ミニテスト 理論

コンデンサ計算ミニテスト|直並列・電源接続・エネルギー5問

コンデンサ計算は、公式へ代入する前に「電源につながっているか、切り離されているか」を決めると整理できます。接続中は電圧 V が一定、切離し後は電荷 Q が一定です。

この5問では、平行平板、直並列、誘電体、極板間距離、静電エネルギーを一続きで確認します。問題文と数値は当サイトで作成したオリジナルで、過去問題の転載・改変ではありません。

公式の意味から復習する場合は「コンデンサの基礎と計算|静電容量・直列並列・静電エネルギー」を先に確認してください。解答後は、間違いを「単位」「接続」「一定量」「エネルギー式」のどこで起こしたか分類します。

最初に使う5つの式

場面 読み方
平行平板 C = ε0εrA/d 面積・比誘電率に比例、距離に反比例
電荷 Q = CV µF×Vなら結果はµC
直列 1/C = 1/C1 + 1/C2 + … 合成容量は最小容量より小さい
並列 C = C1 + C2 + … 同じ2端子間なので容量を加算
エネルギー W = CV2/2 = QV/2 = Q2/(2C) 一定量に合う形を選ぶ

ε0は真空の誘電率、εrは比誘電率、Aは極板面積、dは極板間距離です。cm2はm2へ、mmはmへ直してから代入します。200 cm2は0.020 m2です。

電源接続中と切離し後の分岐

状態 一定になる量 使いやすい式 変更時の考え方
電源につないだまま 電圧 V Q = CVW = CV2/2 容量が変わると電荷が電源との間を移動
充電後に切り離す 電荷 Q V = Q/CW = Q2/(2C) 容量が変わると電圧が変化

問題文の「つないだまま」「切り離した」を丸で囲みます。ここを読み飛ばすと、同じ極板操作でもエネルギーの増減が逆になります。

第1問|平行平板の単位換算

極板面積200 cm2、極板間距離1.0 mm、比誘電率2.0の誘電体で満たされた平行平板コンデンサがある。静電容量に最も近いものはどれか。ただし ε0 = 8.85×10−12 F/mとする。

(1)35.4 pF
(2)177 pF
(3)354 pF
(4)708 pF
(5)3.54 nF

解答を見る

正解:(3)354 pF

A = 200×10−4 = 0.020 m2d = 1.0×10−3 m。C = 8.85×10−12×2.0×0.020/(1.0×10−3) = 354×10−12 F = 354 pFです。

  • (1)面積またはmmの換算で10倍ずれています。
  • (2)比誘電率2.0を掛けていない値です。
  • (3)cm2とmmをSI単位へ直して正しく計算しています。
  • (4)比誘電率を重ねて2回掛けた値です。
  • (5)354 pFを3.54 nFへ誤換算しています。354 pFは0.354 nFです。

第2問|直列枝と並列枝を順にまとめる

3 µFと6 µFのコンデンサを直列接続した枝に、4 µFのコンデンサを並列接続し、全体へ50 Vを加えた。合成静電容量と電源から供給される全電荷の組合せとして正しいものはどれか。

(1)2 µF、100 µC
(2)4 µF、200 µC
(3)5 µF、250 µC
(4)6 µF、300 µC
(5)13 µF、650 µC

解答を見る

正解:(4)6 µF、300 µC

3 µFと6 µFの直列合成は(3×6)/(3+6) = 2 µF。これと4 µFが並列なので全体は6 µFです。Q = CV = 6 µF×50 V = 300 µCです。

  • (1)直列枝2 µFだけを全体としています。
  • (2)並列の4 µFだけを全体としています。
  • (3)3 µFと6 µFを誤って平均しています。
  • (4)直列枝を先に2 µFへまとめ、並列4 µFを加えて正しいです。
  • (5)3、6、4をすべて並列として加えています。

第3問|切離し後に誘電体を入れる

真空中の平行平板コンデンサを電圧 V0まで充電し、電源から切り離した。その後、比誘電率4の誘電体で極板間を完全に満たした。挿入前を C0Q0V0W0とすると、挿入後の組合せとして正しいものはどれか。

(1)C = 4C0Q = 4Q0V = V0W = 4W0
(2)C = 4C0Q = Q0V = V0/4、W = W0/4
(3)C = C0/4、Q = Q0V = 4V0W = 4W0
(4)C = 4C0Q = Q0V = 4V0W = 4W0
(5)すべて変わらない

解答を見る

正解:(2)Cは4倍、Qは一定、VWは1/4

誘電体でCは4倍。電源から切り離されているためQは移動できず一定です。V = Q/Cは1/4、W = Q2/(2C)も1/4です。

  • (1)電源接続中のようにVを一定としており、条件と合いません。
  • (2)切離し後はQ一定として4量を正しく追えています。
  • (3)誘電体を入れると容量は減るのではなく増えます。
  • (4)Q一定でCが増えると、Vは増えず減ります。
  • (5)極板条件が変わったためCは必ず変化します。

第4問|電源接続中に極板間距離を2倍

平行平板コンデンサを一定電圧の電源につないだまま、極板間距離を d から2dへ広げた。端効果は無視する。変更前を C0Q0E0W0とすると正しい組合せはどれか。

(1)C = 2C0Q = 2Q0E = 2E0W = 2W0
(2)C = C0/2、Q = Q0E = E0/2、W = 2W0
(3)C = C0/2、Q = Q0/2、E = E0W = W0/2
(4)C = 2C0Q = Q0/2、E = E0/2、W = W0
(5)C = C0/2、Q = Q0/2、E = E0/2、W = W0/2

解答を見る

正解:(5)CQEWはすべて1/2

C = εA/dなので距離2倍で容量は1/2。電源接続中はV一定だからQ = CVは1/2、E = V/dも1/2、W = CV2/2も1/2です。

  • (1)距離と容量の比例関係を逆にしています。
  • (2)切離し後のようにQを一定とし、エネルギーも逆です。
  • (3)CQWは正しいですが、V一定で距離が2倍ならEは1/2です。
  • (4)容量の増減と電荷の関係が一致していません。
  • (5)一定電圧と距離2倍を全量へ正しく反映しています。

第5問|電圧を半分にしたときのエネルギー

静電容量5.0 µFのコンデンサを200 Vまで充電した。蓄えられるエネルギーと、同じコンデンサの電圧を100 Vにしたときのエネルギーの組合せとして正しいものはどれか。

(1)50 mJ、25 mJ
(2)100 mJ、50 mJ
(3)200 mJ、100 mJ
(4)100 mJ、25 mJ
(5)500 mJ、125 mJ

解答を見る

正解:(4)100 mJ、25 mJ

200 Vでは W = 5.0×10−6×2002/2 = 0.100 J = 100 mJ。100 Vでは0.025 J = 25 mJです。容量一定ならWV2に比例するため、電圧1/2でエネルギーは1/4です。

  • (1)最初の式の1/2を重ねて適用しています。
  • (2)エネルギーを電圧に比例すると考えています。
  • (3)式の1/2を入れておらず、変化も1/2としています。
  • (4)200 Vで100 mJ、電圧半分でその1/4の25 mJとなり正しいです。
  • (5)µFからFへの換算がずれています。

結果の読み方|4問正解でも一定量を説明する

間違えた問題 戻る項目 再テストの完了条件
第1問 cm2・mm・pFの換算 単位だけを先にSIへ直せる
第2問 直列をまとめてから並列加算 合成容量が最小容量より小さいか点検
第3問 切離し後はQ一定 VWQ一定の式で説明
第4問 接続中はV一定 電源との電荷移動まで説明
第5問 WV2に比例 電圧倍率を2乗して比較

追加演習はコンデンサの基礎と計算ミニテスト第2回第3回へ進めます。静電気へ戻る場合は静電気とクーロンの法則ミニテスト、次の理論テーマは磁気の基礎と電磁力ミニテストです。

公式資料と数値の確認先

問題・解説・公式資料確認日/最終更新日:2026年9月1日

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

-ミニテスト, 理論