「照明と電熱」のミニテスト第3回(全5問)です。
テストの使い方
まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。
第1問
入力電力2 kWのヒーターで、10 kgの水の温度を20℃上昇させる時間[s]はどれか。入力エネルギーの80%が水の温度上昇に使われるものとし、この効率は一定とする。水の比熱は4.2 kJ/(kg·K)で一定とし、沸騰・蒸発はなく、容器の熱容量は別に加算しない。
(1)336
(2)420
(3)525
(4)630
(5)840
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正解:(3)525
温度差20℃は20 Kです。水に必要な熱量は、
Q=mcΔT=10×4.2×20=840 kJ。
水へ伝わる電力は2×0.8=1.6 kW=1.6 kJ/sなので、
t=840÷1.6=525 sです。入力エネルギーは2×525=1,050 kJで、その80%が840 kJになります。
(1)336は効率を時間へ掛けた値、(2)420は効率100%として損失を無視した値です。(4)630では水に1,008 kJ、(5)840では1,344 kJが伝わり、必要量を超えます。設問の80%に含まれる損失を、さらに二重に差し引きません。参考:産総研・比熱容量とは?。
第2問
水平面から高さh=2 mの点光源がある。測定点へ向かう光線と下向き鉛直線の角度θは60°、その方向の光度は500 cdとする。反射・吸収・遮りを無視した直接照度[lx]に最も近いものはどれか。
(1)7.8
(2)15.6
(3)31.3
(4)62.5
(5)125
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正解:(2)15.6
光源から測定点までの直線距離をrとすると、
r=h/cosθ=2/0.5=4 m。
光線と面法線のなす入射角も60°なので、
E=Icosθ/r²=500×0.5/4²
=15.625 lx≒15.6 lx。
rを消去したE=Icos³θ/h²でも一致します。(1)7.8はcosθを余分に掛けた値、(3)31.3は入射角の補正を忘れた値です。(4)62.5は高さhを直線距離rに代入した値、(5)125は真下として計算した値です。参考:Panasonic・直接照度の計算法。
第3問
複数の点光源による直接照度を求めるとき、計算式に独立した項目として入らないものはどれか。反射・吸収・遮りは無視する。色温度を比較する場合は、各光源の測定点方向の光度、直線距離、入射角および光源数を同じに保つ。
(1)光源の光度
(2)光源からの距離
(3)入射角
(4)光源の色温度
(5)光源の数
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正解:(4)光源の色温度
各点光源からのIcosθ/r²を足した値が、この条件での照度です。色温度は光の色を表す指標であり、指定した他の量が同じなら、式に色温度を別に代入しません。
(1)光度Iは各光源の寄与に比例して効きます。(2)距離rは2乗で分母へ入り、(3)入射角θはcosθとして掛かります。(5)光源数が変われば足し合わせる寄与も変わります。
これは「色温度の違う製品へ交換しても照度は必ず同じ」という意味ではありません。交換で光度や配光が変われば、照度も変わります。参考:照明学会・色温度などの基礎事項。
第4問
1 calをJへ換算する。本問では熱化学カロリー(1 cal=4.184 J)を用いる。有効数字2桁に丸めた値はどれか。
(1)1.0
(2)2.4
(3)4.2
(4)9.8
(5)100
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正解:(3)4.2
4.184 Jを有効数字2桁に丸めると4.2 Jです。(1)1.0、(2)2.4、(4)9.8、(5)100はいずれもこの換算値になりません。
calには複数の定義があり、国際蒸気表カロリーなら4.1868 Jです。概算ではどちらも約4.2 Jですが、厳密な換算値は区別します。「水1 gを1℃上げる熱量」という説明も、水の温度などの条件を省いたまま厳密な定義にはできません。計算では問題が指定した値を使います。参考:NIST・SI単位への換算係数。
第5問
水平面から一定の高さhにある点光源が、下向きの各方向へ同じ光度Iで光を出す。反射・吸収・遮りを無視した水平面の直接照度が最大になるのはどの位置か。θは下向き鉛直線から測った角度とする。
(1)光源から最も遠い位置
(2)鉛直角 45° の位置
(3)鉛直角 60° の位置
(4)光源の真下(θ = 0°)
(5)どの位置でも同じ
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正解:(4)光源の真下(θ=0°)
この条件ではIとhが一定なので、E=Icos³θ/h²のcos³θが最大となる真下で、照度はI/h²になります。
(1)遠ざかるほど直線距離が増え、入射も斜めになるため小さくなります。(2)45°では真下の約0.354倍、(3)60°では0.125倍です。(5)どの位置でも一定ではありません。
実際の器具は方向によって光度が異なります。斜め方向の光度が大きい配光では、真下が最大とは限りません。計算式のIには、その測定点へ向かう方向の光度を使います。参考:Panasonic・点光源による照度。
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