機械

変圧器の等価回路と計算 ミニテスト【第2回】

「変圧器の等価回路と計算」のミニテスト第2回(全5問)です。

変圧器の等価回路と計算 ミニテスト

第1回 第2回 第3回

テストの使い方

まず自分で答えを考えてから「解答を見る」をタップしてください。間違えた問題は解説記事に戻って確認すると効果的です。

第1問

一方の巻線を開放し、もう一方に定格周波数・定格電圧を加えて入力電力を測り、鉄損を近似的に求める試験はどれか。

(1)短絡試験
(2)無負荷試験
(3)温度上昇試験
(4)絶縁抵抗試験
(5)耐電圧試験

解答を見る

正解:(2)無負荷試験
開放した側の電流は0ですが、給電側には鉄心を磁化するための励磁電流が流れます。測定する無負荷損には鉄損のほか、励磁電流による巻線銅損なども含まれます。それらが小さいとして、無負荷損≒鉄損と近似します。銅損が完全に0になるわけではありません。
(1)短絡試験は低い電圧で定格電流を流し、主に負荷損と短絡インピーダンスを調べます。(3)は温度の上昇、(4)は絶縁抵抗、(5)は規定の電圧に絶縁が耐えるかを調べる試験です。損失の内訳は日本電気技術者協会の解説で確認できます。

第2問

定格電圧・定格周波数で24時間通電し、無負荷の時間もある変圧器を考える。小さい励磁電流による巻線銅損などを無視するとき、無負荷時間にも生じ続ける損失を直接減らす対策はどれか。

(1)銅損を下げる
(2)鉄損を下げる
(3)冷却効率を上げる
(4)巻数比を変える
(5)鉄心を大きくする

解答を見る

正解:(2)鉄損を下げる
鉄損は負荷へ電力を送らない時間にも生じます。一定の鉄損を P[W]とすると、24時間通電した日の鉄損電力量は P×24[Wh]です。通電を止める時間があれば、その時間は含めません。
(1)負荷電流による銅損の低減も、負荷のある時間の損失を減らす有効な対策です。ただし設問は無負荷時間にも続く損失を聞いています。(3)冷却の改善は鉄損の直接の低減を意味しません。(4)巻数比の変更、(5)鉄心の大型化だけでも、損失が下がるとは決まりません。
全日効率は1日の出力電力量÷入力電力量です。鉄損と銅損のどちらを減らす効果が大きいかは、低減量・通電時間・負荷の時間配分で変わります。鉄損低減が常に最優先とは限りません。

第3問

鉄損250 W、定格銅損1,000 Wの変圧器を考える。電圧・周波数・力率と巻線抵抗を一定とし、銅損を負荷率 m の2乗に比例するものとして、他の損失を無視する。効率が最大となる m はどれか。

(1)0.25
(2)0.35
(3)0.50
(4)0.65
(5)0.75

解答を見る

正解:(3)0.50
m は負荷電流を定格電流で割った値です。このモデルでは鉄損と銅損が等しい点で効率が最大になります。m2×1,000=250 より、m=√(250/1,000)=0.50です。
(1)0.25では銅損62.5 W、(2)0.35では122.5 Wで、鉄損より小さくなります。(4)0.65では422.5 W、(5)0.75では562.5 Wで、鉄損より大きくなります。0.50なら銅損は250 Wとなり一致します。鉄損/定格銅損の0.25を、そのまま負荷率としないように注意しましょう。

第4問

変圧器の %R=2.0%、%X=4.0%、負荷の力率 cosθ=0.8(遅れ)とする。定格電流時の電圧変動率を、一次近似 ε≒%R cosθ+%X sinθ で求めると何%か。

(1)2.4
(2)3.2
(3)4.0
(4)4.8
(5)5.6

解答を見る

正解:(3)4.0
遅れの力率角なので sinθ=√(1−0.82)=0.6 です。ε≒2.0×0.8+4.0×0.6
=1.6+2.4=4.0%となります。
(1)2.4はリアクタンス分だけの値です。(2)3.2は4.0×0.8で、%Xにcosθを掛けています。(4)4.8はsinθも0.8として計算した値です。(5)5.6も、抵抗分1.6とリアクタンス分2.4の和に合いません。進み負荷ではリアクタンス分の符号が変わります。また、この簡略式は厳密式ではなく、高次の項を省いた近似です。

第5問

定格容量200 kV·A、鉄損500 W、定格銅損2,000 Wの変圧器。定格電圧・定格周波数で、半負荷(m=0.5)、力率0.8のときの効率[%]に最も近いものはどれか。巻線抵抗は一定、銅損は m の2乗に比例し、他の損失は無視する。

(1)96.8
(2)97.6
(3)98.8
(4)99.0
(5)99.4

解答を見る

正解:(3)98.8
出力=200×0.5×0.8=80 kW=80,000 W。銅損=0.52×2,000=500 W、総損失=500+500=1,000 Wです。入力は出力と損失の和なので、
η=80,000/81,000×100
≒98.8%となります。
(1)96.8と(2)97.6は、この出力に対して損失を多く見積もった値です。(4)99.0と(5)99.4は逆に損失を少なく見積もっています。kWとWをそろえ、定格銅損をそのまま足さないようにします。同じ力率のまま負荷を変える比較では、鉄損=銅損となるこの半負荷点で効率が最大です。

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

-機械