年8月1日。根拠は現行のボイラー及び圧力容器安全規則第28条と、2026年4月適用のボイラー構造規格です。

先に構造と管理を分ける

確認層 このテストの例 主な根拠
構造・性能 停電時の圧力計 ボイラー構造規格
使用中の管理 80℃・表示・凍結 ボイラー則28条
設備条件 温水120℃区分 ボイラー構造規格

圧力計の最大指示値や停電時機能は「どんな性能で備えるか」、最高使用圧力の表示や凍結・高温防止は「使用中にどう管理するか」です。詳しい整理は「附属品の管理|安全弁・圧力計・水面計の基準」を先に確認してください。

テストの使い方

  1. 各問を開く前に、答えと理由を1行で書く
  2. 自信度を1〜3で記録する
  3. 解説を開き、根拠の「対象・数値・例外」を確認する
  4. 間違えた問だけ翌日と7日後に解き直す

正解でも理由が違えば要復習です。今回は暗記した数字より、複数条件から不適合箇所を一つ選ぶことを重視します。

第1問|2026年対応の電子式圧力計

最高使用圧力0.70MPaの新しい鋼製蒸気ボイラーに、電子式圧力計を取り付ける計画です。最大指示値は1.60MPaで、指示値を確実に確認でき、蒸気の直接流入防止、弁の開閉確認、連絡管の閉塞防止も満たします。ただし、停電すると表示も圧力検出も停止し、代替手段はありません。判定として正しいものはどれか。

  1. 最大指示値が高すぎるため不適合
  2. 電子式であること自体が不適合
  3. 停電時に有効に機能しないため不適合
  4. 蒸気が直接入らないため不適合
  5. すべての条件を満たす
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正解:3 停電時に有効に機能しないため不適合

最大指示値の許容範囲は0.70×1.5=1.05MPa以上、0.70×3=2.10MPa以下なので、1.60MPaは範囲内です。2026年4月適用の構造規格は電子式圧力計を排除していませんが、圧力計は停電時にも有効に機能する必要があります。バックアップ電源や有効な代替表示など、実際の適合方法を設計・検査側と確認します。

第2問|表示の色と80℃を判定

最高使用圧力0.80MPaのボイラーを巡回しました。圧力計は振動を受けず、内部温度78℃で、凍結のおそれもありません。目盛の0.80MPa位置には、黒色でも明瞭に識別できる表示があります。ボイラー則第28条の管理として最も適切な判定はどれか。

  1. 表示は赤色でなければならないため不適合
  2. 常用圧力の位置を表示すべきため不適合
  3. 内部温度は80℃まで許されないため78℃も不適合
  4. 示された条件では管理基準を満たす
  5. 最高使用圧力の1.5倍位置に表示すべきである
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正解:4 示された条件では管理基準を満たす

第28条は、圧力計・水高計が機能を害する振動を受けず、内部が凍結または80℃以上にならない措置と、最高使用圧力位置の見やすい表示を求めます。78℃は80℃未満です。表示色を赤に限定する文言はないため、黒でも明瞭なら「色だけ」を理由に不適合とは判定できません。

第3問|燃焼ガスに触れる配管の防護

燃焼ガスに触れる区間を点検したところ、給水管と水面測定装置の連絡管は耐熱材料で防護されていました。一方、吹出管だけは防護されず、同じ燃焼ガスに直接さらされています。ボイラー則第28条に基づく措置として正しいものはどれか。

  1. 給水管だけが対象なので現状でよい
  2. 吹出管も耐熱材料で防護する
  3. 水面測定装置の連絡管だけが対象なので現状でよい
  4. 3本とも防護を外して放熱させる
  5. 圧力計へ赤線を付ければ配管防護は不要
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正解:2 吹出管も耐熱材料で防護する

第28条第1項第7号は、燃焼ガスに触れる給水管、吹出管、水面測定装置の連絡管を耐熱材料で防護するよう求めます。3種類を一組で確認します。高温ガスへ直接さらすと、管の過熱・劣化や内部流体への影響につながるため、給水管だけを守ればよいわけではありません。

第4問|逃がし管の凍結防止

水温110℃で使用する温水ボイラーの逃がし管が屋外へ通じています。冬季には管内水が凍結するおそれがありますが、保温・加温・水抜きなどの対策はありません。附属品の管理として最も適切なものはどれか。

  1. 逃がし管は凍結しても圧力計があればよい
  2. 最高使用圧力の表示だけを追加する
  3. 逃がし管を閉止して冷気を遮断する
  4. 水温が120℃以下なので対策は不要
  5. 凍結しないよう保温その他の措置を講じる
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正解:5 凍結しないよう保温その他の措置を講じる

第28条第1項第3号は、逃がし管の凍結を防ぐための保温その他の措置を求めます。閉止すると圧力を逃がす経路を失うおそれがあるため、凍結対策の代わりになりません。実設備では気候、配管勾配、滞留、メーカー手順を踏まえて方法を決めます。

第5問|水高計の代替と温水120℃

最高使用圧力0.40MPa、水温110℃の鋼製温水ボイラーがあります。水高計に代えてボイラー本体へ最大指示値1.00MPaの圧力計を取り付け、温水出口付近に温度計、最高使用圧力で直ちに作動する逃がし弁を備えました。示された条件について正しいものはどれか。

  1. 水高計は圧力計で代替できないため不適合
  2. 最大指示値は常用圧力から決めるため判定不能
  3. 最大指示値1.00MPaは許容範囲外
  4. 水温100℃を超えるため安全弁が必要
  5. 示された圧力計・温度計・逃がし弁の条件は適合範囲
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正解:5 示された圧力計・温度計・逃がし弁の条件は適合範囲

温水ボイラーの水高計は圧力計で代えることができます。最大指示値の範囲は0.40×1.5=0.60MPa以上、0.40×3=1.20MPa以下なので、1.00MPaは範囲内です。水温110℃は120℃以下であり、最高使用圧力に達すると直ちに作動する逃がし弁の区分です。温水温度を表示する温度計は出口付近に備えます。

5問の判定軸を復習

判断した軸 復習語
1 電子式+停電 1.5〜3倍
2 使用中の管理 80℃・見やすい表示
3 燃焼ガス接触 3種類の管
4 冬季の管理 逃がし管・凍結
5 温水の構造 水高計代替・120℃

1問だけ間違えた場合も、その問の数値だけ覚え直しません。第1問なら「最大指示値は範囲内か」と「停電時も機能するか」を別々に説明できる状態まで戻します。

公式確認先

公表試験問題は法令基準日の注意を読んで使います。→ 安全衛生技術試験協会「公表試験問題」

次に解く問題

同じ附属品でも、構造・取扱い・法令では問われる角度が変わります。反復だけの旧第2回・第3回より、設備条件が異なる次の代表問題へ進んでください。

まとめ|数字の前に対象を特定する

附属品問題は、蒸気か温水か、構造か使用中の管理か、最高使用圧力か常用圧力かを先に特定します。電子式圧力計は使用できますが停電時も有効に機能する必要があり、管理では80℃、見やすい最高使用圧力表示、配管防護、凍結防止を確認します。

温水ボイラーは120℃を境に逃がし弁と安全弁を分けます。旧暗記の「赤線」「温水なら全部逃がし弁」に戻らず、現行条文の条件で判定してください。

法令確認日/最終更新日:2026年8月1日

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