この5問で身につくこと
- 完成検査・保安検査・定期自主検査を時系列で選ぶ
- 3年に1回と1年に1回以上を対象とセットで覚える
- 一定の第二種製造者も定期自主検査の対象になると理解する
- 指定検査機関と認定実施者の役割を区別する
3つの検査は、単に周期だけを暗記すると混同します。完成検査は許可施設を使う前、保安検査は第一種製造者の特定施設を運用中、定期自主検査は対象事業者が自ら継続確認する制度です。
旧稿には「定期自主検査は第一種製造者だけ」と読める説明がありましたが、これは正確ではありません。高圧ガス保安法第35条の2は、認定指定設備を使う第二種製造者や所定能力以上の第二種製造者も対象に含めています。先に「定期自主検査・保安検査・完成検査の違い」を読むと、制度全体を詳しく確認できます。
3つの検査を対象・時期・実施者で比較
| 検査 | 対象・時期 | 周期・実施 |
|---|---|---|
| 完成検査 | 許可施設の設置・特定変更工事の完成後、使用前 | 都道府県知事、KHK、指定完成検査機関など |
| 保安検査 | 第一種製造者の特定施設 | 3年に1回 |
| 定期自主検査 | 第一種と一定の第二種の対象施設 | 事業者が1年に1回以上 |
完成検査は「変更したら必ず」ではなく、法第20条の設置工事や特定変更工事が中心です。保安検査もすべての冷凍施設ではなく、冷凍保安規則第40条が定める特定施設が対象です。
設置から運用までの時間軸
許可を受けて工事
基準適合後に使用
自主検査は毎年
特定施設は3年ごと
似た名称の実施者を区別する
| 名称 | 立場 | 検査後 |
|---|---|---|
| 指定保安検査機関 | 第三者として保安検査を行う | 受検した第一種製造者がその旨を届出 |
| 認定保安検査実施者 | 大臣認定を受け、自らの特定施設を自ら検査 | 検査記録を届出 |
「認定保安検査機関」という名称で混ぜないことがポイントです。また、定期自主検査はこれらの外部・認定ルートとは別に、法第35条の2に基づき対象事業者自身が行います。
現行法令・公式資料の確認先
- e-Gov:高圧ガス保安法(第20条・第35条・第35条の2)
- e-Gov:冷凍保安規則(第40条~第44条の2)
- 高圧ガス保安協会:冷凍空調施設に係る完成検査
- 高圧ガス保安協会:冷凍空調施設に係る保安検査
法令・公式情報確認日:2026年7月29日。問題文と事例は独自作成し、公表試験の設問本文や外部図表は転載していません。
第1問:使用前に必要な検査を選ぶ
【問1】第一種製造者が、許可を受けた冷凍製造施設の設置工事を完成しました。施設を使用する前の原則的な手続として、最も適切なものはどれですか。
(1) 定期自主検査を3年分まとめて行う
(2) 完成検査で技術上の基準への適合が認められた後に使用する
(3) 保安検査を受けず直ちに使用する
(4) 消防署へ口頭連絡すれば使用できる
(5) 検査記録を1年後に作成する
第2問:保安検査の対象と周期を組み合わせる
【問2】冷凍保安規則に基づく保安検査について、最も適切な説明はどれですか。
(1) すべての第二種製造施設を毎年検査する
(2) 第一種製造者の特定施設を原則3年に1回検査する
(3) その他製造者が自ら毎月行う
(4) すべての冷凍施設を完成直後だけ検査する
(5) 定期自主検査の記録だけを3年に1回提出する制度である
第3問:一定の第二種も自主検査の対象になる
【問3】アンモニアを冷媒とし、1日の冷凍能力が35トンの第二種製造施設があります。冷凍保安規則第44条第2項の除外施設には該当しません。定期自主検査の扱いとして最も適切なものはどれですか。
(1) 第二種なので一律に対象外である
(2) 20トン以上なので対象となり、原則1年に1回以上行う
(3) 都道府県知事が3年に1回だけ行う
(4) 完成検査に合格すれば以後不要である
(5) 冷凍能力が100トン未満なので毎月行う
第4問:自主検査の内容と記録を選ぶ
【問4】定期自主検査の方法・記録について、最も適切な説明はどれですか。
(1) 毎年すべての設備に耐圧試験を行う
(2) 技術上の基準のうち耐圧試験に係るものを除いて適合を確認し、所定事項を記録・保存する
(3) 結果が良好なら検査年月日の記録は不要である
(4) 記録は必ず紙だけで保存する
(5) 記録は口頭で引き継げばよい
第5問:指定機関と認定実施者を分ける
【問5】保安検査を行う者の名称と役割について、最も適切なものはどれですか。
(1) 指定保安検査機関は認定事業者の自社部門である
(2) 認定保安検査実施者は、第三者の依頼だけを受けて検査する
(3) 指定保安検査機関は第三者として検査し、認定保安検査実施者は認定に係る自らの施設を検査する
(4) 認定保安検査機関という一つの名称だけが法定されている
(5) どちらも定期自主検査の別名である
採点結果と誤答別の復習先
| 正解数 | 理解度 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 5問 | 対象・時期・実施者を区別できる | 第2回へ進む |
| 3~4問 | 周期か用語を再確認 | 誤答だけ解き直す |
| 0~2問 | 3制度の整理が先 | 比較表と時間軸へ戻る |
- 問1・2を誤答:使用前の完成検査、運用中3年ごとの保安検査を分ける
- 問3を誤答:定期自主検査は一定の第二種も対象
- 問4を誤答:耐圧試験除外と記録4項目を確認
- 問5を誤答:指定機関は第三者、認定実施者は自社検査
次の練習と学習ルート
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まとめ
完成検査は許可施設の設置・特定変更工事の後で使用する前、保安検査は第一種製造者の特定施設に3年に1回、定期自主検査は第一種と一定の第二種が対象施設について1年に1回以上行います。
試験では、「誰の・どの施設を・いつ・誰が調べるか」を一文ずつ確認してください。実務では最新の許可・届出内容、冷媒、冷凍能力、認定や除外の有無を確認し、所管行政庁と調整します。
最終更新日:2026年7月29日
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