機械

変圧器の構造と原理 ミニテスト【第2回】

「変圧器の構造と原理」のミニテスト第2回(全5問)です。

変圧器の構造と原理 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

絶縁油を使わず、巻線を樹脂で覆って絶縁する変圧器はどれか。

(1)油入自冷式
(2)油入風冷式
(3)油入水冷式
(4)乾式(モールド形)
(5)ガス冷却式

解答を見る

正解:(4)乾式(モールド形)
モールド形は、巻線を樹脂で覆った乾式変圧器です。難燃性の材料を使う製品があり、ビルなどの防災を重視する設備で使われます。(1)~(3)は絶縁油を使う方式です。(5)はガスを冷却媒体にする方式で、巻線を樹脂で覆う構造の名前ではありません。
「ビルに設置する」だけでは形式は決まりません。乾式でも熱を逃がす必要があり、設置場所や冷却条件に合わせて選びます。参考:三菱電機のモールド変圧器の特徴。

第2問

変圧器の鉄心の構造で、巻線が鉄心を囲む形式を何というか。

(1)内鉄形
(2)外鉄形
(3)円筒形
(4)シェル形
(5)カットコア形

解答を見る

正解:(1)内鉄形
巻線を鉄心の脚に巻き、鉄心が巻線の内側にある構造を内鉄形といいます。(2)外鉄形は鉄心が巻線を囲む構造です。(4)シェル形も外鉄形の別名です。(3)円筒形は巻線などの形状を表し、この鉄心構造の分類名ではありません。(5)カットコアは巻鉄心を切断して組み立てる形式で、鉄心と巻線の位置関係を答える名前ではありません。
内鉄形・外鉄形を、容量の大小や漏れ磁束の量だけで決めつけないようにしましょう。構造の確認:船舶電気装備技術講座の「鉄心構造による分類」。

第3問

一次巻線 4,000 回、二次巻線 200 回の変圧器がある。二次側に 50 A が流れているとき、一次側の電流 [A] はいくらか(理想変圧器とする)。

(1)1.0
(2)1.5
(3)2.0
(4)2.5
(5)5.0

解答を見る

正解:(4)2.5
巻数比は a=N₁/N₂=4,000/200=20。理想変圧器では電流の比が巻数比の逆になるため、I₁=I₂/a=50/20=2.5 Aです。(1)1.0、(2)1.5、(3)2.0、(5)5.0 A は、いずれもこの巻数比と二次電流の組合せに合いません。
一次電圧は二次電圧の20倍ですが、一次電流は二次電流の1/20です。したがって V₁I₁=V₂I₂ となり、一次・二次の皮相電力が等しくなります。理想変圧器は損失も励磁電流も無視するモデルで、実機の一次電流には励磁電流も加わります。

第4問

一次側を星形、二次側を三角形につなぎ、一次側に中性点を設けられる三相変圧器の結線はどれか。結線名は一次側、二次側の順に書く。

(1)Y-Y 結線
(2)Δ-Δ 結線
(3)Y-Δ 結線
(4)Δ-Y 結線
(5)V 結線

解答を見る

正解:(3)Y-Δ 結線
星形は Y、三角形は Δ なので、一次が Y、二次が Δ の Y-Δ 結線です。Y側では3相の巻線の共通接続点が中性点になります。(1)Y-Y は二次も星形、(2)Δ-Δ は一次も三角形です。(4)Δ-Y は一次と二次が設問と逆です。(5)V結線は単相変圧器2台で三相へ供給する結線です。
降圧か昇圧かは巻数比と結線で決まります。Y-Δ という名前だけで降圧専用とはいえません。参考:日本電気技術者協会の三相変圧器の結線図。

第5問

同一定格容量の単相変圧器2台で、平衡三相負荷に供給するV結線を考える。2台の定格容量の合計に対する、取り出せる三相皮相電力の最大値の比(利用率)はどれか。

(1)50.0 %
(2)57.7 %
(3)66.7 %
(4)75.0 %
(5)86.6 %

解答を見る

正解:(5)86.6 %
1台の定格容量を S とすると、2台の合計は2S、V結線の三相容量は√3Sです。利用率=√3S/(2S)=√3/2≒0.866なので、86.6%になります。
(2)57.7%は、同じ変圧器を3台使ったΔ結線の容量3Sと比べた値です。√3S/(3S)=1/√3≒0.577 であり、利用率とは分母が違います。(1)50.0%は1台/2台、(3)66.7%は2台/3台という台数の比です。(4)75.0%も√3/2に一致しません。
利用率は電力効率ではなく、残り13.4%の電力が熱として失われる意味ではありません。異容量や不平衡負荷には、この式をそのまま当てはめません。容量の比較は第1回の第4問でも確認できます。

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

-機械